素朴な疑問「みどりの日」が「昭和の日」に変わったのはなぜ?

公開日:2022/04/26 更新日:2023/04/28

 

「みどりの日」が「昭和の日」に変わったのはなぜ?
「みどりの日」が「昭和の日」に変わったのはなぜ?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

まだ少し先の話だけど、そろそろゴールデンウイークの予定を考えておかなくっちゃ。そういえば、連休初日の4月29日は「昭和の日」だけど、以前は「みどりの日」だったわよね。

 

植物に造詣が深かった昭和天皇の誕生日のため、「みどりの日」になったと記憶しています。それがいつの間にか「昭和の日」になっていたのはなぜでしょうか?

 

みどりの日が昭和の日になったわけ

みどりの日が昭和の日になったわけ

現在、4月29日は「昭和の日」ですが、以前は「みどりの日」とされていました。どんな背景があったのか、経緯を整理してみましょう。

 

もともと4月29日(1927〜1947年)は、天皇誕生日を意味する「天長節」と呼ばれていました。これは、天皇誕生日を天長節として祝う8世紀から続く伝統ある慣習です。ですが、誕生日だけに、明治天皇の誕生日は11月3日、大正天皇の誕生日は8月31日、昭和天皇の誕生日は4月29日と、代が替わる度に日付が変更されていました。

 

その後、1948年(昭和23年)の国民の祝日に関する法律が制定され、「天長節」は「天皇誕生日」に改められました。1989年1月7日に昭和天皇が崩御された後は、平成の天皇であった明仁上皇の誕生日の12月23日が天皇誕生日と制定されました。

 

そこで、これまでの「天皇誕生日」だった昭和天皇の誕生日の4月29日は、1989年(平成元年)に「みどりの日」という祝日に変わりました。ちなみにみどりの日は、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」と定められています。

 

さらに、2005年(平成17年)の祝日法改正によって、2007年(平成19年)から「みどりの日」が「昭和の日」に再度変更されました。「昭和の日」は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という意味合いがあります。

 

こうして「みどりの日」が押し出し方式で5月4日に移動したのだそう。これは、みどりの日の意義や祝日増加による影響、新緑の時期、ゴールデンウイーク中の1日であるといった理由からだそう。

 

「天長節」から「天皇誕生日」、そして「みどりの日」となり、現在の「昭和の日」へ。4月29日はたびたび変遷を繰り返した祝日だったようです。

 

ゴールデンウィークの連休に気を取られがちですが、昭和生まれとしては特に「昭和の日」の意味は知っておきたいですね。

 

 

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参照:ウェザーニュース

   内閣府「国民の祝日」について

   政府広報オンライン

 

今年のゴールデンウイークには昭和時代に思いを馳せてみては?
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イラスト:飛田冬子

 


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