素朴な疑問シルクロードってどこからどこまで?

公開日:2022/08/16
シルクロードってどこからどこまで?
シルクロードってどこからどこまで?

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

シルクロードというと、遺跡や砂漠、キャラバンなどが思い浮かび、どこかエキゾチックな響きを感じませんか?

 

しかし、シルクロードって一体どんな道で、シルク以外に運んだものがあるのかしら?などわからないことも多くあり、気になったので調べてみました!

 

シルクロードとは?どんな道?

シルクロードとは?どんな道?

シルクロードは、ユーラシア大陸を東西に走る交易路です。

 

紀元前2世紀から18世紀の間に、国と国や、都市と都市を結ぶために必然的に展開していきましたが、19世紀にドイツの地理学者のリヒトホーフェンが、中国から輸出された絹に着目し、その道全体を「シルクロード」と名付けました。

 

その後、リヒトホーフェンの弟子が出版した本によって、世界中に広く知れ渡るようになったのです。

 

シルクロードはどこからどこまで?

シルクロードはどこからどこまで?

シルクロードの定義は国や研究者によってさまざまです。最初にリヒトホーフェンがシルクロードと名付けたときには、主に現在の新疆(シンチャン)ウイグル自治区内を走る道を指していましたが、大きくは4本のルートがあったとされています。

 

天山北路(てんざんほくろ)

天山山脈の北側を通るのが天山北路で、一番北側にあります。標高1000mほどの草原が広がっていて、馬や石人などが活躍した証が残っているルートでもあります。

 

天山南路(てんざんなんろ)

新疆を北と南に分けて、ちょうど真ん中を通っているのが天山南路です。この道は、三蔵法師がインドへ行くときに通った道とも言われていて、トルファン、クチャなどの仏教を信仰している町があります。紀元前からキャラバン(隊商)の交易路として使われていたルートです。

 

西域南道(さいいきなんどう)

天山山脈の南にあるタクラマカン砂漠の南側のオアシスを巡り、カシュガルへ向かうルート。三蔵法師がインドから帰る際に東に向かったとも、マルコポーロが元に向かう際に使ったとも言われているルートです。新疆中央部から遠く、ウイグル族の文化が色濃く残っているエリアでもあります。

 

河西回廊(かせいかいろう)

新疆ウイグル自治区以外のルートとして、甘粛省(かしゅくしょう)を通る河西回廊は、中国の西安(かつて長安と呼ばれていて世界遺産の兵馬俑がある)を出発し、西に向かって蘭州で黄河を渡り、敦煌まで続く道です。遊牧民族と、中国の歴代王朝との支配権争いが繰り広げられていた地域ですが、漢の武帝が紀元前121年に勝利し、このルートが開通したとされています。

 

シルクロードで何を運んだの?

シルクロードで何を運んだの?

シルクロードを使って世界中に広がったものは、その名の通り中国で作られた絹製品ですが、やがてこの交易は、絹製品だけではなく、シルクの染色、生糸などの技術に発展していき、世界中に絹産業を発展させました。

 

他にも、金、宝石などの貴金属、火薬、香辛料、野菜、植物、果物など、幅広い物がシルクロードを通じて東西で往来していました。

 

そのような「物」の他にも、キリスト教や仏教などの宗教もシルクロードを通じて伝わったと言われています。

 

普段何気なく食べている物や使っている物が、当時シルクロードを通って伝わってきたのだと考えると、ロマンがありますね!

 

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参照:TURKISH Air&Travel

   風の旅行社

ハルメク子さん
シルクロードでラクダキャラバンに乗ってみたいわ♪

イラスト:飛田冬子

 

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