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2019年03月27日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、久しぶりに商店街のお魚屋さんに行ってきました。スーパーの魚売り場ではなく、昔ながらの鮮魚店です。目の前でさばいてくれるし、どの魚が旬なのか、どうやって調理するのかを、プロが直接教えてくれるのがいいですね(ちょっとオマケもしてくれました!)
「旬の魚は安くておいしいし、栄養が豊富だからたくさん食べてね」と威勢のいい店の人に言われたのですが、魚の旬がいつなのか、よくわかっていません。
春(3月から5月)においしく食べられる旬の魚には、マダイ、メバル、ニシン、カツオ、サヨリ、ニジマス、カンパチ、ハモ、アイナメ、イサキ、ウルメなどがあります。魚ではありませんが、アオリイカやタコ、車海老、アサリ、ハマグリ、ツブ貝も春が旬の魚介類です。
春限定で美しい呼び名に変化するのがマダイです。3月から6月にかけての産卵前になると、マダイの全身はホルモンの影響でうっすら桜色に染まり、「桜鯛」と呼ばれます(想像するだけでメデタイ!)。
メバルやニシンも、春になると産卵で浅瀬に移動してくるため、「春告魚」(はるつげうお)と呼ばれます。
春告魚には、地域限定の魚もいます。魚編に春(鰆)と書くサワラは、俳句の世界でも春の季語なのですが、春が旬と考えるのは関西だけです。なぜかというと、関東は塩焼きや西京漬けがおいしい寒鰆(カンサワラ)を好み、関西はお刺身や白子がおいしい春のサワラを好むからです。面白いですね。兵庫県のイカナゴ、伊豆諸島のハマトビウオも地域限定の春告魚です。
最も収穫されやすくて、味や香りがよく、栄養価の高い時期が「旬」です。旬の食材を好むのは、世界中どこでも同じです。ただ、和食文化を調べてみると、日本には「はしり」「さかり」「なごり」という3つの旬があることがわかりました。「はしり」は、多少早くても口にできる時期。「さかり」は、一番おいしくいただける時期(これが一般的な旬)。「なごり」は、もうすぐ食べられなくなる時期です。
例えば、夏のはしりサンマは、脂はうっすらですが、生臭くないのでお刺身で食べられます。秋のさかりサンマは、脂がのっているので塩焼きが絶品! 冬のなごりサンマは、うまみはあっても身が痩せているので、煮付けやかば焼きにピッタリです。はしり、さかり、なごりを意識することで、食材の旬を最大限に楽しめるのですね。
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参照:共同水産株式会社
イラスト:飛田冬子