公開日:2023年04月23日
素朴な疑問
ニキビと吹き出物の違いって?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ある朝、鏡を見るとあごにポツンと小さいニキビができていました。ダンナさんに「ニキビができちゃった。昨日チョコレートを食べ過ぎたせいかしら」と言うと、「それってニキビじゃなくて吹き出物っていうんじゃないの?」ですって!
確かにニキビっていうと、10代の子たちにできるイメージがあるけれど、吹き出物とどう違うのかしら? 気になったので調べてみました。
ニキビと吹き出物の違いって?

ニキビという言葉は、おでこや頬、口周り、あごなどにできる発疹のことを指します。
吹き出物も、実はニキビと同じく顔や体にできる発疹のこと。ニキビと吹き出物は「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患の通称ですが、発生する年齢や場所、原因によって呼び方が区別される場合があります。
一般的に、10代の思春期頃におでこやTゾーンにできるもののことを「ニキビ」、20代以降に皮脂が少ないUゾーンなどにできやすくなるものを「吹き出物」と呼びます。
10代のニキビは、子どもから大人へと成長していく過程での、急激なホルモンバランスの変化(男性ホルモン"アンドロゲン”の増加)に由来するものです。そのため、思春期を過ぎてホルモンバランスが安定すると、皮脂の過剰分泌が収まり、次第に治っていくことが多くなります。
大人ニキビって?その原因は?

最近では、あまり良いイメージのない吹き出物という言葉を「大人ニキビ」という表現で呼ぶことも増えています。
肌のターンオーバーが乱れて毛穴の角質が厚くなり、皮脂が詰まることでニキビの原因となる「アクネ菌」が繁殖、炎症を起こして発疹ができるというメカニズム自体は10代のニキビと違いありません。
しかし、10代のニキビと吹き出物ではホルモンバランスが乱れる原因が異なるため、本来のニキビという言葉ではなく、吹き出物は大人ニキビと呼ばれているのです。
10代のニキビは、身体の成長に伴うホルモンバランスの乱れが主な原因ですが、大人ニキビには以下のような原因があります。
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
- ストレス
- 間違ったスキンケア
- 肌の乾燥
大人ニキビは、これらの原因が複数合わさることによってホルモンバランスが乱れ、皮脂が過剰に分泌されたり、肌が乾燥したりして発生することがほとんどです。
そのため、生活習慣の見直しや、洗顔・保湿の見直しなど、ちょっとの心がけで改善が期待できます。今後、吹き出物ができにくくなる予防効果もあるので、意識して整えていきましょう。
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参照:くすりと健康の情報局
イラスト:飛田冬子




