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- 芸術の秋。和楽器の音色に癒やされる午後のひととき
私の住む街では秋に市の文化祭と称して、さまざまな催しが開催されます。その中に「箏・尺八・三絃発表会」という案内を見つけ、楽しみに足を運んでまいりました。この街でどんな演奏を聞かせてもらえるでしょうか。
市の文化祭
秋晴れの日曜日。川口市の文化祭として催された「箏・尺八・三絃発表会」を聞きに行ってきました。
私がこの街に引っ越してきて早2年。昨年はコロナ禍でこうした催しはことごとく中止になってしまいましたので、今年こそは開催されるかと楽しみにしていたのです。
自身が住む街で、どんな方が、どのような活躍をされているのかと、ワクワクしながら足を運んでまいりました。
三曲連盟
この日、演奏をされていたのは、市の三曲連盟の会員の方々でした。プログラムに会員名簿が記載されていたのですが、この街にこんなにもたくさんの演奏者がいらっしゃるのかと、ちょっとした驚きでした。
ちなみに「三曲連盟」「三曲協会」といった団体は、全国各地、どの街にもたいてい作られていると思います。きっとみなさんがお住まいの地域でも春・秋の文化祭シーズンには演奏会が開催されているはず。
地域でどんな先生がご活躍かを知るには良いチャンスです。ご興味がある方は足を運んでみると、いろいろな発見があるかと思います。
「三曲」とは?
ところで「三曲」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか。もしかすると、ご存知ない方は「3つの曲」と思ってしまうかもしれませんね。
邦楽の世界で「三曲」と言えば、三種類の楽器で演奏する合奏のことを指します。使われる楽器は、古くは『箏・三絃(三味線)・胡弓(こきゅう)』でしたが、現在は胡弓から尺八に代わって『箏・三絃(三味線)・尺八』という編成がほとんどになりました。
つまり「三曲演奏会」と言えば、『箏・三絃(三味線)・尺八』という3つの楽器による演奏会ということになるわけです。
今回のプログラムでも、箏だけの曲や、尺八だけの曲、さらに各楽器の組み合わせによる合奏曲などもあり、多彩な演奏を楽しませていただくことができました。
みなさんもお気軽に!
こうした邦楽の会はとかく敷居が高いと思われてしまうことが多いのですが、実際はまったくそんなことはありません。
特に市の催しとして行われる会はたいてい入場無料ですし、出入りも自由です。私が伺った会も、一人でふらりと来てのんびり音楽を楽しんでいる、そんな方の姿が多く見られました。
お箏や尺八の生の演奏をもっともっと多くの方に楽しんでいただけたらと願います。芸術の秋ですもの。みなさんもお時間がありましたら、ぜひ足を運んでみませんか。
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