女性に贈る言葉

瀬戸内寂聴さんが語る、50代60代が持つべき矜持

公開日:2021.01.01

更新日:2022.05.01

2022年5月は瀬戸内寂聴さん(2021年逝去)の生誕100年にあたります。かつて90歳になった年に人生を振り返りつつ、「50代60代こそ女の花盛り」と語りました。変化の多い50代60代を生きるために、必要なのは「自分の改革」だと説きます。

今の50代以上の女性は、みんな若くてきれい

あじさい

今、私の法話に来てくれる50代以上の人々は、みなさんとても若くてきれい。昔の感覚で言えば、すでに老人の仲間入りの年代かもしれませんが、今の50代や60代というのは、女の花盛りのように見え、開花しきった魅力にあふれています。

 

ただ、一方で寂庵に悩みを相談に来る人もまた、50代からが多い。その年代になると、夫はある程度の地位になり、余裕ができて若い子の方に目がいき、妻をないがしろにするようになる。子どもも手を離れ、時には邪魔者扱いされてしまいます。すると、自分は何のために一生懸命に夫や子どもの世話をしてきたのかと、虚しく感じてしまうのです。

 

働いている人は、まだまだ働き盛りなのであまり思い悩みませんが、家にいて家庭を守る主婦にとっては、その頃がもっともつらいのではないでしょうか。

 

加えて、女性にはその頃にちょうど更年期が訪れます。日本の男性は思いやりがないので、「もう女じゃない」などと平気で言う。医師に相談すれば、薬を処方してもらってラクになれるのに、その年代の人たちは体の変化までまともに受け止めてしまい、悪くするとうつになってしまうのです。

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