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2020年04月23日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近薬局で「経口補水液」というものが販売されているのを目にします。「熱中症の予防に!」と聞くけれど、よく見るスポーツドリンクとは違う場所に置かれているし、お値段も少し高め。
スポーツドリンクと経口補水液、この二つは何が違うのでしょうか? 早速調べてみました。
経口補水液とスポーツドリンクの目的。それは発汗により失われた水分と電解質(ナトリウムなどの塩分やミネラル)を素早く補給して、脱水症状を防ぐことです。
「わざわざ専用のドリンクを飲まなくてもいいんじゃない?」と思ってしまいますが、人間の体は体液の濃度を一定に保つためのメカニズムが備わっています。下痢、嘔吐、発熱などにより脱水症状を起こしたり、炎天下で大量に発汗した場合は、水分だけを多く取っても、体液のバランスを保つために尿として排出されてしまうんだそうです。
それを防ぐために電解質をバランスよく含んだ飲み物が、経口補水液とスポーツドリンクというわけです。
では、この二つにはどんな違いがあるのでしょう?
経口補水液とスポーツドリンクにおける含有成分の最も大きな違いは、糖分と電解質濃度です。経口補水液に含まれる糖分は2.5%なのに対して、スポーツドリンクに含まれる糖分は6~10%配合されています。
また、ナトリウムやカリウムといった電解質は経口補水液の方がより多く含まれ、スポーツドリンクの約2~5倍配合されています。
スポーツドリンクに比べ、経口補水液の方が電解質濃度が高く、含有糖分が少ないのは、水と電解質の吸収を速めるためです。
水分補給の効果は、経口補水液のほうが優れているといえます。しかし、スポーツドリンクの長所はなんといっても、飲みやすさと手軽に入手できるという点です。
経口補水液は実際に飲んでみるとかなり塩辛く感じ、常飲するにはちょっとつらいものがあります。それに、スポーツドリンクに比べてやや値段が高く、売っている所が少ないというデメリットも。
スポーツドリンクは経口補水液に比べ水分補給の効果は多少落ちますが、日常生活における水分補給や屋外での軽作業程度なら十分対応可能です。
まとめると、スポーツドリンクは汗をかいたときの日常遣いに。発熱、下痢、嘔吐などの体調不良による脱水症状の改善、炎天下に長時間活動する際の脱水予防には、経口補水液を万が一に備えて持っておくのがいいですね。
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イラスト:飛田冬子