紫外線対策で日焼けダメージを防ぐ

日焼けした肌に何が起きる? 日焼けケア方法もご紹介

公開日:2020.07.25

更新日:2021.07.20

夏になると気になる日焼け。日焼けはなぜ起きて、肌にどう作用するのでしょうか? 日焼けの種類と対策法、日焼けする前にすべきことや、日焼け後の正しいケア方法をはじめ、日焼け止めの選び方や50代女性におすすめの化粧品をご紹介します。

写真提供:ピクスタ

日焼けはなぜ起きる?

日焼けとは、皮膚が赤くなるサンバーン(sunburn)と、メラニン色素が皮膚に沈着するサンタン(sun tanning)の2つのことを指します。ともに紫外線によって皮膚が刺激を受けて起きるもので、肌トラブルや肌老化の原因になります。では、日焼けの原因になる紫外線とは、どのようなものなのでしょうか。また、日焼けをすると肌にどのような影響があるのでしょうか。

日焼けの原因、紫外線について

太陽からの光は、波長により、赤外線・可視光線・紫外線と大きく3種類に分けられます。肌が日焼けをしてしまうのは、紫外線が原因です。

紫外線は、地表に届く光の中でもっとも波長が短いものです。さらに、紫外線の中でも、波長によって、UV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)に分けられます。UV-Cはオゾン層で吸収されるため、地上には到達しないため、日焼けに関係してくる紫外線は、UV-AとUV-Bになります。

なぜ日焼けが起きるのか

日焼けは、医学的にいうと「日光皮膚炎」という太陽光による肌の炎症を指します。太陽の光を浴びることは、カルシウムを吸収するために必要なビタミンDを体内で生成する上で必要不可欠なものですが、肌にダメージを与えてしまいます。

日焼けに関係している紫外線UV-Bを浴びると、肌は赤くヒリヒリするサンバーンを起こし、UV-Aを浴びるとメラニンが生成され、その色素が沈着するサンタンが起こります。

日焼けにはどのような悪影響があるのか

紫外線の浴び過ぎや過度な日焼けは、人の健康に影響があることが多くの研究でわかってきました。日焼けによって皮膚細胞のDNA損傷が起きると、皮膚がんの原因になるともいわれています。

日焼けの仕方の種類と対策の必要度

日焼けの仕方には、いくつかの種類があります。それぞれについて、危険性と対策の必要性を解説します。

日焼けすると赤くなる

日焼けすると赤くなるのは、UV-Bによる影響と考えられます。UV-Bによる日焼けは、皮膚が急激にやけどを起こしたような状態で、シミの原因だけでなく、皮膚がんの誘因にもなりえます。

赤くならずに黒くなる

赤くならずに黒くなる日焼けは、UV-Aによる影響と考えられます。UV-Aによる日焼けは、シミ・そばかすの素となるメラニンを生成し、皮膚の光老化の原因を作ります。紫外線を浴びることで引き起こされる光老化によって、皮膚のハリが失われ、シワやたるみにつながってしまうことも。さらに、厚くゴワゴワとした皮膚になり、色も濃くなってしまいます。

痛い・かゆい

日焼けによる炎症(サンバーン)を起こすと、赤くなった肌がヒリヒリと痛み、水ぶくれができることもあります。また、紫外線によって肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下してしまうため、ちょっとした刺激に対してもかゆみを感じやすくなってしまいます。

日焼けする前にすべきこととは

では、日焼けをする前には、どんなことに注意しておけばよいのでしょうか。

日焼け止めを塗る

紫外線から肌を守るために有効なのは、日焼け止めを塗ることです。日焼け止めには、紫外線防止剤が配合されています。日焼け止めを上手に使い、肌のダメージを防ぎましょう。

ただし、日焼け止めはただ塗ればいいというものではありません。紫外線から肌を守る効果は時間がたつにつれて減ってしまいます。2~3時間おきの塗り直しがおすすめです。

長袖を着る・サングラス、日傘などを使う

急激な日焼けは肌に悪影響を与えます。屋外に出掛ける場合は、サングラスをかけたり、長袖などの衣類で肌をカバーする、日傘をさすなどして、一度にたくさん紫外線を浴びないように注意しましょう。

