「古着でワクチン」やってわかった要注意ポイント5つ
2024.02.02
公開日:2025年03月12日
母がオーダーしてくれたスーツや娘の制服……
お別れの決心がつく!母や娘との大切な服を捨てず、役立てる方法
実家で一人暮らしの読者・内藤さん。服が好きでたまる一方な上に、母親が作ってくれたスーツや娘の中高の制服など思い出が詰まっていてお別れできないものがたくさんありました。そんな品々を捨てずに「古着でワクチン」で送り出せた体験談をお届けします。
体験したのは、読者・内藤さん(60代)

「娘2人は独立したし、夫も亡くなったため、今は私一人で実家に住んでいます。
服が好きでついつい買ってたまっちゃいます。でもそれもどこかには収納できてしまうからこそ、捨てられなくてクローゼットもタンスも常にパンパンなのが悩みです」
5年前に終活も兼ねて片付けたが、またすぐいっぱいに……

「5年前にコロナで外出制限になったとき『こういう時こそ家を片付けるチャンス!』と一念発起して、母の遺品や私の服も片付けました。
母の服やバッグだけで45リットルの袋が7~8つもできて、運ぶのが大変でした。
私は事前に終活をやらなくちゃと思い立って、服を4袋くらいは捨てたんです。
フリマアプリも使ってみました。でも、商品を登録するのも慣れない私には難しく、また高価だったブランド品でも数千円でしか売れなくて、発送するのにも疲れてあまり活用できませんでした。
それで結局、半分くらいしかその時は片付けられなかったんです。
物は減らさなくちゃとパンパンのクローゼットを開けるたびに思いながら、母や娘との思い出が詰まったものはやっぱり捨てられなくて……。
でも今回、『古着でワクチン』で子どもの命を救うというお役に立てるならお別れができそうと思って利用を決めました」
お別れできたもの:母との思い出の服
「私はずっと小学校の教員をしていました。
このスーツは、学校に勤めるのが決まったときに母が就職祝いにオーダーで作ってくれたものです。
肩パッドがしっかり入っていたため時代に合わなくなってきて、よく着たのは最初の頃でしたがずっと大事にとっていました。
スーツの下は教室の机で擦れて裂けたため処分しましたが、『古着でワクチン』はスーツの上下揃っていなくても寄付ができて役立てていただけると知ったので、今回決断しました。
母は編み物も洋裁もできる人でした、母のお手製の服で、ずっと手放せなかったものとも、今回お別れしようと思えました。
『かわいいものを着させてあげたい』と、大切にしてくれた記憶を思い起こさせてくれる、とても大切な服です」

お別れできたもの:娘たちの思い出の制服

「娘2人がずっと大切に取っておいた中高の制服です。『ワクチンの寄付や、途上国の雇用にもつながる』と説明すると、2人とも納得して送り出す決意ができたようです。
『古着でワクチン』の回収キットに詰める前日に長女が実家に来て、制服の写真を撮って妹にも送ったりしてお別れの儀式をしました。
娘たちは中高ともに勉強も部活も一生懸命がんばりましたし、私にとっても毎日5時半に起きてお弁当を作って仕事と両立して、奮闘した頃でした。
娘たちも多感な頃で喧嘩もよくしましたし、いろいろな思い出がよみがえってきて胸が熱くなりますね」

3袋がいっぱいに!子ども60人分のワクチンを寄付
「子どもの命を救う役に立てると思うと、今までお別れする決意がつかなかったものも気持ちよく手放せました」と内藤さん。
・女性用トップス 112着
・女性用ボトムス 20着
・ワンピース 12着
・バッグ・マフラー 10個
・制服 4着
衣類を中心に、こんなにたくさん集まりました。

「詰めるものを決めたら分類する必要もなく、袋にどんどん詰めていけばいいのでラクですね。
クローゼットが2階にあるため2階で詰めようと思っていましたが、袋がとても大きくてたくさん入るので、『これを自分一人で持って階段を下りられない』と不安に。
回収キットをよく見てみると、袋に『重くなるので玄関で詰めるのがおすすめ』と書いてあって納得です。玄関近くの部屋で詰めました」
家はもちろん、心もきれいになりました

「誰かの役に立てると思ったら今まで捨てられなかった服とも気持ちよくお別れできて、パンパンに服が詰まっていたクローゼットに隙間ができました。
毎朝、『うわ、いっぱいだ』とだらしなさを感じていましたが、これを機に季節ごとや色や用途別に収納することもできて、選びやすくなりました。服に迷う時間も、これからは減らせると思います。
『古着でワクチン』は、回収キットを購入するだけでワクチンを寄付できるのがいいですね。寄付をしても、用途が確認できないことも多いですから。
家がすっきりした達成感がありますし、心もきれいになったようにも思います」
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