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- 乾燥野菜を味わおう
今やどこの食料品店、スーパーでもドライフルーツや乾燥野菜、海藻などが並んでいます。干し大根、乾燥ゴボウ、しいたけなど。昔から、生活の知恵の一つとして、乾燥して保存し、利用してきました。今回は、日々身近に使用する乾燥野菜などについての話です。
私の一年間の保存用干し野菜
裏六甲(兵庫県神戸市)に居を構えて26年。幸い野山が近くて、草木染の材料も多く、野生の食材も豊富なので、季節ごとに楽しみがあります。
春:ヨモギ、イタドリ、ゼンマイ、古漬け大根
夏:ナス、茗荷、人参、ゴーヤ、エレンギ、シメジ、エノキ茸、カボチャ
秋:レモン
冬:大根、ゆずの皮、干し大根葉
具たくさんの味噌汁
乾燥した野菜(人参、茗荷、ワカメ、ゴーヤ、ナスなど)をミックスして空きビンに保存します。一人分として、お椀に手作りみそ大さじ1杯と乾燥野菜適量を入れ、熱湯を注ぐだけ。その上に刻みネギか三つ葉を添えると、急ぎのときはとても便利にできます。
大根葉のふりかけ
毎年12月に漬物用葉付き大根を30本ばかり買って、葉は熱湯をくぐらせ、水分を絞ってベランダに干します。1週間ほどかけてパリパリに乾燥させると、1年間保存可能です。
干した葉を手でもんで粗目の粉にして、塩少々とゆかりを適量加えて混ぜれば、ふりかけの出来上がり。
ヨモギ団子とすいとん
乾燥しておいたヨモギを水で戻し、細かく刻みます。それを団子粉に混ぜて団子にすると、ヨモギ団子に。小麦粉に混ぜて、実だくさんの野菜汁にスプーンで一杯ずつ入れて煮込むと、すいとんになります。ヨモギの香りが好きで、年中楽しんでいます。
イタドリの煮つけ
すかんぽとも呼びますが、山歩きをしていて春先藪の中でよく見かけます。私は以前、奈良を旅していてお弁当にイタドリの煮つけが添えてあったのを、初めていただき、その味が好きになり、自分でもやっています。
まず塩漬けにした後、干して保存します。煮つけに使うときの注意として、最後にサッと火を通すと煮崩れしません。
その他の年間仕事
フキみそ、フキの佃煮、ゆず茶、ユスラウメ酒、アロエ酒、梅干し漬け、大根漬け、ネズミモチ漢方薬(長寿薬といわれ、胃腸に良いそう)、古漬け大根の干し物(酢漬け大根の古いのを干すとおいしい)を作っています。
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