生活習慣・食生活を見直す

日焼けをする前から肌が荒れていたり、体調不良を起こしていると、日焼けがひどくなることもあります。日頃から十分な睡眠や、栄養バランスのとれた食事、抗酸化成分を含むビタミンA・C・Eを摂取するなどを心掛け、生活習慣や食生活の見直しも行っておきましょう。

日焼け後の正しいケア方法

うっかり日焼けをしてしまったら、放っておかず、早めのケアが重要になります。正しいケアを行わないと、より肌を傷つけてしまうことにもなりかねません。日焼けした肌の状態を見ながら、ダメージに合わせて適切なケアを行いましょう。

日焼け直後

日焼け後はいわば、軽いやけどをしている状態です。ほてりをしっかりと冷やし、炎症を鎮めましょう。濡れタオルを当てたり、流水で流したり、保冷材を包んだタオルを日焼けした部分に当てるといいでしょう。

日焼け後は保湿のスキンケアに力を入れて

紫外線ダメージを受けた肌は、乾燥が進みます。乾燥はあらゆる肌トラブルの根源です。保湿ケアをしっかり行いましょう。マスクや化粧水をたっぷり使って肌に水分補給を行う他、保湿成分が配合された乳液や美容液も使いましょう。夏だからといって、乳液を使わないのはNGです。

ただし、ダメージを受けた肌は敏感になっているので、摩擦には注意したいところ。スキンケアを行うときは、ごしごし拭いたり手で叩きこんだりせず、じっくりと手で包み込むように浸透させましょう。

シミができる前に美白ケア

美白ケア化粧品を使って、シミを未然に予防しましょう。メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐことができる美白成分の代表例が、トラネキサム酸です。他にも各社、美白成分に力を入れた化粧品を発売しています。

いつものスキンケアアイテムを置き換えるか、美容液で美白成分を取り入れるなどしましょう。繰り返しになりますが、保湿ケアも大切です。ターンオーバーが正常化することで、シミの元のメラニンを含む肌の生まれ変わりも促せます。

正しい日焼け止めの選び方

日焼け止めを使うことで、効果的に紫外線を防ぐことができます。では、どんなことに気を付けて、日焼け止めを選べばよいのでしょうか。ここからは、正しい日焼け止めの選び方をご紹介します。

ポイント1:SPFの数値に注目する

日焼け止めに表記されているSPF(Sun Protection Factor)とは、短時間で肌に赤みや炎症(サンバーン)を起こさせるUV-Bを防ぐ効果指数のことを指します。1~50まであり、数値が大きければ大きいほど、UV-Bから肌を守る効果が高いとされています。

SPFの数値が高いと肌に負担がかかる場合もあるので、日常生活においては、SPF30くらいのものを使用するといいかもしれません。また、SPFの高さだけでなく、こまめに塗り直すことで紫外線をきちんと防ぐことができます。

ポイント2:PAの数値も確認する

SPFの他に、PA(Protection Grade of UVA)という数値も日焼け止めを選ぶ際に重要となります。PAとは、シミ・そばかすの素となるメラニンを生成し、皮膚の光老化の原因を作るUV-Aを防ぐ効果指数です。4段階の+(プラス)マークで表示されおり、+が多いほど肌を守る効果が高いことを意味しています。日常生活では++程度が適度とされています。

ポイント3:肌に優しいものを選ぶ

日焼け止めには、紫外線防止成分の「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」のどちらか、あるいは両方が含まれています。紫外線吸収剤は、紫外線をいったん吸収して化学反応を起こさせて防止します。紫外線散乱剤は、紫外線を物理的に跳ね返します。紫外線吸収剤は刺激が強いものもあるので、ノンケミカル処方の紫外線散乱剤の日焼け止めを選ぶと肌への負担が少なく安心です。

50代女性におすすめの日焼け止め化粧品

正しい日焼け止めの選び方

50代女性にピッタリの日焼け止めには、どのようなものがあるのでしょうか。ジェルタイプ、化粧下地にも使えるもの、パウダータイプなど、おすすめの日焼け止めを紹介します。

日焼け止め「トワニー UVサンプロテクターa(SPF50+/PA++++)」3500円(税抜)(カネボウ)

