話題の「関節ケア」で足腰回復!#1

大切な「股関節」衰えを放っておくとどうなる?

公開日:2022.01.26

更新日:2024.04.01

歩くのが遅くなった、脚の付け根が痛む……。それは、股関節が弱くなっているからかもしれません。そのままにしていると将来歩けなくなる可能性も!「関節ケア」が大切と、理学療法士の笹川大瑛さん。まずは股関節の衰えを放っておくリスクを知りましょう。

股関節が弱まるとどうなる?腰痛や膝痛の原因に!

歩くのが遅くなった、ちょっとした動作で脚の付け根に違和感を覚える、腰や膝が痛む……。そんな症状に心当たりがある人は、股関節が弱くなっているかもしれません。

股関節が弱まると腰痛や膝痛、手術が必要になることも

股関節は、脚の付け根にある上半身と下半身をつなぐ関節。大腿骨の先端にあるボール状の骨が、骨盤にある臼(うす)のような形のくぼみにはまり込む構造をしていて、この関節がくるくる回って前後左右に動き、立つ・座る・歩くといった基本的な動作を担っています。

重い体を支えながら動くので負荷が掛かりやすく、特に女性は股関節トラブルに悩む人が少なくありません。笹川さんは次のように説明します。

「股関節が弱くなると蹴り出す力が落ちるため、歩くのが遅くなります。また、腰は股関節と一緒に動くので、股関節が不安定になると腰痛やぎっくり腰も起こりやすくなります。さらに膝への負担も増します。腰痛や膝痛も、元をただせば股関節に問題がある場合が多いのです」

股関節トラブルを放っておくと、痛みがひどくなったり、歩行や立ち仕事がつらくなったり、靴下の脱ぎ履きが難しくなったりと、困った症状がいろいろ出てきます。だからこそ、そうなる前に始めておきたいのが、「関節ケア」です。

気を付けて!股関節の衰えを放っておくと起こるトラブル

  • 歩いたり立ち上がったりするときに脚の付け根が痛む
  • ひどくなると寝ているときも痛みに悩まされる
  • 股関節が変形し、足の爪を切る・靴下を履く・正座する・和式トイレを使うなどの動作が難しくなる
  • 長時間歩いたり立ち仕事をしたりするのがつらくなる
  • 左右の脚の長さが違ってくる
  • 将来、手術が必要になることもある

「関節ケア」で股関節を整えるとうれしい効果がいっぱい

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「関節ケア」は、笹川さんが高齢者や入院患者のリハビリ指導を行う中で独自に考案したトレーニング法です。...

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