公開日:2020/09/04

更新日:2020/11/29

4

素朴な疑問

中国では焼き餃子をあまり食べないって本当?

中国では焼き餃子をあまり食べない

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

グルメな友人に「おいしい餃子屋さんがあるから一緒に行こう」と誘われました。餃子といえば、ワタシの大好物。すかさず「行く行く! 中華料理の中で、ワタシは餃子が一番好きなの」と言うと、「焼き餃子は中華料理じゃないのよ。どうやら餃子を焼くって、日本独特の食べ方みたい」と言われてしまいました。餃子は中華料理だけど、焼き餃子は日本の料理ってこと? 気になったので調べてみました。

 

餃子の歴史は古く、新疆(しんきょう)ウイグル自治区トルファンにあるアスターナ古墳群から餃子とワンタンの化石が出土していて、少なくとも唐の時代(618年~907年)には餃子があったといわれています。

 

中国では餃子の本場は小麦の産地である山東省とされていて、縁起のいい食べ物として祝いの席では欠かせない食べ物なのだそう。「元宝銀(げんぽうぎん)」と呼ばれる通貨の形に似ていることや、子どもを授かるという意味の「交子(チャオズ)」と発音が同じことから、金運祈願や子孫繁栄の願いを込めて食べられてきたんですって。

 

中国での主流は「水餃子」と「蒸し餃子」


中国で餃子と言えば、一般的にゆでた「水餃子」とせいろで蒸す「蒸し餃子」の2つ(焼き餃子じゃないのね!)。

 

水餃子は山東省がある中国東北部で食べられ、中国のお正月である「春節」には家族が集まって水餃子を作り、年越しを祝って食べるのだそう。蒸し餃子は内陸部や南部でよく食べられています。日本の焼き餃子に似た「煎餃(ジェンジャオ)」もあるものの、主流ではありません。餃子を焼くのは、残った水餃子を食べ直すときの食べ方なのだそう。他に「炸餃子(ヂャジャオズ)」と呼ばれる揚げ餃子もありますが、やはり水餃子や蒸し餃子に比べるとメジャーな食べ方ではありません。

 

餃子は麺類の一種とされていて、日本のようにおかずとしてではなく主食として食べられています。ひき肉にニラなど野菜を加えたあんを皮で包むという作り方は日本とほぼ同じですが、あんにニンニクは入っていません。タレは日本と同じく酢じょうゆで食べるそうよ。

 

日本で焼き餃子が広まった理由


では、どうして日本では焼き餃子が一般的な食べ方になったのでしょう。背景は諸説ありますが、第二次世界大戦後、満州から引き揚げてきた人たちが現地で食べていた水餃子を売り始めたものの、当時は鮮度のいい肉が手に入らず、肉の臭みのせいで人気が出なかったとのこと。そこで、肉の臭み消しにあんにニンニクを入れて香ばしく焼いたところ、ボリュームあるご飯のおかずとして空腹の時代にマッチして人気になったのだとか。おいしいのはもちろん、家庭でも作りやすく栄養満点なことも、これだけ日本の人気料理として定着した理由の一つなのかもしれないわね。

 

ちなみに、餃子自体は少なくとも今から330年ほど前に日本に伝わっていたようです。水戸藩が著した1708(宝永5)年刊の『舜水朱氏談綺』によると、1689(元禄2)年、「福包(ふくつつみ)」と呼ばれるカモ肉を使った餃子が、水戸黄門でおなじみの水戸光圀(みとみつくに)に献上されたと記されていて、光圀が日本で最初に餃子を食べた人といわれているんですって。

 

明治以降、餃子について触れた書籍が出ていますが、どれも水餃子や蒸し餃子に関するものばかり。やはり日本の焼き餃子は戦後に生まれ、浸透していったようです。宇都宮や浜松などご当地餃子も、満州から引き揚げてきた人たちによって各地に広がっていったそうです。

 

水餃子も蒸し餃子もおいしいけれど、やっぱりワタシは皮はパリッ、中は肉汁ジュワーの焼き餃子派! 今夜はこんなにおいしい餃子を編み出してくれた先人に思いをはせながら、アツアツの餃子を冷えたビールでいただきます!

 

 

■人気記事はこちら!

 


 

参照:モランボン

   JB PRESS  

   週刊BCN

   haochi
 

紅葉狩りとご当地の名物を食べることはセットで楽しみたい。
ワタシの手作り餃子もなかなかの絶品なのよ♪

 

イラスト:飛田冬子

 


この記事をマイページに保存

\この記事をみんなに伝えよう/

ページ先頭へ