50代からの女性のための人生相談・34

人生相談:老老介護&遠距離介護となる将来が不安です

公開日:2021/08/23

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50代からの女性のための人生相談は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は67歳女性の「親の介護の準備・分担」についてのお悩みについて、介護・暮らしジャーナリスト、太田差惠子さんがアドバイスします。

人生相談:老老介護&遠距離介護となる将来が不安です

67歳女性の「親の介護の準備・分担」についてのお悩み

山形で二人暮らしの両親は、94才と91才。今は元気ですが、いずれは看護・介護が必要になるはず。姉は群馬に、私は埼玉に住んでいるため、老老介護かつ、遠距離介護になりそうです。どう分担していったらよいのでしょうか?
(67歳女性)

太田差惠子さんの回答:老老介護による共倒れを防ぐ!

故郷で暮らすご両親は共に90代。元気なのは喜ばしいことですが、将来が不安になる気持ち、よくわかります。

ご相談者の方も「高齢者」と言われる年齢なので、無理は禁物です。仮に母親が105歳まで生きられるとすればあと14年。ご相談者も80歳超となります。共倒れでもしたら、自分まで誰かに介護してもらわなければならなくなります。

では、どうするか……?

何かあれば「介護サービスをトコトン活用する」と決めておくことをおすすめします。ホームヘルプサービスやデイサービスなどが柱となるでしょう。状況によっては、施設入居も検討してください。

直接の介護はプロにお願いするとして、ご相談者姉妹の役割もあります。

親のできること・できないことを把握した上で、介護の専門職であるケアマネジャーと相談し、利用するサービスを決めます。状況によっては、かかりつけの医師と相談することも必要となるでしょう。

また、介護保険をはじめとしてさまざまなサービスがありますが、どれもタダではありません。

なので、親の経済状況を把握することも必須です。どの程度、介護費用として捻出可能かを見定めます(いざというとき、ご相談者姉妹が親の預貯金を出金できるよう、代理人指定などをしておけるとさらに安心です)。

そして、利用するサービスを決めたら、本人に代わって契約を行うことになります。

親に「サービス利用」を納得してもらうのも、子の役目

さらに、子ども側にはもう一つ、大切な役割があります。親にサービス内容を説明し、理解を求めることです。

高齢の親は、介護サービスや施設の利用に後ろ向きである場合が多く、中には「死んでも使わない」と言う親も……。だからと言って利用しなければ、姉妹のどちらかが山形へ移住しなければいけなくなります。

順番は前後するかもしれませんが、まとめると下記の通りです。

  1. 親にサービス利用を納得してもらう
  2. 親の経済状況を把握して、介護費用としてどの程度使えるか考えておく
  3. 介護や医療の専門職と連携する
  4. サービスの契約(支払い手続きなども)を代行する

親の介護の準備は、大きく分けるとこの4つになります。姉妹それぞれの向き・不向きを考えて、作業を分担してはいかがでしょう。

回答者プロフィール:太田差惠子さん

回答者プロフィール:太田差惠子さん(介護・暮らしジャーナリスト)

おおた・さえこ 介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ理事長、AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)。京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」 等の視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。著書に『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』(翔泳社)など多数。最新刊は『子どもに迷惑をかけない・かけられない!60代からの介護・お金・暮らし』(翔泳社)。

構成:竹下沙弥香(ハルメクWEB)

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