人生の先輩に学ぶ、生き方と暮らし方の流儀3

樹木希林さん名言集“物にも人にも潔く”という生き方

公開日:2020.02.25

2018年9月に75歳で亡くなった樹木希林さん。生前の言葉や行動、暮らしぶりには、たくさんの示唆がありました。それは50代からの生き方の道しるべ。樹木さんが残した言葉の中から、暮らし方についての珠玉の6つをご紹介します。

工夫して、今ある物を使い切る

普段から、知り合いのデザイナーとアイデアを出し合ってリメイクしたものを好んで着ていた樹木さん。取材時に着ていたこのガウンもそう
普段から、知り合いのデザイナーとアイデアを出し合ってリメイクしたものを好んで着ていた樹木さん。
取材時に着ていたこのガウンもそう

生前、雑誌「ハルメク(旧いきいき)」で、物を少なくした身軽な暮らしや、人との付き合い方、病気や老いを受け入れる心の持ち方などを話してくださった樹木希林さん。その考え方一つ一つが、すべて潔く、読者からもたくさんの反響が寄せられました。

今回は樹木さんが遺した言葉の中から、「すがすがしい!」の一言に尽きる暮らし方についての言葉を紹介します。家の中の物一つとっても、樹木さんならではの美学があったことがわかります。
 

「何かと何かを兼用できるとか一生懸命考えて、思いついたときはもう最高に幸せ(笑)」

物を減らすことで不自由はないですか? と聞くと、樹木さんはこう答えました。そして「不自由なものを受け入れその枠の中に自分を入れる。年をとるというのは、そういうことです」と、物との向き合い方を通して、老いへの覚悟も語っていました。
「いきいき(現ハルメク)」2015年6月号より
 

「一度使い始めたら、それをできるかぎり生かして、最後まで使い切って終了...

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