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2019年05月09日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ある日の深夜、眠っていたら突然ふくらはぎに痛みを感じて、目が覚めてしまいました。「こむら返り」でした。寝ている間に足がつってしまったのです。
一度足がつると、なかなか痛みが治まらないですよね。しばらく寝室で一人必死に痛みと闘っていました……。突然足がつってしまったときの対処法などがあるなら知っておきたいです。
早速調べてみると、こむら返りは「筋肉の異常な収縮」によるものであることがわかりました。足の筋肉が伸縮のバランスを崩すことで異常な収縮を起こし、元に戻らない状態になってしまったのです。
こむら返りが引き起こされるメカニズムは、まだはっきりとは解明されていないようですが、主な原因は以下の通りです。
こむら返りは高齢者に多く見られるトラブルなのだそう。年を取ると筋肉量が減り、血行も悪くなりがちなので、こむら返りのリスクが高くなるためです。
また、妊娠中の女性も、血行の悪化や体重増加による足の筋肉の負担が増えるなどの理由で、こむら返りを起こしやすいと言われています(言われてみれば、妊娠中はよく足がむくんでつらかったっけ……)。
こむら返りは、漢字では「腓返り」と書き、「腓」はふくらはぎのこと。その名の通り、ふくらはぎに多く起こりますが、足の裏や足の指、太ももなどでも発生します。医学的には「有痛性筋痙攣(けいれん)」などと呼ばれます。
睡眠時は汗を多くかくため、脱水傾向になりやすい状況です。また、寝ている間は心拍数も減り、足の血流も低下しています。冷房をかけて寝る・布団をかけないなどで足が冷えると、血管が収縮して、血行はさらに悪くなります。
もともと体内がミネラル不足だったり、運動不足で筋肉が緊張していたりすると、夜中に寝返りを打つなど、筋肉に刺激を加えたことがきっかけとなって、「筋肉の異常な収縮」が発生しやすくなってしまいます。
加齢によっても足がつりやすい状況になることが知られています。50歳以上ではほぼ全員が一度は夜間のこむら返りを経験しているという調査結果もあるそう。
こむら返りになってしまったときには、ふくらはぎを伸ばすことが重要です。
足を伸ばして座り、かかとを前に突き出して爪先を手前に引っ張るストレッチをするのがおすすめ。爪先を手でつかむのがつらい人は、タオルを足に引っ掛けて引っぱってもOKです。
普段の生活で、こむら返りを予防する方法もあります。
こむら返りの原因とされる冷え・ミネラル不足・筋肉疲労・運動不足などを改善させるためには、日頃のちょっとした生活習慣が重要です。
冷えはお風呂に入ったり、パジャマを長ズボンにしたりすることで改善できます。他にも自宅でもカイロを使ったり、布団の中に湯たんぽを入れたりしても効果的。
牛乳や小魚、海藻類などマグネシウムやカルシウム、亜鉛などのミネラルを含む食品を積極的に摂取する他、スポーツドリンクによってもミネラル分は摂取することができます。
筋肉疲労や運動不足の解消には、簡単なストレッチがおすすめです。机などに両手を置き体重を預けて、片足ずつふくらはぎを伸ばすことで、筋肉が刺激され冷えの改善にもつながります。
どれも日々のちょっとした心掛けでできることばかり。こんなに簡単な方法で夜中に激痛で目覚めなくて済むようになるのなら、さっそく実践してみることにします!
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参照:花王株式会社
イラスト:飛田冬子