スタイリスト・曲田有子さんに教わる

リビングの収納はバッグや棚でおしゃれに解決!

公開日:2020.08.26

更新日:2021.12.17

「出しっ放し=だらしない」という常識を覆す、おしゃれなリビング収納術をスタイリスト・曲田有子さんに教えてもらいました。出しっ放しの使いやすさはそのまま、生活感を感じさせるアイテムを上手に隠して、スッキリ見せる収納アイデアは必見です!

リビングは出しっ放し収納でおしゃれに使いやすく
リビングは出しっ放し収納でおしゃれに使いやすく

バッグを活用!日用品の“絵になる”出しっ放し収納

使いやすくておしゃれなリビング収納の第一歩は、とにかく見栄えのよい入れ物にまとめること。このとき、「家の中で眠っているバッグを使ってみましょう」と曲田(まがた)さん。

なぜバッグなのかというと、「床の上に置いていてもかわいいし、部屋から部屋への持ち運びも便利」だから。中に入れる物に合わせて、バッグの素材やデザインを選びましょう。

掃除道具は洗える布製トートバッグがおすすめ

布製トートバッグがおすすめ

スプレーやハンディモップなどの細々した掃除道具は、布製のトートバッグにまとめましょう。戸棚にしまい込むより出し入れ簡単で、汚れても洗えます。

無機質なアイロンセットはカゴバッグへ

アイロンセットはカゴバッグへ

リビングに出しっ放しにすると無機質なアイロンは、あて布などの備品と一緒にカゴバッグへ。バッグから多少はみ出しても、サマになります。

趣味セットはカラフルなナイロンバッグで見せる収納に

ナイロンバッグで見せる収納

気が向いたときにさっと取り掛かりたい、趣味の塗り絵や編み物などの趣味。ばらつきがちなグッズも、かわいいバッグにまとめれば、リビングに出しっ放しでOK!

 

引き出しも出しっ放し収納でリモコン置き場に!

引き出しも出しっ放し収納

バッグ以外にも、リビングの出しっ放し収納に使える入れ物はあります。

リビングですぐになくなる物の代表といえば、リモコンやスマホの充電ケーブル。でも、使う頻度が高いだけに、いちいち棚の中にしまうのは面倒です。かといって、そのまま置くと雑然とした印象に……。

そんなときは「引き出しを一段出しっ放しにして、必ずここに戻す癖をつければ、そこがリモコンの“定位置”になりますよ」と曲田さん。リビングにリモコンが散乱しないので部屋もスッキリ! 

ちょうどいいサイズの引き出しが自宅にない場合は、カゴやプラスチック製のケースなど、100均グッズを活用しましょう。

使うシーンが決まっているものは目的別に引き出しに収納

目的別に引き出しに収納

もちろん、すべての物を出しっ放しにする必要はありません。毎日よく使うものは出しっ放しがラクですが、使うシーンが決まっているものは、棚にしまう方がスッキリします。

「引き出しの使い方で、探し物はなくなります」と、曲田さんが提案するのが、引き出しを物別ではなく、目的別で仕分けることです。

目的別で仕分ける

例えば「お出掛け引き出し」(写真・上)。扇子やデジカメ、時計など、玄関やリビングに散らばりがちなお出掛け時の必需品を引き出しにまとめておくことで、出掛ける前も慌てなくて済みます。

同様に「お手紙引き出し」(写真・下)に便箋や切手、ペンをまとめれば、手紙を書く際もスムーズ。

このとき、隙間があるからといって用途以外の物を入れると、混乱の元になるので我慢しましょう。

 

出しっ放しでもおしゃれに見せるポイントは?

今回は、リビング収納を例にご紹介しましたが、出しっ放し収納はキッチンやお風呂など、他の場所でも使えるテクニックだと、曲田さんは言います。

キッチンセットはホーロートレイにまとめると便利

ホーロートレイにまとめると便利

使う場所のテイストに合わせて、入れ物を選ぶのが、おしゃれに見せるポイント。

リビングではバッグや引き出しを活用しましたが、キッチンではご飯のお供をトレイにまとめるのがおすすめ。冷蔵庫と食卓の行き来や食事の後片付けが楽になります。

デザインに統一感を出して生活感を払拭!

リビングやキッチンは、どうしても生活感が出やすいもの。出しっ放しでもスッキリ見せるためには、デザインに統一感を出すことも大切です。

例えば、商品ごとに色も形も違う食器用洗剤。

食器用洗剤
Before

「ひと手間はかかりますが、デザインを揃えたボトルに入れ直すだけで、印象は大変化。シンプルなデザインの100均グッズでも十分です」

デザインを揃えたボトルに入れ直す
After

詰め替え用洗剤を買ってきたときにでも、ぜひ!
 

■教えてくれた人

曲田有子さん

まがた・ゆうこ インテリアスタイリスト。食・住まい・手作りの分野の雑誌などで活躍。

撮影=公文美和 スタイリング=曲田有子 構成=田渕あゆみ(ハルメク編集部)

※この記事は、雑誌「ハルメク」2017年6月号に掲載された内容を再編集しています。

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