秋を感じる簡単おやつ!みたらしカボチャもち
2025.01.152020年10月11日
素朴な疑問
干し柿の栄養価は?美容効果や一日に食べる目安は?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、知人から手作りの干し柿をいただきました♪ 毎年の楽しみなのよね。室内でも作れると聞いたので、チャレンジしてみようかしら。と、思っていたら子どもたちからブーイング。
「年寄りくさいし、食べたくない」ですって! こんなにおいしいのに、失礼しちゃうわ。栄養価も高い干し柿、その魅力を伝えるべくしっかり調べてみましょう!
干し柿の歴史に感動!
日本で木の実と並んで古代から食べられてきた柿は、砂糖などの甘味料がなかった時代に人々が味わうことのできる数少ない「甘み」でした。
やがて、生では食べられない渋柿を軒下などに吊るして天日干しすると、生柿よりはるかに甘い柿になることがわかったそうです。渋柿を食べられるようにするだけでなく、水分を抜くことで甘みや栄養素を凝縮させるなんて、干し柿を考えた昔の人って天才ね!
干し柿の糖度は40~70%で、生の柿の1.5倍! それでいて嫌味のない上品な甘みは和菓子界の標準になったほど。それだけじゃありません。「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、柿は滋味豊かな食べ物として有名で、特に干し柿には、下記に示すように、美容にいい栄養素がたっぷり含まれているんです。
干し柿が美容にいい点
- βカロテン
干し柿に多く含まれているβカロテンには強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防やアンチエイジングに効くんだそう。またβカロテンは体に吸収されるとビタミンAに変わり、免疫力をアップさせたり、お肌や粘膜を保護する効果があるんですって。
- 食物繊維
特に「不溶性食物繊維」が多いので、便のかさを増やして腸を刺激し、お腹の調子を整えてくれます。美肌の敵・便秘もすっきり解消!しかも食物繊維は、生柿(1個あたり約4g)よりも干し柿(同約5.2g)の方が豊富です。この量は果物の中でとても多いんですって。
- タンニン
干し柿には「タンニン」と呼ばれるポリフェノール がたっぷり。ポリフェノール は赤ワインや緑茶などにも含まれている渋み成分ですが、乾燥させることにより、渋柿の可溶性のタンニンが不溶性に変わり、渋味がなくなって、甘味が強く感じられるようになります。
血の巡りをよくして代謝をアップさせたり、毛穴を引き締めて美肌に効果を発揮したりといった、アンチエイジング効果が期待できます。
- ビタミンA
ビタミンAには、免疫力を上げ、皮膚や粘膜を健全な状態に保つ働きがあります。生柿1個あたり34µgRAEといわれていますが、干し柿にすると約45µgRAE程度までアップします。
- カリウム
ナトリウムとの働きによって体内にある余分な水分や塩分を尿として排出し、むくみの解消につながるといわれています。
残念な点は、美容の味方、ビタミンCが、生柿(1個あたり約75mg程度)より干し柿にすると大幅に減る(約0.7mg)ことです。ビタミンCを取りたい場合は、生の柿がいいでしょう。
干し柿は一日にどのくらい食べていい?
厚生労働省と農林水産省による「食事バランスガイド」によると、1日に食べるとよい果物の目安量は200g程度といわれています。柿の皮をむくとだいたい200gくらいになるので、柿は1日1個食べるのがちょうどよさそう。
ちなみに、生の柿は1個あたり約140kcal~約170kcal。干し柿は、約80kcal~約140kcal。
ただし、水分が抜けている干し柿は、生の柿に比べてカロリーや糖質が高めなので、1日に食べる量は、小さめのものを1日2個までにするのがいいようです。
いくら美容にいい栄養が取れるといっても、食べ過ぎは禁物ね!
※この記事は2020年10月の記事を再編集して掲載しています。
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参照:スパジェニック
イラスト:飛田冬子