「どこから手をつけたらいいの?」の悩みを解決!

部屋の片付けが進む&きれいをキープする6つのコツ

公開日:2021.09.21

更新日:2023.04.26

「片付けたい」という気持ちはあるものの、どこから手をつけていいのかわからず途方に暮れているうちに、気が付けば1日が終わっていた……なんてことも。そんな片付けられない人におすすめしたい、部屋の片付けが進む6つのコツをご紹介します!

片付けのコツ1:片付けで解決したい本当の悩みを知る

「片付け」で解決したい本当の悩みを知ろう

「部屋をきれいに片付けたい」と思ったときに、「片付ける」ことで解決したいあなたの悩みや課題は何でしょうか? 掃除を楽にしたい、家に人を呼びたい、探しものをする手間をなくしたい、くつろげる部屋にしたいなど、人によって異なると思います。

きれいにすることだけを目標にするのではなく、その先の解決したい悩みは何なのかを、まず掘り下げてみましょう。

解決したい悩みを明確にする

漠然と「きれいにしなきゃ」と思うと範囲が広すぎて、どこから手をつけていいのかわからなくなってしまいます。

まずあなたが「片付けたい」と思っている箇所と、解決したい悩みを書き出してみましょう。そうすることで片付けの優先順位がわかり、「きれい」を持続しやすくなります。

極端に言ってしまえば、今抱えている悩みや課題が解決できれば、多少部屋が片付いていなくても良しとするくらいの気構えでいることが、片付けを習慣にするコツになります。

片付けのコツ2:期日を決める

期日を決める

悩みや課題が明確になったら、次は期日を決めましょう。ダラダラと続けるとやる気がなくなり、先延ばしや挫折の原因になってしまいます。

完璧にしない

目標の期日は、無理のない実現可能な範囲で設定しましょう。「完璧にできなくてもいいから、今週中に片付ける」といったように、ハードルを低く設定すると行動に移しやすくなります。小さい成功を積み重ねることで、片付けに達成感が出てくるでしょう。

片付けのコツ3:片付け始める前に整理する

片付け始める前に整理をしよう

片付けの優先順位がわかったら、いよいよ片付け開始です! とその前に、片付けがはかどる整理のポイントをご紹介します。

整理と収納の違いを理解する

よく「整理」と「収納」はセットで考えられがちですが、この二つ、意味はまったく異なります。「整理」とは、いるものといらないものを分けて減らす作業のこと。「収納」とは、必要なものを使いやすい場所にしまう作業のことです。

片付けを始めるにはまず「整理」をしてものを減らし、必要なものだけを「収納」していきましょう。

収納ボックスを先に買わない

片付けに意気込むとやってしまいがちなのが、「収納ボックスを先に買う」こと。収納するものを把握しないまま収納ボックスを買ってしまうと、イマイチ使いこなせず、ボックス自体が不要品になってしまうことも。

いるもの・いらないものをきちんと整理したあとに、手持ちの収納グッズで試してみましょう。試してダメだったら買い足すようにすると、失敗を防げます。

捨てにくい思い出の品はデータ化する

片付けを阻む大きなハードルといえば、思い出の品の整理。写真や手紙、作品やプレゼントなど、想いが詰まったものは捨てにくく、ついつい手が止まってしまいます。思い出の品は写真を撮ってデータ化してコンパクトに保存するなどして残し、現物は思い切って処分しましょう。

どうしても捨てられないものは「捨てない」選択も。自宅で置く場所がなければレンタルスペースなどを利用しましょう。コストをかけてまで残したいものなのかも、判断基準の一つになるでしょう。

増えがちなものは数を決める

トイレットペーパーや洗剤など、増えがちなストック品は場所を取ります。「一つ減ったら一つ買い足す」というルールを設定すると、買い過ぎを予防できます。

また、つい増えてしまう洋服や小物は、「一つ買ったら一つ捨てる」というルールがおすすめです。「一つ捨てるほど、本当に欲しいものか?」と、買う前に冷静に考える癖が身に付きます。

とりあえずボックスを設置

いるものかいらないものか迷ったら、「とりあえずボックス(保留ボックス)」に入れ作業を進めましょう。一度保留にできる余裕を残すことで、片付けがサクサク進みます。しかし、そのまま放置はNG。箱がいっぱいになったら見直す、週末に整理するなど、ルールを決めて後日仕分けをしましょう。

