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食が変われば人生が変わる(2)

公開日:2023.04.16

3月22日にお伝えした、吉野敏明先生の講演会の第2弾です。前回は「日本人は2万年前からお米を食べていました。小麦は8割の方が不耐性とも言われ、体調を崩しがちです。体調不良の方は、食を変えるだけで人生が変わります」というお話でした。

新宿文化センターで開催されました

小麦は戦後急速に普及

吉野医師(詳しいプロフィールは前回の記事をご参照ください)のご許可と監修のもと、今回の記事を書かせていただきます。

「小麦は敗戦後、アメリカが余った小麦を日本に押し付け、学校給食で脱脂粉乳と共に大量に消費させたものです」

ここで場内が静まり返ります。参加者は私をはじめ、その世代が圧倒的に多いからです。おいしくなかった給食のパンや、脱脂粉乳がよみがえります。

小麦は戦後急速に普及

50年前の果物!?

先生のクリニックで、内科の医師がカウンセリングをすると「お菓子は食べていません」と皆さん言います。それならどうして血糖値が高いのかと、不思議に思っていると「その分果物はたくさん食べます」と答えるそうです。

今の果物は品種改良で甘くなり、苺など50年前の16倍の糖度です。そう言えば、昔の果物はどれも酸っぱくて、砂糖をかけて食べたいくらいでした。

「果物が良いというのは古典栄養学で、今は糖質が多過ぎますので、食べるなら50年前のものにしましょうって、これは無理な話ですね。食べるなら、時々少量、毎日摂るのはやめましょう」

なぜ欧米人はいいの?

欧米の人々は、どうしてパンを食べてもいいの? という疑問が湧きます。

「15000年前から、彼らはパンを食べ続けていて耐性ができているからです。体調が悪くない方は、100歩譲って、食パンやフランスパンにして下さい。諸外国には、クリームや砂糖をまぶしたパンはありません。菓子パンは、パンではなくお菓子です。お菓子で食事を済ますのは論外です」

何故欧米人はいいの?
『ガンになりたくなければコンビニ食をやめろ!』吉野敏明 青林堂

食べて欲しいもの・食べてはいけないもの

「食べて欲しいものは、ご飯・味噌汁・貝・魚・肉・野菜・蟹・海老等ですが、それよりも食べてはいけないものを覚えて下さい」と先生は力説します。

「食べていけないものは、食品添加物とトランス脂肪酸と砂糖の3つです。

食品添加物は、パーキンソン病・リウマチ・繊維筋痛症等、自己免疫力疾患の原因になります。1970年代後半から、これらの病気が急増しているのが、それを物語っています。

トランス脂肪酸を日常的に摂取すると、アルデヒドという神経に障害を与える化合物となり、てんかん・起立性障害・脳脊髄液減少症といった症状を引き起こします。ですから、トランス脂肪酸は多くの先進国では使用禁止となっています。

砂糖の害は、皆さんご存知ですね。糖尿病になります。食べ過ぎないようにしましょう。

毎日の食事は、加工品をやめ、生鮮食品を家で調理するのが一番です」

あなたの主治医はあなた自身です

「医者は壊れた箇所を治す修理屋で、病気の原因や、病気にならないための研究をしている医師はほとんどいません。あなたの主治医はあなた自身です。正しい食生活を学び、実践して、健康な毎日を送りましょう」と結びました。

あなたの主治医はあなた自身です

※食事療法の効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。

■もっと知りたい■

さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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