気になる、シミ、そばかす、肝斑を治療できる

シミ取りレーザーってどんなものがあるの?

公開日:2021/10/23

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ある日、気がつくと大きく、濃くなっている気がするシミ。レーザー治療は気になっているけど、「よくわからない」「痛くないの?」と疑問がいっぱい。そこで、シミ治療の代表格・シミ取りレーザーとは、どんなものなのかをご紹介します。

シミ取りレーザーってどんなものがあるの?

シミ取りレーザーとは?

シミ取りレーザーとは?

シミ取りレーザーとは、レーザー光線を使ったシミを消すための機器および治療のこと。効果があるほどの出力がある機器を扱えるのは医師のみとなるので、皮膚科や美容外科などでの施術となります。

では、どのような仕組みでシミが取れるのでしょうか。ここではごく簡単に紹介します。

シミの取れる仕組みを簡単に解説!

シミの取れる仕組みを簡単に解説!

光には波長があり、波長によって反応する色素が異なります。

その波長を調整したレーザー光線で黒のシミの色素のみを狙うことで、肌内部にあるメラニン色素だけが反応し、かさぶたになって剥がれます。周囲のシミのない肌への影響を最小限に抑えることができます。

かさぶたは約1週間で剥がれ、下にはきれいな新しい皮膚が現れます。

シミは色味や肌の表面・真皮など、どの部分で発生しているかでタイプが異なりますので、それぞれ異なる波長で各シミに対応します。どの波長を出す機器が適応になるかの判断が大切なため、最初に正しく診断されたかがポイントとなります。

シミには種類があります

シミにはいくつかの種類があり、種類によってレーザー治療が効果的なもの、レーザーは照射しない方がいいものなどがあります。

治療ではまず、消したいシミがどのタイプのシミなのかを判断しなければなりません。

最終的な判断は医師による診断が必要ですが、シミの種類によって適したレーザーが変わってくるため、どのレーザーを使った治療を受ければ良いのか事前に予想しておくためにも、まずはシミの種類を知っておきましょう。

  • そばかす
    そばかすは、正式な病名を雀卵斑といい鼻のまわりや頬など、広い範囲に多数現れる、小さな斑点のシミ。多くは遺伝性で5~6歳から現れ、思春期にはっきりしてきます(ただ、厳密な分類では日本人には見られないもので、日本人にみられるそばかす様のシミは、他の病名ということになります)。
     
  • 老人性色素斑・日光性黒子(にっこうせいこくし)
    境界線が比較的はっきりしている、いわゆるシミが、老人性色素斑(日光性黒子)です。紫外線を浴び続けたことでできます。
     
  • 後天性真皮メラノサイトーシス
    後天性真皮メラノサイトーシスは、真皮内にメラニンが産生されているアザの1種で、左右対称なことから肝斑と間違われることもあります。通常はくすんだ茶色い色調が両頬に現れます。他のシミと間違えられることも多いため、正しく診断することが正しい治療に結びつきます。
     
  • 炎症後色素沈着
    吹き出物やケガ、虫刺されなど皮膚が炎症を起こした後、一時的にメラニンが増える反応を炎症後色素沈着といいます。日本人の多くはこの反応を起こします。肌のターンオーバーにより、改善していきます。日焼けにより肌が黒くなる反応も、これにあたります。
     
  • 肝斑
    肝斑は、頬の高い位置やおでこ、鼻の下などに、左右対称に現れる境界のはっきりしたシミ。女性の30代後半くらいからできることが多く、女性ホルモンの乱れなどが原因ともいわれています。他のシミと混在していることも多く、見極めが難しいシミでもあります。

    レーザー治療によってシミが濃くなる可能性があり、これまでは内服薬など他の治療法がメインでしたが、近年は肝斑に対応したレーザーが登場しています。

レーザー治療の流れ

レーザー治療の流れ

レーザーの照射時間そのものは短く、シミの数や範囲によって処置時間は異なります。全体の時間は、長くて30分程度です。ここでは、レーザー治療の流れを紹介します。

施術の流れ

1.診察・カウンセリング
最初に、医師にシミを診てもらい、シミの種類、タイプを診断してもらいます。複数のシミが混在していることが多く、消したいシミがどのタイプのシミなのか、それにはどの治療方法が適しているのかを相談。治療方法や処置日を決めます。

