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2022年05月21日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
いいお天気だったので、夫と一緒に散歩に出掛けました。公園を歩きながら、気持ちよく晴れた青空を見上げた夫は、「五月晴れってどういう意味か知ってる?」と、ぽつり。
五月晴れという言葉は知っていますが、意味が合っているか自信がなかったワタシは「知らない」と答えました。すると夫も「俺も知らないんだ」ですって!気になって仕方なくなってしまったので、調べてみました!
「五月晴れ(さつきばれ)」っていうくらいなんだから、読んで字の如く、5月の晴れた日のことよね?……と思ったら、実はちょっと違うみたいです。
「五月(さつき)」というのは旧暦・陰暦の呼び方で、新暦(現在の暦のこと)では6月に当たります。6月といえば、梅雨の時期。つまり、五月晴れはもともと「梅雨の合間の晴天」や「梅雨の晴れ間」を指す言葉だったのです!
梅雨の長雨でジメジメ、お天道様も見れず、空模様もどんより。そんな、気分まで曇ってしまいそうなときに見えた晴れ間というのが、本来の意味の五月晴れです。
では、「(新暦の)5月の晴れた日」は誤用かというと、そうでもありません。時間がたつにつれて、五月晴れの使われ方が変化してきました。
言葉の響きから「新暦の5月の晴れ」という意味で使われるようになり、誤用が定着した結果、正しい意味の一つとして、広辞苑や日本国語大辞典などの主な国語辞書にも書かれるようになったのです。
ただし、俳句の季語として使われる場合は、本来の意味で使われることが多いそうなので、俳句を詠む人は注意しましょう!
ちなみに、「五月」の付く言葉は他にも、「五月雨(さみだれ。梅雨を指す言葉)」や「五月闇(さつきやみ。梅雨の時期の夜の暗さ)」という言葉があります。四季のある日本の言葉は、とても奥が深くって面白いですね。
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参照:Benesse
イラスト:飛田冬子