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- クルーズ中は24時間自分の時間!船内での過ごし方
海への憧れを、66歳にして叶えた松本悦子さんの105日間の北半球のクルーズ旅行記をお届けします。今回は、船内での過ごし方について。船上の時間を楽しむための準備や、よい人間関係を築く上での心持ちについてお伝えします。
105日間を共にする友人と、良い関係を築くために
横浜港からスタートした105日間のクルーズ旅。2日目の午後には、神戸港に入港しました。
昨日の私達のように、笑顔のクルーズ参加者達が乗り込んできました。出航セレモニーも2回目となると余裕で手を振り、いよいよ外洋に向けて出発です。
私達の部屋も、大阪から参加のJちゃんとRちゃんが入り、4人が揃いました。
挨拶、自己紹介、荷物整理後に「4分の1の思いやりと優しさを心がけ、フリー行動」を基本に各々の個性にあった船内生活をスタートしました。
一人参加の方が多く、男女共に4人部屋の方が多いので、「食事の時間にはなるべく部屋に戻り、食事は一緒に」「なるべく4人一緒に行動」「何か揉めている」等々、他の部屋について、いろいろ耳にすることもありました。
でも私達4人はフリー行動が結果的には功をなしたのか、とても居心地の良い相部屋になりました。居合わせたときは朝食・夕食はご一緒するくらいの自由さが、よい関係を築くコツなのかもしれません。
船内の過ごし方と私の1日のスケジュール
船内の過ごし方
航行中は毎日、午後8時頃に各部屋に人数分の船内新聞が届きます。翌日の船内予定、お知らせ、講演、コンサート、自主企画等の案内、場所と時間等がテレビ欄のように両面印刷されています。それを見て、翌日のタイムスケジュールを立て、必要なものを用意したり衣類等を決めたりします。
私の1日のスケジュール
5:00 起床、洗面 運動ができるような身支度、(まだ寝ている人もいるので静かに)
5:30 頃から10Fで潮風を受け、日の出を眺めつつウォーキング、日毎に顔見知りの方も増え挨拶やおしゃべりを楽しむ
6:10 ヨガで体調を整え、汗を拭いて着替える
7:00 朝食(前半は4階のレストランが多かったが、後半は9階のブッフェレストランで海を見ながらワイワイと食べることが多くなりました)
8:00 8階で映像(過去に見逃したテレビ番組 プロジェクトX等)
その後は船内新聞より講演会、コンサート、各種自主企画等に参加
11:30 昼食(4階、9階の昼食・夕食メニューは船内各所に案内があるので朝一で見て決めておく)
午後も盛りだくさんの企画に参加
17:00 夕食
夜も11:00頃まで企画あり。その間に各自の都合に合わせてシャンプー・シャワー・洗濯等をする
何も予定がないときには日記を書く、夫や子供達にFAXや絵はがきを書く、本や新聞(かなり日付けが外れますが)を読む、海を見る。ベッドで読書をして10時、遅くも11時には寝ていました。
船内(特に8階のフリースペース)での老若男女問わず、楽しいよもやま話で盛り上がり、時には予定の講座や企画をすっぽかしたり、食事時間ぎりぎり、また夜中まで海を見ながら等々、お酒を飲まない私も大いに楽しみました。
お酒を飲まれる方たちは、ご夫婦、友人、クルーズ中に知り合った仲間たちと バーや居酒屋で楽しい時間や交友を持たれていました。
船内での活動・楽しみ方
クルーズの1日は、24時間自分の時間です。
食事の用意も掃除もベッドメーキングもスタッフが毎日完璧に整えてくれ、女性の多くは非日常的な日々に感激していました。
そんな、家事から解放された余暇時間には、折り紙・パッチワーク・編み物・レース編み・和の小物作り・タジングレースの小物作り・絵手紙・絵画・習字・硬筆・麻雀・囲碁・将棋・社交ダンス・ラジオ体操・ヨガ・フラダンス・卓球・テニス・ターゲットバードゴルフ・ウオーキング・ハーモニカ・尺八・ウクレレ・コーラス・フォークソング・和太鼓・ズンバ・まだまだ多種多様なサークルや自主企画がありました。
世界で活躍中のプロの方、日本各地からのプロ・セミプロの方々が多く乗船しておりますので、この105日間でもっと深めたいとか、新しくチャレンジしてみたいと思ったら事前に用意されたらいいと思います。
船内には売店がありますが、日本を出航したら補充できる所は限られます。例えば、筆ペンが早々に品切れになりました。
私は折り紙(片面・両面・柄物)、筆記用具1式(マジックペンの赤と黒・カラーペン含む)は用意しましたが、スケッチブック・レポート用紙・4Bの鉛筆・カッターナイフ(フランスのルアーブル街歩き中、苦労して買いました)等を買い足しました。
リピーターの方や用意のいい人はいろいろ用意してきて、仲間を募っておしゃべりや食事会なども含めて、手作りや工作を楽しんでいました。作品は寄港地の交流ツアーのプレゼントや船内でも交換・プレゼント(お誕生日・下船時等)にも役立てていました。
青い海原を見ながら、非日常の自分の時間を有効に活用して、新しい事にチャレンジしたり、下船後も楽しめるものを見つけたり、体験するのはとても楽しい毎日でした。
また、下船後も親しくなった方々と交流を続け、各地で再会を喜び合う人たちも多いと聞きます。
私も昨年、京都の友人宅に2泊お招きいただき、5人の友と再会を喜び合い、福島の友人宅には去年1泊、今年2泊お邪魔しました。
思い切って参加したクルーズの旅は、たくさんの体験と思い出と多くの人との出会いが、今もキラキラと心に輝いている宝物です。
寄港地の広島・長崎では、現地の被爆者ご本人・被爆者2世の方々から被爆体験を伺って、非核化を訴える活動、通称おりづるプロジェクトに参加。千羽鶴を作る交流を通じて、折り紙名人にいろんな作品を教えていただきました。
旅行会社主催の船内フルーツパーティー。シンガポールで仕入れた10種類以上のトロピカルフルーツを2000円で食べ放題。初めて食べたドリアンが美味、マンゴーは最高でした。
次回は、船内でのイベントについて書きます。
▼▽松本さんのクルーズ体験記はこちら▽▼
第1回 私にもできた!北半球105日クルーズの旅
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