
巻き爪解消を目指せる「正しい歩き方」
間違った歩き方は足トラブルを招き、健康寿命に影響があることを知ってましたか?正しい歩き方と足トラブル対策を専門家が解説!
公開日:2025年05月07日
あなたの俳句をタイトルに、直木賞作家の宮部みゆきさんが小説を書き上げます――。そんな前代未聞の企画をハルメクと宮部さんで立ち上げて、俳句を大募集!全国から多数の応募があり、第3回の受賞作が決定しました!
「秋の楽しみ」「冬休み」をテーマに募集した第3回。「ハルメク読者の俳句のレベルの高さに今回も驚かされました。私の方がとても勉強させていただいた感じです」(宮部さん)
選考には宮部さんの句会仲間「BBK(ボケ防止句会)」にご協力いただきました。小説になる句は宮部さんが即決!
「二句とも一目ぼれです。優秀賞やハルメク賞にもストーリー性がある句がたくさんありましたが、俳句をタイトルにまったく別の物語を生み出すという趣旨から、私がワクワクする句を選ばせていただきました」
さらに優秀賞を秋冬各5句、ハルメク賞を秋冬各10句が厳選な審査の結果、選ばれました。
受賞作品が小説のタイトルになります!
ハルメク7月号(6月10日お届け)から「夏の部」の小説がスタート予定です!
マンモスの背中を登る茸狩(きのこがり)
加藤じゃすみんさん 72歳 新潟県
「見ているだけでニコニコしてきちゃうような楽しい句です。マンモスの化石が出たのでしょうか。家族なのか、お友達同士なのか、ご夫婦なのか、本当に楽しそうで一目ぼれでした」 (宮部さん)
雪の日やズボン2枚の高校生
山本美智子さん 84歳 大阪府
「寒いからズボンを2枚重ねてはいちゃうところが面白い。母親の目線か、幼なじみなのかで解釈は変わりますが、とてもかわいい青春小説風の匂いがして、物語にしたいなと思いました」 (宮部さん)
受賞された方にはハルメク商品をプレゼント!
芝浜を聞きつ新米にぎりめし
和仙さん 77歳 東京都
秋茄子を販ぐ老女の声若し
鈴木薫さん 72歳 東京都
徘徊の夫の土産の秋ざくら
鮫島瑞枝さん 89歳 東京都
ぶどう狩り女三代味比べ
清水えみこさん 74歳 北海道
秋暑し標は津波到達点
益川知実さん 75歳 千葉県
あれこれと一先ず置いて風邪に臥す
綿谷和子さん 83歳 福井県
霜柱踏みてナースの夜勤明け
古賀昌代さん 80歳 長崎県
恐々と燐寸する子や冬休み
百合本暁子さん 78歳 島根県
祖母ん家の掻巻が好きバスに乗る
小合裕子さん 74歳 京都府
冬休み犬の食器で飯を食ふ
けんじさん 73歳 福岡県
受賞された方にはハルメクポイントを1000ポイントプレゼント!
何気なく結界に咲く曼珠沙華
石川芳己さん 76歳 山口県
古本屋奥の暗がり虫の声
石川芳己さん 76歳 山口県
寝袋の子らの数える流れ星
笹川えみこさん 77歳 新潟県
ひと口のブラックコーヒ紅葉冷
小坂優美子さん 77歳 富山県
たましひの抜けては月にあそびけり
小坂優美子さん 77歳 富山県
盆の客吐き出しフェリーの浮き上がり
古賀昌代さん 80歳 長崎県
星くずやビルに夜学のあかあかと
仲嶺正子さん 83歳 沖縄県
生家へとバスに運ばる星月夜
芙うさん 90歳 神奈川県
秋天や拳を硬く応援歌
やすこさん 89歳 山口県
小鳥来る決して懐かぬ野良二匹
きよこさん 73歳 福岡県
妄想が幻聴に変わる寒い闇
中島レミさん 71歳 神奈川県
明日もまた生きねばならぬ冬茜
鮫島瑞枝さん89歳 東京都
玄関にあちこちの靴冬休み
笹川えみこさん 77歳 新潟県
眠る山動く獣の影ありぬ
綿谷和子さん 83歳 福井県
父と酌む雪の匂ひの地酒かな
古賀昌代さん 80歳 長崎県
鷽替の数だけこの世おもしろし
ふじのすそのさん 65歳 兵庫県
侘助や母の好みの黒薩摩
ゆうすずめさん80歳 鹿児島県
雪に寝て友待つ空の青さかな
大平萩えさん 77歳 大阪府
狐火や捨てた女が微笑んだ
益川知実さん 75歳 千葉県
冬休み猫と一緒にこたつ守
宗洋さん 66歳 東京都
「次号から、夏の部の小説の新連載がスタートします。その後、今回の秋・冬と順番に執筆に取りかかっていきます。発表までしばらくお待ちくださいね。来年の夏には『ぼんぼん彩句』の第2巻として単行本にできるようがんばります」(宮部さん)
みやべ・みゆき/ 1960(昭和35)年東京都生まれ。法律事務所等に勤務の後、87年『我らが隣人の犯罪』でデビュー。99年『理由』で直木賞受賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞文学部門を受賞。07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞受賞。22年菊池寛賞受賞。
取材・文=原田浩二(ハルメク編集部) 撮影=鈴木まゆみ
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