メイクアップアーティストのスキンケア

シーズンケア秋冬編 ~体の内側からのケア~

公開日:2020.11.23

メイクアップアーティスト、ウェルネスビューティーアドバイザーの杉崎夕子さんが、秋冬のスキンケアについて、ご自身が実践している方法を交えてわかりやすく教えてくれました。健康的で美しい肌になるために、杉崎さんが実戦している方法とは?

この時期の対策~内側からのケア~

きれいになるためには、スキンケア製品などを利用した外側からのケアが1割、体の中から変える内側からのケアが9割といわれています。

どんなに高価なお化粧品を使用していても、どんなに高級なエステに通っていても、美容外科で処置をしても、体の中身が不健康ではきれいは遠ざかってしまうと、私は日頃からお伝えしています。

今回は、体の内側をケアすることの大切さとその方法についてお伝えしようと思います。簡単にできることなので、ぜひ習慣化してほしいです。

食べ物と飲み物はスキンケアの基本

お水を取ることは美しい肌になるための基本
お水を取ることは美しい肌になるための基本

いきなりですが、あなたはお水を飲んでいますか? 人間の体の60~70%はお水、残りは主にたんぱく質でできているといわれています。つまり。水とたんぱく質を積極的に摂取することが大切です。

お水には血液、細胞の生成、栄養や老廃物の運搬、代謝、ホルモン、電解質、体温の調整などたくさんの役割があります。そのため、私は一日に1.5~2Lのお水を飲むことをおすすめしています。

よくスーパーモデルがお水のボトルを持っているスナップ写真を見たことがあることでしょう。そうです、彼女たちは知っています。お水を飲むことがいかに大切かということを。

一日に1.5~2Lのお水を飲むことで、体内のデトックスが促され、いいことだらけ。代謝がよくなり、汗がかけるようになり、お通じも改善されます。ぜひ体の中のお水がうまく循環している姿をイメージしてみてください。

よく、「お水じゃないとダメですか、お茶やコーヒーはよく飲んでいるのですが?」と聞かれます。

はい、お水です(笑)。私もお茶やコーヒーは嗜好品として毎日楽しみ、お酒もたしなみますが、お水は「体を作るためのもの」として、それとは別に飲んでいます。ぜひ体内のお水の入れ替えをイメージして、積極的にお水を飲んでください。

いつもこのボトルに水を入れて、持ち歩いています
いつもこのボトルに水を入れて、持ち歩いています

寒くなってきたこの時期から飲み始めることはなかなかつらいかもしれません。また、がぶ飲みすればいいというものでもありません。小まめに少しずつ飲むことをおすすめします。これからの時期は体が水分をため込みやすいので、だるさを感じたら飲む量を控えめにするといいかもしれません。

また、代謝アップのために体を温めること、そして体が温まるものを摂取したり、運動したりすることも大切です。

お水を飲むことに体が慣れてきて、続けてみると3か月から半年、一年後に、体の変化に気づかれる方がいると思います。人の体は、水分と栄養分を取りながら、生まれ変わっていきます。まずは、3か月続けてみましょう。 

人の体には当然ながらつなぎ目がありません。皮膚、一枚だけで覆われています。体の外側にある皮膚のケアだけではなく、皮膚の内側もいい状態にするために、体の内側からのケアはとても大切だと考えています。たんぱく質の取り方については、また別の機会に触れたいと思います。

少しでいいから運動しましょう

自然の中を走ると気分スッキリ!
自然の中を走ると気分スッキリ!

運動が体にいいということはわかってはいるけれど、なかなか取り組めないという方もいらっしゃると思います。

でも、手軽にできる運動はいろいろあります。こんな運動はいかがでしょうか?

  • 朝日を浴びて体操やラジオ体操をする。
  • 30分だけウォーキングする。
  • 軽いランニングをする。
  • 夜、お風呂上りににストレッチをする。
  • 無理のない回数でスクワットを毎日する。

ご自身が続けられることを行うことが大切です。私の場合は、軽いランニングとヨガを続けています。軽く汗をかくと気持ちもすっきりしますよ。

また、体温が低めの方は体温を上げることが大切です。病気を防ぐためにも、代謝を整えるためにも、運動をおすすめしています。

ストレスケアは健康と美容に通ずる

ストレスは万病のもと。心が健康でなければ、当然お肌も健康にはなれません。コロナ禍でただでさえこれまでとは環境や状況が変わりました。人間関係にも変化が現れた方も少なくないと思います。ストレスを積極的に回避しましょう。

ストレスコントロールのために、好きなことをする、好きなものを食べる、好きな人に会う、そして、よく笑うことが大切だと、私は考えています。

私の場合、ストレスを感じたときは、癒やされる音楽を聞き、好きなものを食べるようにしています。かわいい動物の写真を見ることもありますよ。

人生は一度しかありません。ネガティブな思考や環境、人間関係にとらわれている時間は自分をマイナスに落としてしまい、いいことがありません。楽しめることをチョイスしていきましょう。

次に紹介するセルフケアもおすすめです。

眠りは最高の美容液

私はよくゼラニウムのアロマを使っています
私はよくゼラニウムのアロマを使っています

秋冬は自律神経の乱れが起きやすい時期です。よく眠れないという方は入眠環境を整えることがおすすめです。

アロマをたく、ヒーリングミュージックを聞く、携帯電話は見ない、パジャマを変える、など。

私の場合は、更年期もあることからなかなか眠りにつけない日があります。そのため、入眠環境を整えることを意識したり、ベッドに入る前にセルフケアを行うときもあります。

いい香りのアロマオイルをベッドサイドにしのばせ、肌触りのいいパジャマに身を包む。眠れないときは眠ろうとせず、ゆっくりとヨガの呼吸法を行ったりもします。

日本人は世界から見ても睡眠が十分に取れていない人種だといわれています。眠りは最高の美容液! 入眠環境を意識して質の良い睡眠を心掛けたいですね。

人は本能的に温かいもの、柔らかいものを求めます。特に、これから本格的に寒くなるこの時期、体と心を温めて、自分に優しくしてあげましょう。

何かをする時間も大切ですが、何もしない時間も大切です。しなやかな体と心、そして、しっとりとしたお肌。やってくる冬を乗りきるために、この時期の外側からと内側からのケアをぜひ意識して行ってみてくださいね。

 

■もっと知りたい■

杉崎夕子

メイクアップ・ビューティープロデュース・ウェルネスビューティーアドバイザー。
自然に身を委ね、マインドフルな生き方を大切にしています。スポーツしながらキレイになるをモットーに情報をお伝えしていきます。
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