素朴な疑問舞妓・芸妓の違いって?

公開日:2023/06/17
舞妓・芸妓の違いって?
舞妓・芸妓の違いって?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

家族で京都に旅行に行ったときのこと、舞妓さんが歩いているのを発見! 「綺麗ね」と道行く人とともに見入っていると、ダンナさんが「あれは舞妓さんじゃなくて芸妓さんじゃないかな? 」と言いました。

 

おしろいを塗って着物を着ている人はみんな舞妓さんだけだと思っていたワタシはびっくり! 舞妓さんと芸妓さんの違いが知りたくなったので、調べてみました!

 

舞妓さんって?

舞妓さんって?

舞妓さんは、本来は芸妓になるため修業中の女性のこと。京都では舞妓と呼ばれていますが、地域によって呼び方には差があります。

 

中学卒業後から10代の女性が置屋(おきや)に住み込み、修行に励みます。最初の1年ほどは「仕込み」といい、置屋での手伝いや行儀作法、言葉使い、舞踊などを学びます。その後「見習い」としてお姉さん芸妓と一緒にお座敷などでの実習を経て「見世(店)出し」=舞妓さんとしてデビューします。

 

芸妓さんって?

芸妓さんって?

舞踊、三味線(しゃみせん)、お囃子、唄、などの芸や茶道、行儀作法を5~6年修業し、認められた舞妓さんが芸妓さんになります。宴会の席などでは、舞妓さんが「舞(踊り)」を、芸妓さんが「芸(三味線、歌など)」を担当します。

 

芸妓さんになると、独立したと見なされ、自分の芸と才能で自立しなければなりません。そのため、日々芸を磨き続けることが大切になります。

 

舞妓さんと芸妓さんの違いって?

年齢

【舞妓さん】

以前は10歳~13歳くらいの舞妓さんもいましたが、現在は舞妓さんになるには義務教育を終えていることが条件のため、15歳~の女性がほとんど。修行期間は5年ほどのため、20歳くらいまでが大半です。

 

【芸妓さん】

芸妓さんは、舞妓さんの修行を経て独立するため20歳以上、定年は設定されていません。

 

そのため、生涯芸妓さんとして活躍することもできます。

 

髪型・服装

舞妓さんと芸妓さんで共通しているのは、顔を白く塗る化粧方法です。

 

暗い部屋でも顔がハッキリ見えるようにという理由で、うす暗いお座敷でも舞妓さんや芸妓さんの美しい顔が際立つようになっています。

 

もうひとつは、着物。裾引(すそひき)という丈の長い着物で、外を歩く時は褄(つま)をとって持ち上げ引きずらないようにします。 

 

そのほかには、下記のような違いがあります。

 

【舞妓さん】

舞妓さんは、地毛で結い上げた髪に季節のかんざしを飾ります。日本髪を結うには時間だけではなく費用もかかることや、職人さんが少なくなっていることから、舞妓さんは1週間ほど髪をほどかずに過ごすため、寝るときは背の高い枕を使用します。

 

着物や帯の柄は華やかで、どこかかわいらしさを感じるような刺繍や色使い。歩くと揺ら揺らとゆれる「だらりの帯」を締め、おこぼと呼ばれる高さ15cmほどの履物を履きます。

 

【芸妓さん】

芸妓さんは、主にカツラにシンプルな櫛を使用していて、普段は自由な髪型をしています。芸妓さんの日本髪である「島田(しまだ)」は、地毛で結うには相当な長さが必要となるため、カツラが使われるようになったのです。

 

落ち着いた黒や青などの色味で、柄が少ないシンプルな着物を上品に着こなし、帯は一般の着物と同じようにお太鼓結びです。

 

私生活の制約

【舞妓さん】

舞妓さんは普段も日本髪と着物で生活をするため、ファーストフード店、ファミリーレストラン、コンビニ、映画館、カラオケといった施設へは出入り禁止。日本の伝統と舞妓さんのイメージを崩すような行動はしてはいけないことになっています。

 

【芸妓さん】

普段の服装が自由な芸妓さんは、基本的にどこへ行ってはいけないという制限がありません。

 

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参照:TBS

   舞妓体験処 ぎをん彩

   京の五花街

   京の五花街

   

ハルメク子さん
舞妓さんの暮らす置屋が舞台のあのドラマ、観てみよう!

イラスト:飛田冬子


 

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