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- 夏は注意が必要!ぽっこりお腹の原因とケア方法
薄着の季節、鏡の前に立つと、どうしても目に入ってしまう「ぽっこりお腹」……。実はその“ぽっこり”、脂肪ではなく骨盤のゆがみが原因であることも!あきカイロプラクティック副院長の檜垣暁子さんにお話を伺いました。
檜垣暁子(ひがき・あきこ)さんのプロフィール
神奈川県横浜市「あきカイロプラクティック」副院長。RMIT大学(オーストラリアロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。カイロプラクティック理学士(B.C.Sc.)、応用理学士(B.App.S.c.)、日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。
ぽっこりお腹の一因は“骨盤の傾き”
「ぽっこりお腹の原因は脂肪だけではありません。“骨盤の傾き”がかかわっているケースも多いのです」と、檜垣さん。
檜垣さんによると、骨盤のゆがみは骨盤の傾きから引き起こされることが多く、「骨盤前傾」と「骨盤後傾」の大きく2タイプに分かれるそうです。
「骨盤前傾の場合は、骨盤が前に倒れることで反り腰気味の姿勢に。骨盤後傾の場合は、骨盤が後ろに倒れて背が丸くなるような姿勢になってしまいます。これらの姿勢はいずれも、体の軸がシャキッとせずにシルエットがゆがんでしまい、お腹が突き出たぽっこりお腹に見えてしまうのです」(檜垣さん)
実は夏こそ、ぽっこりお腹に要注意!
寒さで運動量が減ったり、食事を伴うイベントが多かったりして太りやすいイメージのある冬場こそ、ぽっこりお腹になりやすい印象ですが、骨盤の傾きが原因の場合、特に注意したい季節は、実は夏なのだそう。
「夏は外気温が高い一方、室内はエアコンによって寒いことも。このように寒暖差が激しいと筋肉が緊張してしまい、それに伴って姿勢が変化し、骨盤の傾きも生じてしまうのです」(檜垣さん)
また、「冷たいものの飲食が続き、胃腸の働きが低下してしまうことも影響します。胃腸症状がつらくなった場合は体をかがめる姿勢になることが多く、それが長期化すると骨盤のゆがみにつながる可能性も」と檜垣さんは話します。
夏は暑さで汗をかくことで体がスリムになりそうなイメージがありますが、一方で骨盤にとっては厳しい季節。骨盤が傾きやすく、ぽっこりお腹になりやすいようです。
ケアせずにいると自律神経に影響を及ぼすことも
「骨盤が原因でぽっこりお腹になってしまっている場合は、ぜひケアすることをおすすめします。放っておくと骨盤のゆがみが血流悪化につながり、お腹や腰が冷えて胃腸の不調を感じやすくなる可能性も。さらに内臓を支配している自律神経のバランスも乱れるため、肩こりや頭痛、めまいなどを引き起こす場合もあります」(檜垣さん)
他にも、手足の冷えや目の疲れやすさ、睡眠障害など、自律神経の働きと関係するさまざまな影響が考えられます。それではいったい、どのようなケアをすれば良いのでしょうか?
「一番は、やはり筋トレで筋肉をつけて骨盤まわりがシャキッと立つようにすること。でもそれってハードルが高いですよね。運動がつらいという方は、まずは意識して腹式呼吸をすると良いでしょう。これだけでも筋肉のトレーニングになりますよ」(檜垣さん)
なるほど、呼吸法なら筋トレよりもだいぶハードルが下がります。とはいっても、腹式呼吸もきっと続かない……そんな方もいらっしゃるのでは?
「簡単ですぐできるのは、骨盤のゆがみを整えてくれるようなサポート機能の付いた下着の力を借りること。ただし締めつけが強いものは血流を妨げてしまうので逆効果です。きつ過ぎないものを選んでくださいね」(檜垣さん)
何より一番良くないのは、ケアせず放っておくこと。ぽっこりお腹が気になる方は、ダイエットだけでなく骨盤ケアにも目を向けてみてはいかがでしょうか?
取材=水野愛(ハルメク 健康と暮らし編集部) 文=日和佐希志乃(同) 撮影=渡辺裕之
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