自宅でできる!プロの掃除・片付けワザ・6

窓掃除のコツは順番!サッシ・網戸・ガラスをキレイに

公開日:2021.08.30

自宅でできるプロの掃除・片付けワザは、家事支援サービス「カジタク」のスタッフが掃除・片付けのコツを紹介する連載企画。今回のテーマは、窓掃除です。窓ガラス・サッシ・網戸をまとめてキレイに仕上げましょう!

窓ガラスの汚れの原因は?どのくらいの頻度で掃除する?

窓ガラスの汚れの原因は?どのくらいの頻度で掃除する?

窓は汚れが目立ちやすい場所にもかかわらず、床と比べると定期的に掃除する習慣がない、という人も多いようです。具体的な窓ガラスの掃除方法を紹介する前に、まずは汚れの原因と掃除におすすめの頻度を知っておきましょう。

窓の汚れの原因

  1. 内側の汚れ:ホコリ・手垢・皮脂汚れ・食べ物や飲み物の飛び散り・調理の煙や油煙・結露によるカビなど
  2. 外側の汚れ:土埃・砂埃・排気ガス・花粉・黄砂・雨や雪・虫など

カーテン掃除でもお話しした通り、窓やカーテンは、家の中からも外からも汚れが付きやすい場所です。

窓の内側には、皮脂や調理の際に出た煙と一緒に漂ってくる油分など油汚れが付きやすく、外側には土埃や花粉など、空気中に含まれる微粒子が付きやすいという特徴があります。

アンケートで調査!窓掃除におすすめの頻度&お悩みは?

では、窓掃除はどのくらいの頻度で行えばいいのでしょうか?

「カジタク」Twitter公式アカウントで実施したユーザーアンケート(※)の結果、「毎日」が25%、「週に1回」が38%と、週1回以上の頻度でこまめに窓掃除を実施している人が6割以上にのぼることがわかりました。

目につきやすい窓ガラスの内側を中心に掃除する人が多いようですが、窓と合わせて網戸・サッシの掃除を同時に行っているユーザーも2割程度いるようです。

一方で、お困り事として「汚れが落ちない」と答えた人も多く見られました。

  • 窓ガラスに付いた汚れが洗剤を使っても落ちない:12%
  • 網戸に付いた汚れが洗剤を使っても落ちない:16%
  • サッシ部分に挟まったホコリやゴミが掻き出せない(汚れが落ちない):41%
  • 掃除道具が揃っておらず、十分に掃除がしきれない:21%
  • そもそもの掃除の仕方がわからない:11%

窓掃除には、簡単に汚れを落とす秘策があります。お悩みの方は、ぜひ下記の方法を試してみてください。きっと窓掃除が楽しくなるはずです!

※「カジタク」Twitter公式アカウントで7/28(水)~ 8/3(火)の1週間実施。有効回答数:746件。

効率的に窓掃除を進める順番は?

効率的に窓掃除を進める順番は?

フルコースで窓掃除をする場合におすすめの順番は、次の通りです。

  1. サッシ(窓枠)・レール
  2. 網戸
  3. 窓ガラス

サッシ・レール・網戸の掃除をすると、土埃が舞ってガラスに付着する場合があるため、窓ガラスは最後に掃除します。

窓ガラスの掃除は外側が先、内側を後に掃除するのが一般的です。窓ガラスの汚れは内側からの方がよく見えるため、内側を掃除しながら外側の汚れ残りをチェックをしながら手直しすると、時短につながり、仕上がりもよくなります。

ただし、内側の窓ガラスから掃除すると、汚れの少ない内側から拭くことで同じクロスで外側も拭けるため、クロスの枚数を少なくできるというメリットがあります。お好みに合わせて、順番を調整してください。

以下、サッシ・レール、網戸、窓ガラスの掃除方法をまとめて紹介しますが、時間の都合や体力に合わせて、分けて実施してもOKです。

窓掃除の手順1:サッシ(窓枠)・レールの掃除方法

サッシ(窓枠)・レールの掃除方法

サッシ掃除のポイントは、ブラシ選びです。レールや細かい部分には、歯ブラシよりも、平筆のような形状のブラシがおすすめです。

サッシ(窓枠)・レールの掃除道具
上から、ミニほうき・サッシ用ブラシ・刷毛(100円ショップ)

古い絵の具の筆や、使わなくなったメイクブラシ、家電用品に付いていた掃除用ブラシなどを試してみましょう。最近は100円ショップでもサッシ用のブラシやヘラが売られています。

サッシ(窓枠)・レールの掃除道具:ヘラ・ブラシなど
左から、サッシ用ヘラ、100円ショップで購入したブラシ、
家電製品に付いてきた手入れ用ブラシ×2、アイブロウブラシ

道具

  • ミニほうき、サッシ用ブラシ、刷毛(はけ)など
  • 平筆状のブラシ(使わなくなったメイクブラシなど)
  • サッシ用ヘラ
  • 掃除機(付属品のブラシを取り付ける)
  • 割りばし
  • クロス・古布(手のひらサイズに切っておくと小回りがききます)

掃除方法

  1. 窓枠・レールの土埃を、サッシ用ブラシ(またはミニほうき・刷毛)で掃きます。
  2. 窓枠・レールの細い部分や隅の部分は、筆状のブラシでかき出します。またはブラシ付きの掃除機で吸い込みます。
  3. 窓枠をクロスで水拭きします。レールの細い部分や、隅っこの部分は、古布と割りばしでこするように拭いていきます。 古布は濡らして固く絞っておき、その上に割りばしを上から置くようにセットします。割りばしの太くて平らな面と、箸先の細い部分を使い分けながら進めていきます。

