2019/09/07 0

サウナで「ととのう(整う、調う)」とは?

温泉ソムリエになるにはどうすればいいの?

 

この間、ちょっと夜更かししていると、テレビを見ていたお父さんが「このサウナ、行ったことある!」と1人で盛り上がり始めました。聞くと「サ道」という、サウナを取り上げたドラマが放送中らしいのです。ワタシが「サウナ? おじさんたちがダラダラ汗をかいてるところでしょ?」と言ったら、「今は若い人もたくさんいるんだぞ! 遅れてるなー」ですって! 悔しいのでサウナがどういうものか、調べてみました。

 

サウナとはフィンランド発祥の熱気浴のことを指すようです。その歴史は古く、2000年以上前から存在するのだとか。フィンランドの人口は約500万人ですが、160万以上のサウナがあるんですって! また、約400万人以上のフィンランド人が少なくとも週に1度はサウナに入るようです。フィンランド人にとってサウナは単に体を清潔にする場所ではなく、精神的にくつろげる日常の一部といえそうです。ちなみに「sauna(サウナ)」はフィンランド語で、日本語の「すし」「すき焼き」などと同じく、世界中で通じる言葉なんですって。

 

日本には古来からサウナに近い、「蒸風呂」の文化はあったそうですが、本格的にサウナが伝来したのは前回の東京オリンピック(1964年)後のこと。しばらくは「熱くて苦しい」印象がつきまとい、幅広い年代に受容されているとはいえない状況でしたが、それを一変させたのは漫画家のタナカカツキさんが2011年に出版したサウナ漫画エッセイ『サ道』です。サウナに入る楽しさを一冊丸ごとつづった『サ道』の影響力は強く、サウナが老若男女に受け入れられるきっかけとなりました。『サ道』は2019年にドラマ化されるなど、注目され続けています。

 

『サ道』で推奨しているサウナの入り方というのは、

「サウナ室に入る→水風呂に入る→外気浴(外気にあたれるスペースで休憩すること)」

を1セットとして、何セットか繰り返すというもの。サウナ室にいる時間は「何分間いなければならない」というものではなく、「水風呂に入りたいな」と思えるくらいの時間がちょうどいいのだとか。

 

水風呂を出た後、外気浴をしているとリラックス状態が極限を迎え多幸感や恍惚感を覚えることがあり、この状態をサウナ愛好者(サウナ―)は「ととのう」と呼んでいて、これは心や体の調和がとれるという意味の「整う」と、必要なものがそろう「調う」という2つの意味からつくられた言葉のようです。

 

国際医療福祉大学病院の内科医、一石英一郎さんによると「ととのう」状態は、「瞑想」に近いものだそうです。高温のサウナ室や冷たい水風呂では緊張状態へと導く「交感神経」が優位になり、外気浴の間は神経のスイッチが切り替わって、リラックス状態へと導く「副交感神経」が優位になります。その際に「幸せホルモン」である、「オキトキシン」や「セロトニン」の分泌が促され、落ち着いた気分、すなわち「瞑想」に近い状態になるとか。

 

サウナには健康効果も期待できるそうです。サウナで体を温めると血流がよくなり、体中に酸素や栄養がいきわたるようになります。サウナと水風呂を交互に行う「温冷交代浴」による温度変化は自律神経を訓練させる効果があり、体の各器官の機能を調整するよう促してくれるので、季節の変わり目などで不調のときは効果抜群みたいです!

 

ただし、注意も必要。サウナと水風呂に交互に入ることによって血圧が上昇、降下を繰り返すため、高血圧や心臓疾患がある人は控えた方がいいようです。また、大量の水分が汗となって排出されるため(1時間サウナにいると約1リットルの汗が出るそう)、サウナに入る前後の水分補給は忘れずに。お酒を飲んだ後にサウナに入る人もいるそうですが、重大事故の危険性があるのでご法度とのことです。

 

なんだかワタシもサウナに入ってみたくなったわ。水風呂も冷たそうだけど勇気を持って入ってみようかしら。今度お父さんに近くのスーパー銭湯まで連れていってもらうことにします!

 

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参考文献:タナカカツキ『サ道』(パルコ出版刊)

     タナカカツキ『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』(講談社刊)

 

参照:日本サウナ・スパ協会(生活習慣の中のサウナ)

   日本サウナ・スパ協会(サウナと冷水浴の交代浴)

   日本サウナ総研

   テレビ東京

   サウナタイム

   サウナイキタイ

   東京銭湯

   新R25

   ピートのふしぎなガレージ

 

水風呂に入る前は、しっかりと汗を流してから入ります!
水風呂に入る前は、しっかりと汗を流してから入ります!

 

イラスト:飛田冬子

 


人に話したくなる面白雑学「素朴な疑問」

 

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