片づけ上手の料理研究家・中野佐和子さんに学ぶ

6つの収納のコツをおさえて、スッキリきれいが続く

雑誌「ハルメク」

料理研究家の中野佐和子さんが夫と暮らすマンションの2LDKを訪れると、驚くほど物が少なくて、ホテルのような気持ちのいい空間が。実は中野さん、物を徹底的に隠すのが上手なのです。“すっきり”が続くリバウンドしない隠し方のアイデアを紹介します。

中野佐和子さんのホテルのような家
【目次】
  1. 中野佐和子さんの身軽に暮らすアイデア
  2. すべて棚に収納すれば、ホテルのような部屋が完成
  3. 箱を使って、収納スペースを確保しながら隠す
  4. ブラインドやカーテンを使って収納場所を目隠しをする
  5. 重要なもの、大切な物は厳選して、手元に残す

中野佐和子さんの身軽に暮らすアイデア

中野佐和子さんのプロフィール写真
中野佐和子(なかのさわこ)さん
料理研究家。日本女子大学卒業。建築士。1991年より料理教室を主宰。現在はマスメディアでの情報発信、企業様向けのレシピ提供・お惣菜開発などの他、日本消化器病学会で「食と消化器病委員会」の諮問委員を務めるなど食に関するさまざまな活動を展開する一方、建築士としての視点から「使いやすいキッチンやすっきりと見える住まいの作り方」を中心とした情報発信もおこなう。近著に『え!ママより美味しい?定番料理をとびきり極上に』『冷蔵庫から始める残さない暮らし』(青春出版社)他著書多数。

「私が一番大事にしているのは、すっきりとした空間なんです。家具を多く置くのも、気になってしまって」と中野さんは話します。

本音を言えば、さらに身軽な暮らしが理想だそう。「でも料理の仕事もあり、食器などもそれなりに必要。だから隠してすっきり見せることが、一番現実的だと思っています」と中野さん。

何もない部屋に見せるためには、ある程度、物を減らし、家中の物をすべて棚の中に収める工夫をすることが大切だそう。中野さんは転勤が多かったご主人の仕事の関係で、12回の引っ越しを経るたびに家の大きさに合わせて物を増減させてきました。

数年前、終の棲家である現在の2LDKのマンションに引っ越してからは、「1つ買ったら、1つ減らす」を徹底し、物の循環をよくすることを大事にしています。

「部屋がすっきりすると、掃除の時間も削れるし、探し物がなくなります。心に余裕が生まれて、自由で豊かな気持になるので、シニア世代に特におすすめです」と中野さん。 さっそく、中野さん流の隠し方ルールを見ていきましょう。

すべて棚に収納すれば、ホテルのような部屋が完成

中野佐和子さんのリビングの棚

収納のコツ1  なんと、お仏壇まで!「すべて棚に収める」を徹底

「家中のありとあらゆる物を、ダイニング脇の棚に収めることを徹底しています」と中野さん。食器はキッチンに、本は本棚にと考えがちですが、「扉を閉めてしまえば、棚の中は見えません。ですから棚の中の空間に、何でも隠しちゃいます(笑)」

全長約3メートル93センチ、高さ84センチ部分と2メートル20センチ部分、奥行き44センチの棚は作りつけ。仏壇を収めているのも事前に物を測り尽くしたからこそ。「棚の中も、もちろん1個物が増えたら1個減らし、リバウンドなしです」(中野さん)

箱を使って、収納スペースを確保しながら隠す

段ボールを崩して裏面を表に見せるよう組み立て直します。リボンをつけると棚内引き出しの完成です!
お茶箱は、リラックスしたり、テレビを見たりするときの足のせ台としても使います。
実はかさばる クロスが 入ってます   料理教室では、たくさんの種類のテーブルクロス類が必要ですが、隠せば、すっきり。
実はかさばるクロスが入ってます!
料理教室では、たくさんの種類のテーブルクロス類が必要ですが、隠せば、すっきり。

収納のコツ2  テーブル代わりにお茶箱を置き収納スペースを確保

中野家のリビングには、リビングボードもテーブルもありません。代わりに置いてあるのが、大きな箱におしゃれな布を被せた収納箱。「お茶箱のリメイク」だそうで、香港出身の知人に作り方を学びました。「お茶やコーヒーは、このお茶箱の上におぼんをのせていただいて、中にはクロスを入れています」

床を広々と見せることができるので、おすすめだそう。

気持ちがいい棚の中。
上段の容器にはシャツが入っています。容器にシャツを入れる際には、白・黒のシャツを手前に、色柄物のシャツは奥に。
「これだけで手前の面が美しく整理されているように見えます」
実は手前に白・黒のシャツを入れてます
実は手前に白・黒のシャツを入れてます。​​​​

収納のコツ3 容器や段ボールを使って棚の中もすっきり

クローゼットや棚の中の収納も、あまり物が雑然と見えないように、気持ちがいい空間を保つ工夫をしています。

重宝しているのが、プラスチック容器と段ボールです。衣類の中でも、色や形がそろっていないシャツなどは、収納に困るという人も多いのでは? こうしたシャツ類は、透明の容器に収納。容器の形はバラバラでも、手前に寄せて面をそろえて置けば、すっきり見えます。また、愛犬のフードやおもちゃなどは、段ボール箱(下写真)に収納。雑多な印象はゼロになります。

段ボールを崩して裏面を表に見せるよう組み立て直します。リボンをつけると棚内引き出しの完成です!

