素朴な疑問「いただきます」の意味は?海外では言わない?

公開日:2021/08/28

 

「いただきます」の意味は?海外では言わない?
「いただきます」の意味は?海外では言わない?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

コロナ禍のため、外で食事する際はひたすら黙って食べるようになったという話を友人から聞きました。

 

ところで子どもの頃から教えられてきた、食前の「いただきます!」という言葉は、日本独自のもの? そもそも海外では「いただきます」は言うのかしら……。

 

気になったので調べてみました!

 

「いただきます」の意味

「いただきます」の意味

何気なく言っている「いただきます」という言葉には、主に2つの意味があります。

 

  1. 食事に携わってくれた人への感謝の意味
    料理を作ってくれた人や、配膳してくれた人、食材を作ってくれた人など、食事に携わったすべての人への感謝が込められています。
     
  2. 食材への感謝
    肉や魚、野菜、果物などの食材には、命があるという考えから「命を私の命にさせていただきます」という感謝を表しています。これが一般的な意味だとされています。

 

ちなみに、「ごちそうさま(御馳走さま)」の「馳走」には、食事を出してもてなすために奔走する様子という意味があります。そして「御」をつけることで、贅沢な料理を意味するようになったのだそうです。

 

ちなみに、「いただきます」の語源は、神様が宿ると信じられていた山のてっぺんを「いただき」と呼んでいたことに由来します。そこから、「いただく」は頭上に捧げ持つ言葉として浸透しました。

 

さらに、目上の人から物をもらったときや、お供え物を食べるときに、捧げ持っていたため、「食べる」「もらう」の謙譲語として「いただく」が使われるようになりました。その後、食事前に「いただきます」と言うのが習慣化しました。

 

「いただきます」の文化は海外にはない?

「いただきます」の文化は海外にはない?

ところで、食事の前に「いただきます」と言う文化は日本だけのものなのでしょうか? 実は、食前の「いただきます」と同じニュアンスの言葉は海外にはありません。日本独自の文化だったんですね。

 

とはいえ、海外では、意味は異なりますが、食事の前に声をかけることがあります。一部を紹介します。

 

フランス:ボナペティ(召し上がれ)

 

韓国:チャルモクケッスムニダ(よく食べます)

 

英語圏:レッツイート(食べましょう)

 

イタリア:ブォンアッペティート(よいお食事を)

 

つまり、日本の「いただきます」のように、命や食材、作ってくれる人などに感謝していただくという意味の言葉は使われていないのですね。

 

当たり前のように食事のたびに使っている言葉が、実は深い意味があり、他国にはない日本ならではの美しい文化の一つだったなんて、ちょっと誇らしいですね。

 

 

■人気記事はこちら!

 


 

参照:All About

   PRESIDENT Online

   せかいく

 

食事前の言葉にお国柄が表れているような気がする……。
食事前の言葉にお国柄が表れているような気がする……。

 

イラスト:飛田冬子

 


もっと知りたい もっと知りたい

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /