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何気なく脚を組んで座っていませんか? 実は股関節をゆがませる原因に! まずは股関節の衰えをセルフチェックしてみましょう。股関節の構造や、正しく使う鍵となる『おしりエクボ』について、理学療法士の佐藤正裕さんに教えてもらいます。
股関節ゆがんでない?まずはセルフチェック!
股関節は胴体と脚をつなぐ大きな関節で、歩く、立つ、しゃがむなどの基本の日常動作を担う重要な部分。可動域が大きく、無理な動きや姿勢にも対応できる分、負担がかかりやすい部分でもあります。
「脚を組んで座るなど、私たちが何気なくやっている生活動作は、股関節を内側にひねったり、ゆがませたりするものばかり。日頃から意識しなければ股関節を正しく動かすことはできないんです」と、股関節痛のスペシャリストとして活躍する理学療法士の佐藤正裕(さとう・まさひろ)さんは指摘します。
下の「股関節の衰えセルフチェック」リストの前半4つの生活動作は、どれも股関節を衰えさせるもの。続けていると股関節がずれ、足腰に痛みを引き起こします。その痛みをかばうために姿勢や歩き方が崩れるとさらに負荷がかかり、痛みも増していくのです。
股関節の衰えセルフチェック
1つでも当てはまったら、股関節が衰えている可能性が大!
- 割り座や横座りのクセがある
- 脚を組んで座りがち
- 室内では常にスリッパを履いている
- キッチンカウンターに寄りかかって作業している
- 靴のかかとの減り方が片寄っている
- 立ったままズボンや靴下がはけない
股関節の構造
股関節は、左右の脚の付け根にあり、骨盤と大腿骨をつなぐ大きな関節。ボール状の大腿骨頭が、お椀状の臼蓋(きゅうがい)にはまる構造になっています。
- NG例
ボール状の大腿骨頭と、お椀状の臼蓋(きゅうがい)がずれてしまっています。今すぐ股関節ケアを始めましょう。
股関節を正しく使うにはお尻の筋肉がカギ!
「この悪循環を断つには、股関節を正しく動かせるようになることが重要で、そのカギを握るのが『おしりエクボ』です」と佐藤さん。
おしりエクボは、お尻の筋肉を内側に寄せたときにお尻の左右にできるくぼみのこと。エクボは股関節を支える筋肉が働いているときに現れます。この筋肉が働き出せば、足腰の痛みは解消し、姿勢もよくなり、歩きやすい体になります。
おしりエクボをチェック!
股関節は、お尻の筋肉をしっかり働かせることで正しく動かせます。お尻の筋肉を内側に寄せたときに、お尻の左右に大きめのくぼみ「おしりエクボ」ができれば、その筋肉が正しく使われている証しになります。
教えてくれたのは佐藤正裕(さとう・まさひろ)さん
順天堂大学医学部付属順天堂医院リハビリテーション室、股関節専門整体院を経て、2010年東京・銀座に「股関節セラピーginzaplus(銀座プラス)」を設立。海外最先端の股関節保存療法を取り入れた独自の改善法が評判を呼びテレビでも話題に。著書に『奇跡の理学療法士が教える 最強の股関節セラピーで体はみるみる若返る』(扶桑社刊)、『変形性股関節症は自分で治せる!』(学研プラス)がある。
取材・文=大門恵子(ハルメク編集部) イラストレーション=macco、中村知史
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年2月号を再編集し、掲載しています。
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奇跡の理学療法士が教える 最強の股関節セラピーで体はみるみる若返る
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