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2019年08月04日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
今年は、プランターでキュウリを育てています。サラダや浅漬け、冷やし中華にもたっぷりトッピングして……、などとワクワク考えていたら、なんと「キュウリを食べるとビタミンCが壊れる」といううわさを聞いてしまいました!
これはどうやら、キュウリとほかの野菜を一緒に食べると、ほかの野菜に含まれるビタミンCを壊してしまうということのようです。ビタミンCが壊れる!? これはいったいどういう意味? ビタミンCを取りたくて普段から野菜をたくさん食べているのに、逆効果だったということかしら。
気になったので調べてみることにしました。
キュウリは、カリウムやビタミンK、ビタミンCが豊富! おまけに、日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、キュウリの可食部100gあたりの95.4%が水分です。最もローカロリーな野菜として、ギネス世界記録に登録されています。
「キュウリを食べるとビタミンCが壊れる」といううわさは、キュウリに含まれる「アスコルビナーゼ(アスコルビン酸酸化酵素)」という酵素物質が関係しているようです。
ビタミンCには、「還元型ビタミンC」と「酸化型ビタミンC」がありますが、キュウリに含まれるアスコルビナーゼには、この還元型ビタミンCを酸化型ビタミンCに変えてしまう働きがあるのだとか。つまりは、ビタミンCを酸化させてしまうということです。
たとえばキュウリとトマトを一緒に食べたとしますよね。すると、キュウリに含まれる酵素物質「アスコルビナーゼ」が、トマトのビタミンCを酸化型に変えてしまうということ。ビタミンCが壊れる、と言われていたのは、トマトのビタミンCが酸化することを意味していたようです。
ビタミンCが酸化すると栄養素として吸収されないのでしょうか?
ご心配なく! 以前は、酸化したビタミンCには栄養価に含まないとされていた時期もあったようです。けれども、現在では、この酸化したビタミンCは、体内に入ると酸化還元反応により再び還元型ビタミンCに戻ることがわかっています! そのため、いったん酸化したビタミンCでも従来のビタミンCと同じ栄養価があると認められています。
キュウリがトマトなどの野菜に含まれるビタミンCを壊すというのは、誤りだったとわかりました。よかった~、これで安心してキュウリをいっぱい食べられそうです。
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参照:カゴメ株式会社
イラスト:飛田冬子