公開日:2020/12/20

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素朴な疑問

赤い実をつける千両と万両の違いとは?

 

赤い実をつける千両と万両の違いとは?
赤い実をつける千両と万両の違いとは?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

お正月が近づくと、お花屋さんには真っ赤な実を付けた千両や万両が並びますよね。何だか葉の形も同じようだし、見た目が似ているので、どれが千両でどれが万両なのか、見分け方がわかりません。気になったので調べてみました!

 

千両と万両の見分け方とは?

 

千両と万両の見分け方とは?

 

赤色は魔除けや厄除けに効くとされていて、赤い実を付ける千両と万両は縁起のいい正月飾りとして昔から親しまれてきました。この2つは、見た目も名前も似ていますが、千両はセンリョウ科、万両はサクラソウ科(ヤブコウジ科で分類されることもあります)で、まったく違う種類です。そっくりだと思っていたけれど、2つの植物の画像を見比べてみると、その違いは一目瞭然。見分けるポイントは、実と葉の付き方です。

 

  • 千両

葉より上に実を付け、1か所から2枚ずつ葉が出ている。

 

  • 万両

葉より下に実を付け、1か所から1枚ずつ葉が出ている。

 

葉より上に実を付ける千両の方が、見た目にいいことから切り花として人気なんですって。

 

確かに千両の方がお花屋さんでよく目にする気がします。どちらも赤い実の印象が強いですが、花を見ると、まったく違う種類であることがよりはっきりわかります。

 

千両は初夏に開花し、その花は緑がかっていてあまり目立ちません。一方、万両は夏に小さく白い可憐な花を咲かせます。

 

万両の花

 

だけど、どうしてこの2つの植物には、江戸時代のお金の単位である「両」が入った名前が付いたのかしら? 何かお金と関係があるのかしら?

 

まだある!「両」のつく縁起物の植物

「両」が付く名付けのきっかけは諸説ありますが、江戸時代に冬に赤い実を付ける「カラタチバナ」の中国名「百両金(ヒャクリョウキン)」に対して、「百両」と名付けられたのが始まりだといわれています。

 

そして、同じように、冬に赤い実を付ける植物たちを実の多い順に万両、千両、百両(カラタチバナ)、十両(ヤブコウジ)、一両(アリドオシ)とする、縁起物の序列ができたようです。

 

江戸時代には「千両、万両、有り通し」というはやし言葉がありました。これは、一両の別名を持つ「アリドオシ」を「有り通し(有り続けて困らないの意)」という言葉に掛けたもので、ここから商売繁盛につながるお正月の縁起物として、千両と万両が人気になったと考えられています。江戸の人たちの遊び心が現代に受け継がれているというわけね。

 

ちなみに、冬場に赤い実を付ける植物が多いのは、木々が葉を落とした景色の中でも赤い実はよく目立ち、鳥に種をついばんでもらってできるだけ遠くに運んでもらおうという繁殖戦略なんですって。縁起物の植物たちは、厳しい自然の中で生き抜くための賢さも兼ね備えているのね。

 

今年のお正月は、家族の運気アップを願掛けして、千両を飾ることにします。

 

 

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参照:みんなの趣味の園芸

   NHK

   公益社団法人 日本薬学会

   金沢動物園

 

赤い実だけでなく花にも目を向けてみよう。
赤い実だけでなく花にも目を向けてみよう。

 

イラスト:飛田冬子

 


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