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2020年03月28日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
抹茶を使ったお菓子って、ほろ苦さと甘みのバランスが最高ですよね。自分でも抹茶ケーキを作ってみたくてスーパーで抹茶を探してみたのですが、意外とお高くてびっくりしちゃいました。
粉末緑茶とよく似ているけれど、お値段は抹茶と全然違うんですね。何か違いがあるのでしょうか?
「粉末緑茶」と「抹茶」は茶葉からできているという点では一緒ですが、実はその茶葉自体に大きな違いがあることがわかりました。
粉末緑茶は、太陽を浴びて畑で育てられた茶葉を、蒸してもんで乾燥させて粉末状にしたものです。つまり、粉末といっても、中身はワタシたちがよく知っている煎茶(せんちゃ)と同じということになります。
一方、抹茶は、お茶の木全体をよしず棚やナイロンで覆って、日光が当たらない状態で育てた茶葉から作られています。そうやって作られた茶葉はうま味が多く、柔らかな新芽へと成長します。
この状態で育てられた新芽を煎茶と同じように加工したものを「玉露(ぎょくろ)」、葉をもまずに乾燥させて石臼でひいたものを「碾茶(てんちゃ)」というそうです。この碾茶を、さらにパウダー状に細かくひいたものが「抹茶」になるというわけです。よく似た外見だけど、その作り方にはずいぶんと違いがあるんですね。
ちなみに、抹茶の価格が高いのは、お茶の木によしずを掛けたり、石臼でひいたり、製造工程に手間がかかっているからだそうです。
さらに調べてみると、粉末緑茶と抹茶には成分にも違いがあることがわかりました。日差しをたっぷり浴びて育った茶葉は、うま味成分である「テアニン」が、渋み成分の「カテキン」へと変化します。緑茶カテキンは、抗酸化作用や体脂肪低減効果が期待できる健康成分としても知られており、積極的に取りたい成分の一つです。
日を当てないで作った抹茶にはテアニンがそのまま残っているので、緑が濃く、特有の甘味が感じられます。このテアニンにはリラックス効果も期待できるとして、海外でも抹茶ブームが起きるくらいの人気を集めています。
海外では、日本のようにシンプルに楽しむだけでなく、ミルクを入れた抹茶ラテや蜂蜜などのフレーバーを入れて自由に楽しんでいるとか。健康効果とテアニンのリラックス効果で、仕事に集中できるとして、コーヒーよりも抹茶を好む人もいるそうです。
粉末緑茶と抹茶にはそれぞれにうれしい効果があることがわかりました。色味や味わいを生かしたお菓子作りや飲んでリラックス感を楽しみたいときには抹茶、毎日手軽に飲むなら粉末緑茶など使い分けるとよさそうですね。
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参照:いいお茶ドットコム
イラスト:飛田冬子