片付けのコツ4:突っ張り棒でデッドスペースを有効活用

突っ張り棒でデッドスペースを有効活用しよう

片付かない原因の一つに、「収納スペースがない」という悩みがあります。そんなときは突っ張り棒が大活躍! デッドスペースを有効活用して、部屋をスッキリ片付けましょう。

突っ張り棒の基本の使い方

  • 2本を並行に使い、棚を作る
  • ポールとして、物を掛ける
  • 縦に突っ張り、立てる収納にする

突っ張り棒にはサイズや耐荷重があります。適したものを選ばないと突っ張る力が十分に発揮できなかったり、スペースに収まらなかったりすることもあります。購入前によく確認しましょう。

続いて、部屋別に今すぐできるデッドスペースの活用アイデアを紹介します。

キッチン

キッチンはものが多く、見た目もごちゃごちゃしてしまいがち。見た目のスッキリさと、使い勝手のよい収納を目指しましょう。

突っ張り棒とS字フックを使えば、お玉や木べらなどのキッチングッズ、ふきんや鍋敷きなど引っ掛けることができます。またキッチン下の引き出しや扉の中に縦に付ければ、フライパンや鍋蓋を立てて収納することもできます。ミニ突っ張り棒なら、冷蔵庫の中にも応用できますよ。

洗面所

洗面所は狭いわりに置きたいものが多く、見た目もごちゃごちゃしてしまいがち。突っ張り棒を使えば洗面台の下に棚を増やしたり、スプレー洗剤や掃除用ブラシなどを引っ掛けたりして、スッキリ収納できます。

また鏡の扉の中にも突っ張り棒を設置し、コップを浮かせる、ピンチクリップで歯磨き粉を浮かせる、歯ブラシをつるすなどすれば、見えない収納で洗面台をスッキリ整理できます。

洗濯機の横の隙間に使えば、ハンガー収納やピンチ付きのフックにゴム手袋を掛けるなど空間を活用できます。洗濯機の上のスペースにも棚を作れば、洗剤やタオルを置くなど収納力が格段にアップします! 

トイレ

トイレに十分な収納スペースがなく、トイレットペーパーなどの置き場に困った経験はありませんか? そんなお悩みも、突っ張り棒を使えば、簡単に棚を作れます。

トイレタンク上のスペースに突っ張り棒を2本使い、かごやバスケットを使えば板を設置しなくても収納になります。バスケットや布ボックスなどを使えば、トイレットペーパーや掃除道具を隠して、おしゃれに収納できます。

バスルーム

水気の多いお風呂場では、カビの予防に水切りや換気が重要です。突っ張り棒でポールを作ると、ソープボトルを引っ掛けて浮かせる、スポンジやボディタオルを掛ける、洗面器や桶をつるすなどで、水気を切ることができます。物を浮かせておくと掃除も劇的に楽になるのでおすすめです。

押し入れ・クローゼット

押し入れやクローゼットのデッドスペースには、突っ張り棒で棚やポールを作ると空間を有効活用できます。ハンガーを掛けたり、ネクタイやストール・マフラーを掛けたりすると、スッキリまとまります。S字フックを利用して帽子やカバンをつるす収納もできます。

玄関

玄関では、下駄箱の余った高さに突っ張り棒で段を増やせば、収納力が2倍になります。また傘は傘立てではなく突っ張り棒に掛けて浮かせれば、玄関の掃除もしやすくなります。

片付けのコツ5:見せる収納・隠す収納でスッキリ見せる

リビングをスッキリさせる「見せる収納・隠す収納」

家族が一番長い時間を過ごすリビングは、物が多く散らかりやすい場所です。リモコンや雑誌・本、文房具や郵便物など、とりあえず置いてしまうとどんどん物であふれてしまいます。

居心地の良い空間をキープするにはソファーや床、テーブルに物を置きっぱなしにせず、「見せる・隠す」を使い分け、メリハリのある空間を作りましょう。

見せるもの、隠すものを決める

片付けというと、すべてをきちんと収納しなくてはいけないイメージですが、必ずしもそうではありません。

収納しないほうが使いやすいもの、デザインが良く飾っておきたいもの、お気に入りのものなどは出しっぱなしでもOK! お気に入りのものを飾ることは、居心地のよい空間づくりに大切なことです。

