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- ちはやふる 神の神坂に 行ってみる
晴天の続いた10月のある日、長野県下伊那郡・阿智村方面を歩いてみようと思いました。歴史ある阿智村・園原です。お天気と野の草花に誘われて、初めて【神坂神社】に向かいました。
歴史ロマンを感じる園原
東山道の難所だった神坂峠を越える旅人のために、最澄が無料の宿泊所を建てた場所が阿智村・園原です。まさに『福祉の始まり』とシニア大で学びました。
♪尋ねまほしき 園原や♪と、長野県歌・信濃の国でも歌われています。その歴史は古く、資料によると古事記・日本書紀・万葉集・枕草子・源氏物語など数多くの古文学に登場しているそうです。
『ちはやふる 神の神坂(みさか)に 幣(ぬき)まつり 斎う(いわう)命は母父のため』・万葉集
『帚木の 心を知らで 園原の 道に あやなく 惑いぬるかな』・源氏物語 帚木(ははきぎ)の巻・光源氏
帚木(ははきぎ)は桧の老木で、その先が広がって箒(ほうき)のように見える→帚木と言われた。遠くからは良く見えるのに近くに行くと、わからなくなると言われてきた。平安の昔から枕詞として、良く知られているそうです。
神坂神社に向かう
春は<駒つなぎの桜>を見に出かける人、写真を撮りたいマニアで混雑している道の先に神坂神社はあります。
最初は<駒つなぎの桜>の辺りまで歩こうと思っていました。
神坂神社まで1.7kmとの表示を見て、ゆっくり歩けば大丈夫と、行きはウォーキングコースです。初めての神坂神社まで歩くことにしました。
駒つなぎの桜から、道は分かれウォーキングコースへ。
名のない草はないというけど
ガンピと思われる花がいくつか咲いているのを見ました。ナデシコ科で6月頃咲くらしいけど?
植物も間違えるのかな? 家でも寒菊がとっくに咲き始めている。など思いながら歩きました。そして目にとまる植物の名前を、ほとんど知らない事に気が付きました。
『誰? どうして、ここに? 今咲くの?』と問いかけながら歩きました。
アザミのようでもアザミじゃないみたい。
小さい小さいお皿に豆粒1つ。今まで知らなかった、植物にその都度驚きました。
金平糖? 和菓子のような花、青い球、初めて出会った植物です。見たことがあっても関心が無かったのかもしれません。
野菊の種類? 1cmほどの小さな花、こんなに小さいのは初めてです。
とし古さんではないけど、牧野先生ならどれもすぐわかるのでしょうね。
これは、そよごでしょうか。いろいろな秋の実が赤くなりました。
自然のまま虫食いだらけでも、なぜか神々しい!
ヘビジャクシ(マムシ草)や、ガマズミは秋色に輝いていました。
ウォーキングコースには見晴台がありました。
そこから、中央道のトンネルが通っている網掛け山が見えました。
初めての神坂神社で巨木に驚く
長い緩やかな自然石の階段の先に、神坂神社が見えました。
自然の力、圧倒的な木の迫力!! スゴイ、思わず叫び声をあげました。
大きな木がたくさんある中、白と黒に見える左右の巨木。怖ろしいくらい、ひときわ大きい!
近寄って行くと、黒く見えた左側はトチの木。天狗の葉団扇みたいな大きな葉が、落ちていました。右は日本杉・御神木と説明があります。
明治25(1892)年に倒れた対の1本の年輪が2000年以上あったと記録があるため、2000年以上の樹齢と言われています。
トチの木は、阿智村の村木だそうです。
お参りを済ませ、この2本の巨木に圧倒された帰り道、落ちていたトチの実を拾ってきました。昔食糧難を救ったとか、トチ餅を作り食べたと聞きました。
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