    サッシ掃除:古布と割りばしでこするように拭く

    割りばしとクロスの組み合わせは、スポンジよりも力が入るため細かい部分までキレイになります(これが意外と面白い作業なので、あちこちやりたくなってしまいます)。

    窓掃除の便利アイテム:割り箸+古布

  4. 水滴の跡が残る場合は、乾いたクロスで乾拭きします。

窓掃除の手順2:網戸の掃除方法

窓掃除の手順2:網戸の掃除方法


網戸掃除のポイントは、できるだけ窓掃除と一緒に行うことと、掃除の頻度を増やすことです。網戸が汚れていると、風雨によって網戸の汚れが窓ガラスに移ってしまうためです。

道具

  • 掃除機
    付属品のブラシを取り付けます。掃除機が2台ある場合は家の中・家の外でブラシを分けると安心です。
  • 古布
    スポンジより古布の方が汚れを吸着してくれます。土埃で真っ黒になる可能性がありますので、捨ててもよい古タオルがあればベスト。古布をそのまま捨てれば、洗う手間を省けますし汚水を流さずに済みます。

掃除方法

  1. 掃除機を使用して、乾いたホコリや砂埃を吸引しておきます。
    掃除機をハンディの状態にして、付属品のブラシを取り付け、網戸に掃除機をかけます。ブラシがないよりは、ある方が効果的です。ブラシでホコリをかき出して、次の瞬間に吸引してくれるからです。
     
  2. ぬるま湯(または水)に濡らしたクロスで、網戸を水拭きします。
    網戸は力を入れ過ぎると、よれたり破れたりする可能性がありますので、軽いタッチで拭いていきます。体勢に無理がなければ、両手で網戸を挟んで拭くと効率がよいです。汚れが取れるまで繰り返し拭きます。

窓掃除の手順3:窓ガラスの掃除方法

窓掃除の手順:窓ガラスの掃除方法

窓ガラスの掃除のポイントは、お湯を使うことです。お湯を使うことで、水よりも断然「汚れ落ち」「水切れ」「仕上がり」が良くなります。そのため繰り返し拭く手間が減るので時短にもなります。

もう一つのポイントは、古くてもきれいなクロスを用意することです。クロス自体が汚れていると、いくらがんばってもガラスはキレイになりません。汚れたらすぐ交換できるように複数枚用意しておきましょう。

道具

  • 古タオルやマイクロファイバークロスなど数枚(水拭き用と乾拭き用)
  • バケツ
  • スクイジー(スクイージー)
  • スプレーボトル

掃除方法

【お湯を使う方法】

  1. バケツの中にお湯を用意します。
    お湯は熱めのお風呂くらいの温度。※熱湯はやけどの原因になりますので使用しないでください。
  2. お湯を含ませ絞ったクロスで、窓ガラスの上の方から拭きます。
    コの字のように、左から右へ一直線に拭いたら角で折り返して少し下にずらし、右から左へ横一直線に戻り、というようにムラなく拭いていきます。
  3. 乾いたクロスで仕上げ拭きします。
    水滴が乾く前に手早く拭いて、拭き跡を残さないようにします。またはスクイジーを使って水分を切ります。スクイジーについた水滴は乾いたクロスで拭き取ります。

    スクイジーを動かす方向は、上から下に引き下ろすのが簡単で腕も疲れにくいです。窓の一番下は、スクイジーを横に使うとよいでしょう。

窓ガラスの汚れには炭酸水やアルカリ電解水も効果的

窓ガラスの汚れには炭酸水やアルカリ電気水も効果的

お湯の他に、炭酸水またはアルカリ電解水も効果的です(もちろん普通の水で掃除しても問題はありません)。

  • 炭酸水を使う場合
    スプレーボトルに炭酸水を入れて、窓ガラスにスプレーします。
     
  • アルカリ電解水を使う場合
    スプレーボトル入りのものを購入しておきます(100円ショップにもあります)。
    アルカリ電解水の原料は水のみですので、洗剤残りの心配がありません。また、土埃に強いのも心強いです。ただし、アルカリ電解水は、アルミ、ニス塗面などには使えませんので窓枠にご注意ください。

どちらの場合もお湯の場合と同じように、窓ガラスにスプレーしてクロスで拭いた後、乾拭きするかスクイジーをかけましょう。

手を汚さずササっと窓掃除をしたい場合には、クロス+スクイジー+スプレーが一体となった商品を使うのもおすすめです(スプレーの中身はお好みで!)。

時間がない人は、家事代行サービスに依頼も

以上のように、窓の掃除をフルコースでするとなると、それなりに時間がかかります。

リビングの大きな窓でしたら、準備や後片付けも含めて2枚1組で30~60分が目安となるでしょう。日頃の掃除に窓を加える場合は、サッシ・網戸・窓ガラスに分割して、少しずつ実施するのがよいかもしれません。

そんな時間も体力も気力も持ち合わせていないという場合は、家事代行サービスやハウスクリーニング業者への依頼も検討してみるのも一つです。窓サッシクリーニング・網戸洗浄がセットになったコースもあります。

なお、家事代行サービスの場合は、家にある掃除道具が基本となり、高所作業や外での作業ができない場合があります。掃除可能な範囲を確認しておきましょう。一方、ハウスクリーニングの場合は、脚立や掃除道具も持ち込んでくれます。

窓掃除の規模や汚れ具合に応じて、使い分けてみてくださいね!

教えてくれたのは…家事支援サービスのプロ集団「カジタク」

家事の宅配「カジタク」

アクティア株式会社が提供する家事支援サービスのプロ集団「カジタク」。家事(掃除・料理)代行・整理収納・片付け・ハウスクリーニング・衣類クリーニングなど、プロならではの視点からお役立ち情報やアドバイスを発信する。

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