高齢者の住居探しの条件とその根拠

「壮大な計画......終活婚」(2)

公開日:2021.10.09

終活婚をした あ・らかん です。さて、結婚するとなると住むところの問題が発生します。今回は「壮大な計画(2)」と題して、住居探しの条件とその根拠など、私の場合をお伝えします。

夫・子ども・私……それぞれの思い

夫・子ども・私……それぞれの思い

さて、結婚するとなると住むところの問題が発生します。

当初夫は、同居を想定して私のためにリフォームしてくれました。夫の気持ちになれば、25年前に思い切って購入した駅近の高層階角部屋、亡くなった奥さまとの思い出いっぱいのマンションです。でも、私的にはもうひとつ気乗りがしません、同居しないまま過ごしていました。夫に「こちらにあなたが引っ越してきたら?」といってみましたが、当然のことながら「NO」でした。

関東にいる娘は帰省先が無くなると思ったようです。夫のマンションには、娘の立場では行きづらいと言われました。なかなか言い出せませんでしたが、娘が帰省できる実家が必要だと思い、正直に夫に話しました。理解してくれて、そこから二人で住むためのマンション探しを始めました。

夫・子ども・私……それぞれの思い
目の前に広がるコスモス畑

住居探しの条件1:子どもとの距離感「スープの冷める距離」

夫のマンションは子どもの住む町からだと車で1時間半の距離でした。今はいいけど、先々、私一人になったときに子どもたちが頻繁に来てくれないのでは? 病院の送り迎えを頼めるかしら? と不安を感じていました。私自身、若いときに感じていた距離感と現在の距離感が変化しています。将来、車で1時間半の距離が、遠く感じて負担になるだろうと思いました。

上の子の住んでいるマンションに売りが出たので、そこを買おうと思って相談しましたが、自分たちの生活を干渉されると感じるので、絶対にイヤだということでした。それでも、まぁ隣町くらいならいいよとの返事をもらいました。

住居探しの条件1:子どもとの距離感「スープの冷める距離」

住居探しの条件2:利便性「高齢者の生活環境としての条件」

 

そこで、今後、車を手放す場合に備え、電車の駅から徒歩5分以内、バリアフリー、公共施設・銀行・スーパーなどとの距離、3LDK以上、駐車場が近隣を含め2台分あること、3階以上、宅配BOXがあることなどの条件をあげて、子どものマンションから車で15分圏内にある中古物件を片っ端から見に行きました。

これらをクリアし、現状のマンションより築年数の浅いマンションを見つけたので、あまり迷わず決めてしまいました。3階ではありますが、リビングの開口部が大きな額縁のようで見晴らしが良く、癒やされています。夫はもっと上の階が良かったようですが、私は、非常時に階段で昇降できることが大切だと思っています。ベランダから下を覗くのが怖くない高さであることに安心感もあります。

住居探しの条件2:利便性「高齢者の生活環境としての条件」
リビングから眺めた初日の出の様子です

今ではなく、先を見越した「高齢者の生活環境としての条件」を考えて探すことを大切にしました。私の場合、病を得たことで、先々の見越し方がより慎重になるという変化がありました。

高齢になるほど、地域のコミュニティに溶け込むことが難しくなります。前職で高齢者福祉に携わっておりましたので、年齢的にもこの引越しを最後にするべきだと思っていました。今なら老後の二人の新しい生活を積極的に始められると考えた結果でした。

 

■もっと知りたい■

あ・らかん

子どもの独立、大学入学、闘病生活など、波瀾万丈の人生ですが、残りの人生を悔いなく過ごしたいと思い、いろいろなことにチャレンジして、ポジティブに過ごしています。50代からの positive life。私のこの10年を振り返りながらお話したいです。

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