- ハルメク365トップ
- 暮らし
- 住まいと庭
- 部屋で園芸を楽しむ「盆景」。お正月飾りにもおすすめ
近年、ミニ盆栽やコケ玉がブームです。意外と作り方が簡単で育てやすいため、身近なグリーンインテリアとしてファンを増やしています。そんなグリーンインテリアの一つ、「盆景」を、樹木医の塚本こなみさんに教わります。お正月飾りにもおすすめです。
器の上に小さな庭園を作る
盆景とは、器の上に、植物や石、コケを並べて自然の景色を作る楽しみ方のことです。「器の上に小さな庭園を作る」というと想像しやすいでしょうか。私は器の中で自然の景色が完成することの面白さに惹かれ、造園家の夫に教えてもらって以来、親しむようになりました。
作り方は寄せ植えの要領と、途中までは同じです。好みの植物を器に並べて配置を決めたら、土を入れます。寄せ植えと異なるのはここから先。石を並べ、コケを張ってミニ庭園を作っていきます。コケは園芸店で市販されているシート状のものが張りやすいです。フワフワとしたコケの感触が気持ちよく、特にこの作業は心が癒やされます。
器は花器に限らず、使わなくなった食器でも構いません。鉢底に穴が開いているものなら、土がこぼれないよう鉢底ネットを敷いてから使いましょう。
盆景の基本的な作り方
1 苗を並べる
鉢の上に苗を配置し、定まったら間に土(培養土)を入れて水を少しずつ加え、位置を固定する。後ろに背の高い苗を、手前に背の低い苗を置き、高低差をつけると美しい。写真はヒューケラ、万両、紅蕎麦と、同系色の苗を使用。
2 石を置く
手前の1か所を中心に、三角形を意識して3つ並べるとバランスがよい。
3 側面にコケを張り付ける
なるべく緑色の部分を選んで、土の上に張る。張り付きにくいときは、Uピンでとめる。写真はハイゴケを使用。
4 化粧石を敷き、仕上げる
鉢の中に水辺を作るイメージで、一部に化粧石を敷く。
水やりはジョウロで掛けるのではなく、霧吹きでコケにたっぷりと吹き掛けて与え、コケが乾燥しないように管理するのがポイントです。特に冬場は、エアコンの風が直接当たらない場所で管理を。3年ほどで植え替えをしましょう。
こちらはロウヤガキの盆景。縁起物を添えれば、お正月飾りにもなります。
塚本こなみ(つかもと・こなみ)
1949(昭和24)年、静岡県生まれ。はままつフラワーパーク理事長。日本女性樹木医第1号、一級造園施工管理技師。「あしかがフラワーパーク」の大藤の移植を成功させたことでも知られる。
※この記事は、「ハルメク」2019年1月号に掲載した記事を再編集しています。
取材・文=小林美香(編集部)
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?