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素朴な疑問温泉の湯守とは?どんな職業?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
家族で久々の温泉旅行に来ています。宿に着くなり温泉に入ってみると、湯の花が浮かんでいて肌に良さそう! 温度もちょうどよくて、何度でも入りたくなるお湯です。
夕食のとき、仲居さんに「温泉はどうでしたか? 」と聞かれたので「湯の花と温度が最高でした」と答えると「湯守が喜びますわ」ですって。
湯守って何かしら? お腹もいっぱいになったし、のんびりしながら調べてみることにします!
湯守とはどんな職業?
湯守とは、温泉を訪れた人が常に最適な温度でお湯を楽しめるように管理し、整える、いわば湯の番人のこと。江戸時代に温泉(源泉)の管理者として、土地の領主から湯守の地位を与えられたのが始まりです。
以降、何代にも渡って湯守の技や想いが受け継がれ、今もなお日本の伝統文化として温泉地に根付いています。
湯守の仕事内容
湯守の仕事内容のひとつは、「温泉の温度を適温に保つこと」です。
源泉の温度は、湯口によって温度がすべて異なります。温泉によりますが、ぬるいところで37〜38度、高いところだと80度を超えるところもあり、時期によっては90度以上になることも。
湯守は源泉の温度を測ってお湯の量を確認し、季節や天候によってお湯の温度を調整しているのです。
さらに各旅館の浴槽にお湯を引っ張ったときにちょうどいい温度になるよう、調整していきます。水を加えて冷ますこともできますが、効能を薄めずに冷ますために木の板でお湯をかき混ぜるのが、草津温泉などで見られるお湯の調整「湯もみ」です。
また、温度やお湯の量を確認するだけでなく、温泉が滞りなく供給されるようにするのも湯守の仕事です。
例えば、お湯を源泉からパイプで引く際に湯の花が沈殿して詰まってしまうのを防ぐために、定期的にパイプの掃除をします。
源泉の場所や季節によっては命懸けの作業になりますが、温泉地にお湯を供給できるよう、温泉の流れを管理しているのです。
湯守の1日のスケジュール
以下は、湯守の1日のスケジュールの例です。
- 9時:出勤
- 10時半〜12時:お湯の交換や清掃、お湯の温度調整
- 12時〜16時頃:一旦帰宅
- 16時:再度出勤
- 16時以降:その他の仕事、お湯の温度点検や調整
ひとつの宿に湯守が多くいると「湯が決まらなくなる」ため、2人などの少人数で365日24時間湯を見る事が多いのだそう。
湯守の仕事は、宿のお湯やパイプの管理のほかにも、浴槽に浮いているゴミの掃除など温泉全体に関わります。何気なく入っている温泉ですが、温度と質を保ち続けるには湯守の力が必要不可欠なのです。
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参照:休コンシェルジュ

イラスト:飛田冬子
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