更新日:2025年07月19日 公開日:2022年06月20日
素朴な疑問
「捺印」と「押印」の違いって?
こんにちは!好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、市役所で書類を提出した際に「こちらに捺印をお願いします」と言われて、一瞬「ん?捺印?押印じゃないの?」とプチパニック(笑)
とりあえず言われた通りに印鑑を押しましたが、正しい意味や使い分けが気になったので早速調べてみることにしました!
この記事では「捺印」と「押印」の違い、そして印鑑を押す際の適切な位置や押し方のコツについて詳しく解説します。いざというときに恥ずかしくないように、確認しておきましょう!
【捺印と押印とは?】意味と使い分けを解説!
「捺印」と「押印」はどちらも「印鑑を押す」という意味を持っていますが、それぞれに若干の違いがあります。以下に分かりやすく解説します。
捺印とは?
「署名捺印」の略称で、本人が署名(自筆サイン)した名前に対して印鑑を押すことを指します。つまり、直筆で名前を書いた場合は、捺印という表現が使われるのが一般的です。
押印とは?
一方で「記名押印」の略称。本人以外の方法で名前が記載された書類(印刷や代筆されたもの)に印鑑を押す場合は押印と表現されます。
つまり、「自分で書いた名前と印鑑=捺印」、「印刷された名前と印鑑=押印」という使い分けが正しいんですね!
【印鑑を押す位置】「名前の上」それとも「名前の横」?
印鑑を押す際に、「名前に重ねて押すべきか、ズラすべきか。」と迷ったことありませんか?実は、印鑑を押す正しい位置は書類の種類によって異なります。
印鑑証明が必要な書類の場合
例えば、ローン契約や不動産関連の書類など、実印を使う重要な書類の場合は、名前の文字に重ねず、きれいに名前の横に押すことが原則です。これは、印影がはっきり見えないと証明書類として認められないからです。
印鑑証明が不要な書類の場合
一方、印鑑証明が不要の書類なら、名前に少し重なるように押すのがベターです。重ねて押すことで、印鑑偽造や悪用を防ぐ効果があります。また、書類内の「印」と書かれている箇所に印鑑を重ねて押すことで、不正のリスクを低減できます。
【印鑑をきれいに押すコツ】初めてでも失敗しない方法
いざ重要な場面で印鑑を押す際に「斜めになった!」と焦ったことはありませんか?そんな失敗を防ぐために、印鑑の基本の持ち方・押し方を覚えておきましょう。
印鑑の正しい持ち方
- 文字の真上=印鑑の中心を人差し指で押さえる
- 親指と中指で印鑑の側面をしっかり挟む
- 印鑑の下部(尻部分)を手のひらで支える
この持ち方をすることで、印鑑を安定させてまっすぐ押しやすくなります。
印鑑を上手に持つことができたら、次は押し方です。押し方には以下のようなポイントがあります。
印鑑の押し方のポイント
- 紙を平らな場所に置き、片手で押さえる
- 印鑑の中心を軸として、円周全体に均等な力をかける
- ゆっくり垂直に離して印影が崩れないようにする
急いで押してしまうと斜めになったり、インクが滲んでしまうことがあるので、じっくり丁寧に押しましょう。
【まとめ】捺印と押印、正しい使い分けで書類ルールを守ろう!
「捺印」と「押印」は、一見同じように思えますが、署名や記名によって使い分けが必要です。また、印鑑を押す位置や押し方のルールを意識することで、より信頼性の高い書類を作成することができます。
普段何気なく使っている印鑑だからこそ、正しい知識を身につけておくと安心ですね。この記事をきっかけに、あなたも印鑑マスターになりましょう!
※この記事は2022年6月の記事を再編集をして掲載しています。
■人気記事はこちら!
参照:Shachihata
イラスト:飛田冬子