ブラインドやカーテンを使って収納場所を目隠しをする

何もないスペースに見えるブラインド
何もないスペース
実は本がいっぱい!
本も「1冊増えたら1冊捨てる」を徹底。
「喜んでいただけそうな本は、生徒さんに差し上げています」

収納のコツ4 本棚・パソコンスペースはブラインドで全面遮断

料理研究家という職業柄、世界の料理を紹介した本や、テーブルセッティングに関する本など資料もたくさん。また、仕事をする空間はどうしても散らかし気味となり、雑多な印象になりがちです。

そこで中野さんが考えたのが、本棚・パソコンスペースに、ブラインドをつけること。ブラインドを下げて全面遮断してしまえば、壁のようなすっきり空間が完成します。「最近は、ホームセンターなどに行くと、つっぱり棒で装着できるブラインドも売っています。ぜひ探してみてください」

本が多い人は、こうして本棚ごと隠しちゃえば、ミニマリスト風の暮らしに近づけるかもしれませんね。

調味料やミキサーは
調味料やミキサーの目隠し術
カーテンと袋で隠す

収納のコツ5 キッチンの生活感は布でカバー

米びつや調味料、ミキサーや洗剤など、生活感がただよい、「すっきり」とはほど遠いのが、キッチン。中野さんはその生活感を、布やカーテンで上手に隠しています。

「お料理教室では、何種類ものミキサーやミルを使います。こうしたグッズは、幅を取るので、やっかいです」

そこで、扉がないスチール棚を設置し、布やカーテンで隠したキッチングッズコーナーを作りました。「生活感を隠せるだけでなく、ほこりよけにもなるんです」

こうした布やカーテン、カーテンを装着するつっぱり棒などは、近所の100円ショップで見つけたそう。

写真右にある赤い柄の布袋は、友人からのいただきもの。「実は、事務作業の人が汚れ防止に使う『腕カバー』なんです。スーパーのレジ袋を入れて吊るしていますが、下からビニール袋が引き出せるので便利ですよ」

ミキサーに被せた布は、実はきんちゃく袋。上段の調味料を覆う布は、きんちゃくの左右を切って1枚の布にしました。

重要なもの、大切な物は厳選して、手元に残す

不要な物は即、ごみ箱へ
カード利用明細書などの重要書類はファイルへ

収納のコツ6 郵便物は とにかくためない。 重要書類のみファイルへ

毎日、どうしても増えていくのが郵便物や、こまごました紙類です。まずはそこらへんに置いてと、ついつい思ってしまいがちですが、「私は絶対にためないと心に強く誓っています」と中野さん。

郵便物や領収書類の整理は、家計管理にとても大切。年金生活を安心したものにするためにも欠かせません。1日の中でスキマ時間を見つけて、必ず郵便物の整理を行うのが中野さん流リバウンド防止術です。

ファイルの中身は1年ごとに袋に移し、段ボールで管理します。段ボールは棚に管理すればすっきり。

 

残しておきたい大切な物。何もない 空間に1つだけ飾る

色紙には祖父母が絵師に依頼して描かせた季節の絵が描かれています。季節ごとに替えて気分を一新。保管は塗りの箱に入れて大切に。

「物のない暮らしが理想」という中野さんですが、「それでも手元に残していきたい」として大切にしているのが、両親や夫の両親から受け継いだ紙類や掛け軸です。 中野さん夫婦の両親は、中野さんの母を除いて、20年近く前に、みな他界しています。数年前、両家の実家を片づける機会があり、大半の物は片づけ業者に依頼し処分したそうです。 その際、どうしても残しておきたかったのが、祖父母の時代から伝わる色紙と、掛け軸でした。 世代を超えて受け継いだ大切な物は、シンプルな空間だからこそ、輝きを増します。「想い出と会話をしながら、お茶を飲む時間は、私にとって、とても豊かな時間です」と中野さん。

「何もない空間は、私にとっては財産と同じ」。若い頃のアルバムは夫婦で2冊だけに整理しました。

「何もない空間は、私にとっては財産と同じ」。
若い頃のアルバムは夫婦で2冊だけに整理しました。​​​

取材・文=清水麻子(編集部) 撮影=門間新弥
※この記事は、2016年12月号「ハルメク」を再編集しており、内容は掲載当時のものです。


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