2.事前準備
レーザー治療の痛みはそれほどひどくないため、基本は麻酔なしで処置するクリニックが多いようです。肌を冷やして肌感覚を鈍化させてから行うクリニックもありますが、痛みが苦手な人は麻酔が可能か確認しておきましょう。テープやクリームなどの麻酔があります。

3.レーザー照射
シミの種類(使用するレーザー機器)、大きさ、数によって処置の時間は異なりますが、全体で5分~30分ほどで終わります。

4.ダウンタイム
レーザー照射後は、外用剤を塗り、保護するテープを貼って過ごします。照射部分以外はメイクをしても大丈夫です。

シミの箇所に赤みがでたり、かさぶたができたりすることがあります。テープの下でかさぶたができた場合、かさぶたは自然にはがれるまで触らないようにします。おおよそ、1~10日間ほどで取れます。

かさぶたの下には新しい皮膚ができているので、その後は、処方されたクリームなどを塗り、乾燥や紫外線に気を付けてしっかりとケアをして過ごします。

5.治療の間隔
シミの種類によって、かかる回数が異なります。一度で終わるものから、回を重ねるごとに薄くなるものまで。例えば、老人性色素斑は、一度で終わりますが、後天性真皮メラノサイトーシスは、回数がかかります。

レーザーの種類により、次に照射できるまでの間隔は異なりますが、1~3週間ほどの間隔を空けてから行います(詳しくは、後述する各レーザーの紹介を参照してください)。

照射後の注意点

レーザーを浴びた肌はデリケートな状態です。当日のシャワーや洗顔はできますが、施術後にかさぶたができる場合には、剥がれないように注意してください。かさぶたができない場合でも、肌の表面を強くこすらないよう、やさしくケアしてください。クリニックで保護テープが貼られた場合にははがさずに優しく洗いましょう。

また、シミがあった部分に紫外線が当たるとより強い色素沈着を招く可能性があるため、テープをはがした後も日焼け止めを塗るなど、紫外線対策は念入りに行いましょう。

その他、肌の保護には保湿も大切。低刺激な化粧水などでしっかり水分を与えたら、乾燥しないようにクリームなどでフタをして、保湿に務めましょう。

シミ取りレーザーの種類

シミ取りレーザーの種類

シミ取りに使われるレーザーには種類があり、シミの種類や量、大きさなどによって使用する機器が異なります。治療方針によって差はありますが、どの機器を持っているかで対応できるシミが変わるため、レーザーの種類と概要を知っておくと事前のクリニック選びの参考になります。

なお、レーザー機器は下記で紹介するものの他にもいろいろありますので、詳しくは各クリニックの説明で確認しましょう。

Qスイッチルビーレーザー

シミ取りレーザーの定番ともいえるレーザーで、そばかす、老人性色素斑・日光性黒子、真皮メラノサイトーシスに効果があります。特に、茶あざ、黒あざ、青あざなどに有効です。

【痛み】
レーザー照射時には輪ゴムではじかれたような痛みがあるといわれています。人によってはチクチク程度に感じる場合もあります。痛みが心配な人は麻酔をお願いすることも可能。皮膚を冷やして痛みを感じにくくさせるアイス冷却で大丈夫なことも多いようです。

【ダウンタイム・照射後】
赤みが数日、続く場合があります。かさぶたになり取れるまでは1~10日ほど。シミの大きさによって1回でなくなるものもあれば、その後、何回か通う場合もあります。

Qスイッチヤグ(YAG)レーザー

2つの波長(532nm、1064nm)を使い分けることができる機器で、その分、さまざまなシミに有効です。Qスイッチルビーレーザー同様、そばかす、老人性色素斑・日光性黒子、真皮メラノサイトーシス、あざの他、レーザー治療には向いていないといわれていた肝斑にも有効です。

【痛み】
Qスイッチルビーレーザー同様に、レーザー照射時には輪ゴムではじかれたような痛みがあると言われています。依頼をすれば麻酔も可能ですが、肌を冷却して感覚を鈍化させる程度で大丈夫なことも多いようです。

【ダウンタイム・照射後】
赤みが数日、続く場合があります。かさぶたになり取れる場合は5~10日ほど。シミの種類によって1回でなくなるものもあれば、その後、何回か照射が必要な場合もあります。その場合、次の照射には数か月以上の間隔を空けて行います。

レーザートーニング

肝斑に対し、対応できるようになった機器。従来のレーザーは高出力で、均一に照射することが難しかったため、皮膚が炎症を起こすと逆にシミが濃くなってしまうことがありました。従来よりも低出力のレーザーを均一に照射することでメラニン色素にアプローチします。

