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2020年04月09日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
和菓子さんに立ち寄ると、かわいらしい桜餅が並んでいました。おいしそうなピンク色のつぶつぶに見とれていたら、その隣に、同じくピンク色の生地を丸めた和菓子を発見!(こっちもかわいらしいわ~)。クレープみたいな薄い生地で、葉っぱが巻いてあって……もしかして、これも桜餅なのかしら?
気になって店員さんに確認したところ、つぶつぶした生地は「関西風の桜餅」で、クレープのような生地は「関東風の桜餅」なんですって(知らなかった!)。とりあえず両方の桜餅を買って来たワタシ、早速それぞれの由来を調べてみました。
関東風の桜餅は、粉を水で溶いた生地を薄く焼き、あんこを巻いたり挟んだりしたもので、別名「長命寺」(ちょうめいじ)とも呼ばれるそうです。
1717(享保2)年、東京墨田区向島にある「長命寺」で、門番をしていた山本新六が、桜の落ち葉を塩漬けにして餅に巻き、門前で売り出したのが始まりだそう。隅田川のほとりに植えられた桜でお花見する人たちに、長命寺の桜餅は大人気だったといいます。
生地はピンクとは限らず、真っ白な桜餅もあります。生地には、餅粉、小麦粉、白玉粉、米粉などが使われるようです。
関西風の桜餅は、別名「道明寺」(どうみょうじ)と呼ばれ、大阪の藤井寺市にある真言宗の道明寺で作られた「道明寺粉」を使っているのが特徴です。
道明寺粉とは、水に浸した餅米を蒸して乾燥させ、荒くひいた粉のこと。道明寺粉は、古くから「糒(ほしいい)」・「干し飯(ほしいい)」という保存食や携帯食に用いられていましたが、桜餅に使われたのは1897(明治30)年頃と考えられています。
京都嵯峨町の奥村又兵衛が、嵯峨名物として売り出したのだそうです。嵯峨には嵐山という桜の名所があるため、隅田川の桜を意識したのでは……?といわれているとか。こちらも、生地はピンクと白があります。
ところで、ワタシにとって桜餅といえば、関西風の道明寺なのはどうしてかしら……(東京生まれ東京育ちなのにおかしいわ)。
調べていたら、2018年に株式会社ウェザーニューズが行った面白い全国調査を見つけました。「桜餅といえば?」という質問に、「関西風」「両方」「関東風」の3択で回答するというものです。調査の結果は、圧倒的に関西風が優勢で、次いで両方、関東風が優勢なのは秋田県だけだったそう。
なるほど! 今は関東風より関西風の桜餅の方がメジャーなのね。じゃあ、早速食べ比べてみようと思います。
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参照:暮らし歳時記 桜餅
tenki.jp 桜餅、関東は巻くタイプの長命寺、関西はモチモチの道明寺。あなたの地域はどっち?
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イラスト:飛田冬子