しかしその数が多すぎると掃除も大変になるので、厳選したものを置くようにしましょう。見た目がごちゃごちゃしているもの、使用頻度が低いものは見えない収納にして、部屋の印象をスッキリさせましょう。

「見せる」収納

部屋に入ってすぐ目に入るスペースには、なるべく物を置かないようにしましょう。広いスペースを作るだけで、部屋の印象がスッキリして見えます。

逆に飾りたいものは目につきやすい場所に置くことで、その存在感が引き立ちます。収納棚は白にすると、空間を広く見せる効果があるのでおすすめ。また壁に取り付けられる棚であれば、スペースを取らず「見せる収納」が実現します。

「隠す」収納

収納棚や収納ボックスは、部屋の目につきにくいところに置きましょう。収納棚やボックスの色を部屋の色味に合わせると、部屋に統一感が出てスッキリして見えます。

また、しっかり収納すると不便になるものは、おしゃれなかごやバスケットにポイっと入れてしまいましょう。毎日使うカバンは、床やソファーに置くと雑然とした印象になりますが、かごやバスケットに入れておくだけで見た目がスッキリし、取り出すのも簡単に。

よく使う小物類も、まとめてかごにポイっと入れるだけで簡単におしゃれに隠せます。

片付けのコツ6:きれいをキープする1日15分片付け

きれいをキープする1日15分の片付けタイム

きれいな部屋をキープするには、毎日片付ける習慣が大切です。一度に手を付け過ぎると収拾がつかなくなるので、1日15分と決めてコツコツやりましょう。

大切なのは15分で終わるかどうかではなく、習慣として15分確保するということ。たとえ時間内に終わらなくても、集中して取り組めたなら良しとしましょう。

不要なものを見直す

今日はこのスペースを片付ける!と決めたら、そこにあるものを全部出し、不要なものがないかチェックしましょう。いつの間にか増えていた不要なものを、定期的に見直す習慣を身に付けることで、スッキリした状態を維持できます。

使うものから収納する

部屋をきれいにキープするためには、収納が使いやすいかどうか定期的に見直すことも大切です。その際に重要なのが、「使う頻度で分けて収納する」こと。

よく使うもの、ときどき使うもの、使っていないもの、に分けてみましょう。よく使うものは、取り出しやすく片付けやすい、目線の高さより下に収納します。ときどき使うものは、棚の上段や奥のスペースに収納しましょう。

大事なのは元に戻す作業を楽にすること。種類ごとにまとまっていなくても、シーンごとに取り出しやすいように、まとめて収納してもOK!

冷蔵庫の中に「朝食セット(洋食であればバターやチーズ、ジャムなど。和食であればお新香やのり、副菜など)」をトレーなどにまとめておけば、サッと出すだけなので楽です。

散らかりがちなリモコンやメガネ・スマホの充電器やはさみなど、使う頻度の高いものは戻しやすいスペースにまとめて立てて収納すると、スッキリします。使っていないものは思い切って処分してしまいましょう。

毎日戻す習慣づくり

あるべき場所にきちんと戻す習慣は、部屋をきれいに保つ上で重要です。「後でいいか」と先送りするとどんどん散らかってしまい、ますます片付ける気力がなくなってしまいます。

ゴミはすぐ捨てる、散らかっているものを整える、あるべき場所に戻すなど、小さい片付けをこまめにやりましょう。

また、家族みんなが片づけやすい空間であることを意識しましょう。せっかくきれいにしても、家族に散らかされてはやる気もダウンしてしまいます。家族の動線の中に収納ポイントをつくる、収納ボックスにラベルを付けて、わかりやすくするなど、家族も協力しやすい空間作りが大切です。

きれいな状態をキープできると少し散らかっていても気になるようになり、片付けが習慣化します。「散らかったら片付ける」ではなく、「散らからないよう気を付ける」を心掛けましょう。

片付けを始める前に、まずはどこをどう片付けたいのかゴールを明確にし、いつまでに、どこまでやればいいのか目標を決めましょう。

片付けは一度で完成するものではなく、毎日コツコツ習慣化することが大切です。「ここを片づける」という箇所を決めたら期日を決めて取り組み、無理のないペースで継続していきましょう。

一か所でも部屋の片付けが成功したら、「次はどこをきれいにしようかな」と、どんどん片付けが楽しくなるはずです。まずは、家族が集まるリビングから、少しずつ始めてみませんか?

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ハルメク365編集部

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