レーザーの出力が低いため、複数回照射することでシミを薄くしていきます。またレーザーの波長が長く、真皮上層まで届くため、美肌効果も期待できます。

【痛み】
個人差はありますが、「ピリピリとした痛み」と表現されることが多く、出力が低い分、Qスイッチルビーレーザーなどよりは痛みがマイルドなようです。

【ダウンタイム・照射後】
腫れ(ハレ)や赤みは数時間~1日程度で落ち着きます。問題がなければ当日のメイクを可能としているクリニックがほとんどです。1~2週間おきに複数回通って治療します。

ピコトーニング/ピコレーザー

ピコとは時間を表す単位で、1兆分の1秒というわずかな時間を指します。従来のレーザーの照射時間も10億分の1秒(ナノ秒)と短いものでしたが、さらに照射時間が短くなった分、レーザーの熱作用が周辺の組織に影響しにくく、炎症後の色素沈着を抑えることができます。

ピコトーニングは、ピコレーザーという機器で施術できる治療の一つ。レーザートーニング同様に、低出力のレーザーを顔全体にピコ秒で照射することで、シミを取っていきます。

そばかす、老人性色素斑・日光性黒子、真皮メラノサイトーシス、あざの他、肝斑にもおすすめです。

【痛み】
ピコトーニングはレーザーの出力が弱いため痛みは小さいですが、ピコレーザーでは他のレーザー同様に「輪ゴムではじかれたような痛み」と表現されます。ただし、かなり軽減されているため、痛みはほとんどないと謳うクリニックもあります。

【ダウンタイム・照射後】
赤みが数日、続く場合があります。かさぶたになり取れる場合は5~10日ほど。シミの種類によって1回でなくなるものもあれば、その後、何回か照射が必要な場合もあります。

シミ取りレーザー治療の料金は?

シミ取りレーザー治療の料金は?

レーザー治療は、シミの種類と大きさ、範囲によって金額が変わってきます。一部のあざなどを除いて保険適用外の自由診療となるため、クリニックによって自由に料金設定ができることが理由です。

例えば、頬下、顔全体など、部位で設定しているところもあれば、レーザー照射数何発までいくら、また1ショットでいくらといった設定にしているところもあります。シミの大きさを基準に1mmいくらといったパターンもあります。

使用するレーザー機器によっても価格が異なります。あくまでも一例ですが、定番のQスイッチルビーレーザーは、一番下の価格帯でもおおよそ1回2000円台、基本的には5000円以上となります。ピコトーニングなどは1回8000円台から1万円以上が基本となります。

なお、これとは別に診察料や麻酔代などがかかるクリニックもありますので、シミの種類、数、大きさの他、トータルでどのくらいかかるかを、診察時にきちんと確認をしておきましょう。

話題のレーザーペンとは?

話題のレーザーペンとは?

レーザー治療はクリニックでしかできませんが、自宅でシミ取りやほくろ除去ができると話題になっているのが「レーザーペン」です。

シミを取る仕組み自体はクリニックのレーザーと変わらず、ペン型の持ち運びができる機器で、ペン先を気になるシミやほくろに当ててレーザーでメラニンを刺激します。

クリニックでの治療が1回2000円以上かかるのに対し、レーザーペンは安いものなら2000円台で購入できるものがあるため、人気が出ています。

しかし、その効果には疑問の声も上がっています。使用には細心の注意を払い、自己責任のもとに利用しましょう。

この記事では、さまざまなシミ取りレーザー治療についてご紹介してきましたが、どの機器をどのように組み合わせて治療するかによって通院期間や費用が大きく変わります。それは、シミを見極める医師の診療と治療方針次第といえます。

クリニックによってはピコレーザーを最初から利用することはせず、まずは内服薬や別の機器で治療を進め、改善が見られない場合に施術するといったところもあります。

また、シミの判断は医師でも迷うことがあります。気になり始めたら、いくつかのクリニックで診てもらい、納得のいく治療とクリニックを選びましょう。

監修者プロフィール:渋谷スキンクリニック院長 吉田貴子さん

皮膚科・美容皮膚科医。渋谷スキンクリニック院長。  吉田貴子プロフィール  日本皮膚科学会会員  日本美容皮膚科学会会員、日本小児皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会、日本禁煙学会会員

皮膚科・美容皮膚科医。渋谷スキンクリニック院長。日本皮膚科学会会員  日本美容皮膚科学会会員、日本小児皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会、日本禁煙学会会員。

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