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2022年07月16日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
日差しが強くなって気温も上昇してくると、暑さからエアコンをつけてしまうけれど、サーキュレーターが電気代を節約できると聞いて使い方を考えなければ!と思いました。
でも、結局サーキュレーターはどうやって使ったら電気代がお得になるのかしら?気になったので、調べてみました!
直接的な風を起こすことで室内の空気を循環させるサーキュレーターは、実はモーターの種類が「DC」と「AC」の2つあり、それぞれ電気代が異なります。
電化製品が消費する電力は消費電力といい「W(ワット)」で表されます。また、消費電力量「Wh(ワットアワー)」という電力量と1時間の単位を組み合わせた数値も重要です。
電気代の計算は以下のような方法で行います。
ここからは、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電気料金の目安(1kWhあたり27円)を基に計算してみます。実際の料金単価は電力会社や料金プランによって変動することがあります。
※本記事の情報は最新データと異なる場合があるのでご注意ください
DCモーターは電源が直流で、低電力で動作するメリットがある反面、経年劣化しやすいデメリットがあります。
以下は、DCモーターの1時間あたりの電気代の目安です(単位をWからkWに変換するため消費電力を1000で割っています)。
この計算によって、DCモーターのサーキュレーターの1時間あたりの電気代は約0.7円となるため、1日8時間使用するとなると約5.4円です。1か月で約162円の電気代がかかることになります。
ACモーターは電源が交流で、メリットとして耐久性がある反面、消費電力が大きく一定の回転速度しか得られないというデメリットがあります。
以下は、ACモーターの1時間あたりの電気代の目安です。
この計算によって、ACモーターのサーキュレーターの1時間あたりの電気代は約1.0円となることがわかります。1日8時間使用すると約7.8円、1か月で約233円の電気代がかかることになります。
扇風機は人に向けて風を送るように作られていて、サーキュレーターのように部屋の空気を攪拌(かくはん)する目的ではないことが特徴として挙げられます。
扇風機とサーキュレーターの違いは、以下の記事で詳しく説明しているのでご覧ください。
扇風機の電気代も、サーキュレーターと同じように計算してみましょう!
※一般的な扇風機の風量を「強」で使用した場合の電力です。
扇風機の強設定だと、1時間あたりの電気代は約0.9円になり、1日8時間計算で約7.6円、1か月の電気代は約227円となります。
扇風機の電気代としては、DCモーターのサーキュレーターより高くなりますが、ACモーターと比べるとさほど差がないといえます。
サーキュレーターを使用して電気代を節約するには、以下のことに気を付ける必要があります。
前述の通り、サーキュレーターはDCモーターの方が電気代を抑えることができます。電気代を節約したいという方は、ACモーターではなくDCモーターを使用するようにしましょう。
また、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるのが普通ですが、サーキュレーターは部屋の空気を循環させることができるため、体感温度が夏なら低く、冬なら高くなります。
部屋全体に温度のムラがなくなることで、涼しさや暖かさを感じられ、サーキュレーターを使用することでエアコンの設定温度を適切に保つことが可能です。
環境省によると、エアコンは、温度を1℃変更するだけで、冷房だと約13%、暖房だと約10%消費電力量を削減できるといわれています。
今回の電気代の計算は、1日8時間で計算しています。サーキュレーターは室内の空気がある程度循環したら、それ以上に使用しないようタイマー設定をして、電気の消し忘れを防ぐようにしましょう。
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参照:Looopでんき
イラスト:飛田冬子