孫を連れていても、疲れ知らずの旅をしたい

副都心から60分の飯能に子どもにやさしい宿あります

公開日:2018.11.18

国内外、毎月のように旅行に出ている旅の達人・渡辺裕子さんが、この世代だからこそ楽しめる、ちょっと贅沢で、癒したっぷの疲れしらずの旅をお届けします。今回は、お孫さんがいる人必見、子連れにも優しく、近場だけれどしっかり癒される宿をご紹介します

子どもと旅行に行きたいがどこに行く?

私には7歳、3歳、1歳の孫がいます。小学校、保育園の休みが近くなると、育児ストレス解消も兼ねて「子どもたちを連れて温泉に行こう!」と意気込むのはいいのです

が、でも、ちょっと待って! 毎度のことながら子づれの旅は言わずともいろいろと大変で、行き先を決めることすら悩ましいところです。小さな子どもを連れて歩くとなると周りに対す心労も多く、サッと行けて楽しめる湯場はないかな……。あっ! あった、ありました。

埼玉県・飯能市に温泉があるのを知ってますか?

埼玉県飯能市をご存知ですか?飯能は埼玉県の西の方にあり武蔵野の奥にあることから、奥武蔵エリアともいわれ、駅から少し行くだけで渓流や山林がすぐに目の前に飛び込んでくるような自然もいっぱいの場所でもあります。

周辺にはゴルフ場も多く週末ゴルファーや名栗川での川釣り好きには有名な場所ですが、名栗といわれてもなかなかピンとこないのが正直なところかも知れません。そんな何となく知名度が低い名栗地域ですが、そこにこそ子どもにやさしい宿があります。宿の名前は「名栗温泉・大松閣(たいしょうかく)」。

交通の便のよさもピカイチで、東京の副都心・池袋駅から飯能駅まで特急レッドアロー号で約40分、宿の送迎バスで約30分ということで池袋から1時間ちょいで目指す旅館に到着です。横浜方面からも副都心線の特急や土日祝限定運行のS-TRAINなどを上手く使えば最速で2時間弱で到着します。いやー、何とも近く感じませんか?

宿のコンセプトは「木になる郷(さと)」で施設全体が木のぬくもりでいっぱいです。今回はひなまつりの時期におじゃましましたがロビーには圧巻のひな人形が展示されていました。

 

子どもにやさしい「大松閣」は池袋から60分!

大松閣は名栗エリアにある唯一の温泉宿で100年以上も続く老舗旅館です。部屋数が19室しかないこぢんまりとした一軒宿ですが、そのこぢんまりさも宿の魅力です。

自然いっぱいの山間に囲まれた宿にはマイナスイオンがふんだんに降り注ぎ、空気の軽いこと!ここが都心から60分しか離れていないことが不思議に感じます。この大人の隠れ家のような宿がなぜ子どもにやさしいかというと、若旦那夫妻にも小さなお子さんがいらっしゃり、私たちのような旅行者の気持ちを理解してくださっているようで、子づれファミリーも寛大に受け入れていただけます。

その手厚さは、夕食に部屋食が選べ(有料で朝も部屋食可能)、年齢に合わせた食事もあり、貸し切りの家族風呂、赤ちゃんが昼寝できるようにあらかじめ敷いておいてくれる布団、リクエストすればおむつ用のごみ箱やバンボチェアまで、あったらいいな!を揃えてくれる気遣いは本当にうれしいものです。また、館内には遊具を備えたプレイルームもあるので子どもたちが飽きることもありません。

子づれ旅行者には感激の部屋食。周囲に気兼ねなくいただけます。

 

夕食は気兼ねない部屋食に宿には歌うママ女将もいます!

自慢の名栗の湯は、自律神経系に効果があるといわれる40度ほどの温かさなので、子どもでもゆっくりと長く入ることができます。

夕食は、旬の山の幸をふんだんに盛り込んだ食事が次々と部屋まで運ばれくるので、周囲の雰囲気を壊したり子どもが騒ぐなどヒヤヒヤせずに、部屋でゆっくりただける贅沢は非日常のありがたみをしみじみと感じます。朝食で出される自家製豆腐も見逃がせない自慢の食で、甘味のある豆腐はぜひ塩で食べてみてください。
 

旬の山の恵を中心とした料理の数々をいただきます。イワナの骨酒は都会で味わえないのでぜひオーダーを!


またここの若女将さんはミュージカル女優出身で、別名「歌う若女将」といわれイベントや祝い事があると事前リクエストで可能な限り女将自ら歌を披露してくれるそうで、特別な祝い事などあればぜひ自慢の歌声を聞けたらと思います。

ようやく出会えた大人も子どももゆったりとできる都心から近い宿。子づれ旅行には飯能、名栗川、大松閣、このキーワードを覚えていて損はありませんね。


名栗温泉「大松閣」
飯能駅南口より送迎あり(要予約・要確認)

渡辺 裕子

旅行、お酒、グルメ、風水など幅広い趣味を持っています 。子どもが大きくなり、ある程度時間ができたので旅行は国内外よく行きます。おすすめの旅行地、おすすめの遊び方、ワンランク上の楽しみ方など実体験をもとにご紹介して行きます。Twitter@Jsi1Kz2siUy1pgq

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