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素朴な疑問お盆の迎え火・送り火の意味や手順は?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
毎年この時期になると、田舎のおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に、お盆の風物詩である「迎え火」と「送り火」をしたことを思い出します。小さい頃はよく意味もわかっていなかったけれど、改めてその意味や手順を見直してみようと思います。
お盆の「迎え火」や「送り火」意味や手順とは
お盆は、ご先祖を自宅に迎え家族と共に過ごし、そして再びあの世に送り出すまでの期間です。一般的には、ご先祖が迷わず家に帰って来られるように、玄関に置いた素焼きの焙烙(ほうろく)の上で「おがら(麻の皮をはいだ後に残る芯)」を燃やし、その道を照らします。地域によってはお墓で行うこともあります。これが迎え火です。
ご先祖の霊があの世に帰るときは、同じ場所でおがらを燃やして、あの世までの道しるべとします。これが送り火です。
お盆の期間(2023 年)は、多くの地域では、8月13~16日に行います。東京・静岡・石川・北海道の一部地域は7月13~16日、沖縄地方は8月28~8月30日(地域によっては31日まで)。ちなみにお盆は、お釈迦様の弟子が、地獄に行ってしまった母親を助けたい一心で7月15日に供養したのが起源とされていて、飛鳥時代、推古天皇が日本で初めて行事として行いました。
- 迎え火と送り火の手順
迎え火は、平らな焙烙の上に、少量の新聞紙などを載せ、その上にお皿に合わせて適当なサイズにカットしたおがらを置いて火をつけます(おがらを積み上げ過ぎると炎が大きくなるため注意)。安全のために水を張ったバケツを用意しておきます。火がついたら、「これを目印に家に帰ってきてください」と呼びかけましょう。すべて燃えた後は、水をかけて燃えカスなどをきれいに掃除します。
一方、ご先祖をあの世に送る送り火は、迎え火の手順と同様ですが、異なるのは行う時間で、完全に日が暮れてから行います(手順は、地域によって異なる場合もあります)。
全国の有名な迎え火・送り火
全国各地で行われている迎え火・送り火ですが、地域行事として大々的に行われているところもあります。
その中でも特に有名なのが、京都で毎年8月16日に行われている「京都五山の送り火」です。
「大文字(東山如意ヶ獄:ひがしやまにょいがたけ)」・「妙法(松ヶ崎)」・「船形(西賀茂船山)」・「左大文字(大北山)」・「鳥居形(北嵯峨水尾山(きたさがみずおさん)/曼荼羅山(まんだらやま)」の字形をそれぞれ型どって各山で燃やし、ご先祖を送ります。
他には、故人の霊を弔うために、手作りの船を造って、その船を曳いて街中を練り歩く長崎県の伝統行事「精霊流し」なども有名です。
年に一度は亡くなった方やご先祖様とゆっくり向き合う時間を大切にしたいですね。
※この記事は2021年8月の記事を再編集をして掲載しています。
■人気記事はこちら!
参照:盆提灯がよくわかる
株式会社日比谷花壇 お盆の伝統行事「京都の五山の送り火」と「長崎の精霊流し」について
イラスト:飛田冬子
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