【韓国カルチャー】文学編

韓国の本を読んでみませんか

公開日:2021.05.01

韓国の本が日本の書店の棚に並んでいて、ベストセラーにもなっています。絵本は韓国語がわからなくても楽しめます。

韓国の本を読んでみませんか
韓国で見つけた深沢潮先生の本の韓国語版です。日本の挿絵とは180度違うのが面白い

韓国ドラマ、音楽、映画ときたら次は文学

韓国に旅行に行くと、必ず一度は書店に行きます。その国の文化に近づける気がするし、韓国の人が興味を持っていることがわかる気がするからです。書店の作りもディスプレイも、日本と似て非なる感じでとても興味深く楽しいです。韓国に限らずどの国でもそうですが、翻訳本が多数置いてあり、タイムラグなく世界中の本が読めることは本好きにはたまりません。

2018年に発売された『82年生まれ、キム・ジヨン』は日本でもっとも有名になった韓国の本でなないでしょうか。

韓国ドラマ、音楽、映画ときたら次は文学
映画も上映されました。
女性の現実を書いていてジヨンに共感を得た人が多かった

数年前に「韓国の文化を勉強する会」で、作家の深沢潮先生とお話する機会がありました。それを機に著書を何冊も読んでいましたが、先生のデビューのきっかけとなった『金江のおばさん』が韓国語に翻訳され、韓国の書店に並ぶということをお聞きしたので、韓国に行った際に探して購入してきました。

日本ではどこにでもいるやり手のおばさんのイメージでしたが、韓国で見た本ではおばさんが「マダム金江」になっていて笑ってしまいました。韓国の本を読むほど韓国語力はありませんが、いつかは少しでも読めるようになれたらいいと思っています。

韓国ドラマ、音楽、映画ときたら次は文学
日本ではこの短編集の最初に『金江のおばさん』が掲載されています。とてもおもしろくて笑ってしまうが、どこか悲しいお話です

最近読んだ韓国の本

最近読んだ韓国の本
とても読みやすく感情移入してしまいました

『アーモンド』は偏桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない16歳の高校生、ユンジェの成長の物語です。母と息子の関係や愛について、情景を思い浮かべながら読むことができる本でした。

『私は私のままで生きることにした』はBTSのジョンググの愛読書としても日本のファンの間で有名で、韓国ではベストセラーになっています。自己肯定感が低くてもいいよね、自分の人生は自分で作るものだから。人のことばかりが気になり、生きにくい世の中だけど自分を許容して自分を愛そう、頑張らなくてもいいよね。という自己啓発本です。こんな時代だから共感できる言葉が多くゆるりと読めます(私はジョンググのファンなので、特に興味深く手にとりました)。

韓国の絵本

韓国の絵本
韓国独特の色使いや本の質感が日本とは違います

言葉がわからなくても年齢も関係なく、独特の世界に入れるところが絵本の魅力だと思います。お国柄が如実に現れるのが絵本ではないでしょうか。

真ん中の『スイカのプール』は、夏の暑いときにプールがスイカだったらなんて素敵だろう、という思いがたくさん詰まっていました。知っている単語を見つけると嬉しくなります。右の『くまのおかあさん』は、いただいた本ですが文字も少なく韓国語初心者でも楽しんで読めました。

韓国の本を買う

韓国の本を買う
何を読もうか迷ってしまいます

この時代ネットで本を買う方が多いのではないでしょうか。でも書店って独特な匂いや雰囲気があって、ワクワクする場所ですよね。

東京の神保町は古本の街としても有名ですが、韓国の本とちょっとしたカフェが併設された「CHEKCCORI  チェッコリ」という韓国専門のブックカフェがあります。小説やエッセイ、児童書、漫画、学習書など3500冊以上を取り揃えて販売しているので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。オンラインでも韓国の本を購入することができるので、遠方に住んでいても欲しい本を手にすることができます。

 

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