SPF50+・PA++++。強力な紫外線をブロックして顔や体の肌を守り、潤いのあるハリ肌に整えるUVカットジェルです。汗や水、こすれや摩擦にも強く落ちにくいため、外出やスポーツ時にもよりアクティブに過ごせます。ローズフローラルの華やかな香りで、天然植物抽出成分のボタニカルエッセンスが良質な潤いをもたらしてくれます。

 

日焼け止め「AND MIRAI アンドミライ プロテクトUV EX(SPF50+・PA++++)」2500円(税抜)(ファンケル)

SPF50+・ PA++++。紫外線から肌を守る日焼け止めです。顔や体、化粧下地にも使えるみずみずしく軽い付け心地。なめらかに、ムラなくヨレずに密着して、スマホやPCによるブルーライト乾燥も防いでくれます。

防腐剤(パラベン)・合成香料・アルコール(エタノール)不使用だから、肌にやさしく、石けんで簡単に落とせます。潤いをすぐに浸透させて保持するヒアルロン酸、美容成分を効率的にチャージする桜発酵チャージ成分が配合されており、美肌をサポートしてくれます。

 

日焼け止め「DHC薬用サンブロック」1800円(税抜)(DHC)

DHC薬用サンブロック

SPF25・ PA++。紫外線吸収剤不使用の上、無香料・無着色・パラベンフリーで肌へのやさしさにこだわったノンケミカルの日焼け止めです。ベタつかず、ナチュラルに肌にフィットするクリームタイプなので、顔にも体にも使えます。のびがよく、薄いヴェールのように肌にぴったりと密着するため、日常使いや化粧下地としても最適。汗や水に強いウォータープルーフタイプなので、化粧崩れを防いでくれます。

また、肌を保護しながら潤いを守る天然成分、オリーブバージンオイルとコメ胚芽油を配合し、スキンケア効果もプラス。乾燥や肌荒れから肌をプロテクトしながら紫外線対策ができます。

 

パウダータイプ日焼け止め「ミネラルSPFパウダー 5g」2500円(税抜)(エトヴォス)

SPF38・PA+++。ミネラルを主成分とした肌にやさしい日焼け止めパウダーです。肌になじみやすいアイボリー色で、白くなりすぎずナチュラルな仕上りに。化粧下地や仕上げパウダーはもちろん、薄付きなファンデーションとしても使えます。

界面活性剤、鉱物油、シリコン、タール系色素、香料、防腐剤、アルコール、紫外線吸収剤不使用なので、肌に負担をかけずに紫外線をブロック。主成分のミネラルを保湿成分(ステアリン酸)でコーティングすることで肌への密着度をアップし、しっとり感が続きます。天然の紫外線防御剤である酸化チタン配合で、ストレスを感じることなく紫外線から肌を守ってくれます。

 

パウダータイプ日焼け止め「ミネラルサンスクリーン 日焼け止めパウダー セミマットタイプ 天然ミネラル100% SPF50」2382円(税抜)(トゥヴェール)

ミネラルサンスクリーン 日焼け止めパウダー セミマットタイプ 天然ミネラル100% SPF50

SPF50・PA++++。天然ミネラルと美容液成分でできた日焼け止めパウダーです。メイクの仕上げや化粧直しに、また、ノーファンデで過ごしたいときは素肌の上に、さらに、デコルテや手足にと、使えるシーンもさまざま。紫外線吸収剤を使用しないノンケミカル処方なので、敏感肌の人でも安心して使えます。100%植物由来のプラセンタパウダーが毛穴やシワの凸凹をカバー。光を拡散するので、毛穴やシワに入り込んで目立ちにくくするソフトフォーカス性に優れています。

 

日焼けによるダメージを防いでアクティブに

肌は日焼けによるダメージを受けると、なかなか元には戻りません。ダメージを蓄積させないためにも、まずは日焼けをしないことが肝心です。しっかり日焼け対策をして、アクティブに夏を楽しみましょう。

■もっと読みたい■


ご紹介した日焼け止め

「トワニー UVサンプロテクターa」(カネボウ)

「AND MIRAI アンドミライ プロテクトUV EX」(ファンケル)

「DHC薬用サンブロック」(DHC)

「ミネラルSPFパウダー 5g」(エトヴォス)

「ミネラルサンスクリーン 日焼け止めパウダー セミマットタイプ 天然ミネラル100% SPF50」(トゥヴェール)

ハルメク365編集部

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