もしも、あなたが大切な人を失ったら

玉置妙憂さんに聞く 悲しみとの向き合い方

公開日:2019/09/30

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末期がんと宣告された夫を自宅で看取ったことをきっかけに出家した、看護師と僧侶の2つの肩書を持つ玉置妙憂さん。自らの経験を生かして家族を亡くした人の心に寄り添う活動も続けています。誰しもいつかは向き合う「大切な人との別れ」について聞きました。

玉置妙憂さん「大切な人との別れ」
悲しみとの向き合い方

「生まれ変わり」を信じますか?

親、夫、友人……。大切な人の死というのは、悲しいですが、避けては通れない道です。私も40代で夫をがんで亡くし、悲しみに暮れた日々を経験しています。ある女性に「死んでしまったら、命ってそこで終わってしまうんでしょうか」と尋ねられました。みなさんはどう思われますか。私はその方に、仏教のこんなお話をさせていただきました。

お釈迦様は生きとし生けるものを、地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天上界の6つに分けられました。私たちはこの6つの苦しみの中でずっと生まれ変わりと死に変わりを続けていく。この考え方が「六道輪廻(ろくどうりんね)」と呼ばれるものです。宗派によって考え方は多少異なりますが、人として亡くなっても、それまでの生き方によって違うものに生まれ変わることもあると説かれています。つまり、「死=命の終わり」ではないということです。

私は、この「生まれ変わり」を信じています。そして、命とは宇宙に漂う小さなエネルギーの粒の集合体であり、人間はこのエネルギーの粒が人の形をした入れ物に入ったものだとイメージしています。死ぬときはエネルギーがまた粒になって宇宙へ還かえっていく。つまり、粒から人へ、人から粒へと次元が変わることが人間の生と死です。

羽虫になった夫と囲んだ食卓

ちょっと難しく聞こえたかもしれませんが、人は亡くなっても、その人を形作っていた粒がしばらくは空中を漂い、植物や虫など自由にいろいろなものに入り込めるのではないかと思っています。こんなふうに命を捉えられると、亡くなった方にどこかで見守ってもらえているような、そんな温かな気持ちになれるのではないでしょうか。

実は、私は夫が亡くなった後に、生まれ変わりを実感する不思議な出来事を体験しています。

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