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- アメリカ滞在が育んだ、英会話学習へのモチベーション
学生時代は英語があまり得意ではなかったというharumatiさん。海外に暮らす娘夫婦の家に滞在して、アメリカの人々や文化に触れたことがいい刺激となり、その後の英語学習に向かう潜在的なモチベーション・力になったそうです。
自然と共に生きる人たちの、優しさとたくましさに励まされて
退職後、ふるさとの田舎に帰って農業に携わっている友人たちがいます。90歳を超えたお父さんやお母さんのお世話をしながら、先祖から受け継いだ田んぼでお米を作り、畑では野菜や花を育て、春には山菜、秋にはキノコを採り、自然の恵みに感謝する。朝早くから太陽の下で働き、早めに入浴して夕飯を食べる。私は、そんな生活を、「日本人の正しい生活」と名付け、ひそかに尊敬しているのです。
そんな「日本人の正しい生活」をする友人から、採りたて野菜が送られてきました。この猛暑の中、少しでも涼しいうちにと、朝早くから畑に出て収穫してくれた野菜。少しも無駄にすることなく、おいしくいただくことが、私ができるせめてものお礼だと、いただいた野菜を並べて、メニューを考えました。
1日目は、新鮮さをそのまま生かして、肉とともに鉄板焼き。2日目は、いろいろな野菜を生のまま細かく刻み、ゴマ油とだし醤油であえて夏野菜丼。そして3日目は、見事なカボチャを大胆に半切りにし、姿を生かしたままグラタンに。夏野菜丼で使い切れなかったプチトマトは蜂蜜レモンに漬け込んで、ワインとともに楽しんだ夕食後のデザートに。
毎年、季節毎の果物のお取り寄せをしている山形県の農園からは、激しい雨のため、プラムに大きな傷ができてしまったことを了承していただいた上でと、プラムの王様「月光」を、格安、しかも送料無料で送っていただきました。多少の傷があっても、丹精込めて作られたプラムの味は、超一級品。見栄えが悪いからと無駄にせず、求めている人に提供する。好きだなあ、こんな姿勢。5月のサクランボの季節には、都道府県をまたぐ移動が自粛となり、サクランボ狩りのお客さんが激減。特によくできた今年のサクランボが無駄にならないようにと工夫をし、「サクランボ狩り」と名付けた送料無料のサービス品を用意して販売。私は、いつもよりたくさんのサクランボを買い求めました。
新鮮な野菜や果物のビタミンカラーは、見るだけで元気になり、食べてさらに元気になります。どんな状況の中にあっても、おいしい作物を作り、売れるように工夫をする。その心意気に励まされる思いがするのです。
アメリカ滞在が、英会話学習への必然性を育んだ
駅前留学による英会話の学習をどのように進めていったのかを書こうとして、学習に使ったテキスト、CD、ノートなどは、残っているものの、何せ18年も前のこと。その時々の私の状況や気持ちがどうだったのかを思い出す手掛かりとなる物が何もないことに気付き、はたと行き詰まりました。
そこで、古いアルバムを引っ張り出してみると、出てきました。「1回目のアメリカ行き」と題した物が、①~⑤まで5冊。それは、長女が新婚1年目、2001年の5月にJALのフライトアテンダントの仕事を辞めてアメリカへ引っ越した年の7月、新居に落ち着いたからと招かれて、東京の雑誌社で編集者をしていた次女、小学6年生だった息子、そして、50代になったばかりの私たち夫婦、家族そろって、初めてアメリカを訪れた時の物でした。
忙しい日常から抜け出しての海外旅行、普段は離れて暮らす次女も一緒。しかも滞在するのは娘の家。ルンルン気分で関空から飛び立ったことが、ありありと思い出されました。
ちゃんと英語がしゃべれる者は誰もいなかったけれど、「みんなで行けば怖くない!」という心境でした。
長女の新居は、アメリカで最も小さな州、ロードアイランド州の州都プロビデンスのアパートでした。そこを拠点に、私はアメリカ生活の初体験をしたのです。それは、ひと言で言うなら「カルチャーショック」。驚くことの連続でした。
まずはアパート。電話で娘に根掘り葉掘り聞いてはいたのですが、想像は見事に外れました。日本のそれとはまったく違って、入植当時の築200年以上の豪邸を、階毎に何家族かが住み分けるというものでした。住宅はすべて木造。200余年の間、板張りの壁にはペンキが塗り重ねられ、独特の匂いが漂っていました。東海岸に位置するロードアイランド州は、星条旗のあの赤と白の横縞で表わされている、独立当初からのアメリカでは最も古い州の一つです。アパートの周りには大木が茂り、朝になるとその木からリスが窓辺に姿を見せます。
翌日は早速、街案内。州庁舎の見学です。大理石作りの建物の中に入ると、フレンドリーなおじさんが、コリント式やイオニア式の立派な柱について説明してくれるのですが、少なくとも小学生の息子、夫、私は「???」。 ジェスチャーを交えながら、ゆっくり話せばわかってもらえるだろうと、奮闘してくれました。ジェスチャーは、子どもには絶大な説得力があるらしく、息子は、すっかりそれぞれの柱の特徴がわかったそうです。私は、わからない言葉は、いくらゆっくり言ってもらってもダメなのだと思い知りました。
翌日は、娘の夫と同じ、ワルシャワ工科大学大学院出身の上司のお宅に招いていただいて、ホームパーティー。私たちの他に2組のポーランド人のご家族と、息子さんご夫妻が招かれていました。夕方に始まり、明るい内は庭でバーベキュー、暗くなり始めると部屋に入っておしゃべりです。私たちは、ポーランド語はもちろんのこと、英語もほとんど話せませんでしたが、アメリカのホームパーティの雰囲気は、存分に味わうことができました。
ボストン観光、プロビデンス名物花火大会と、久しぶりの家族水入らずの時を過ごして、最後は、これまたアメリカらしく長距離ドライブでナイアガラの滝へ。この時、日本にはまだなかったセルフサービスのガソリンスタンドにも初めて立ち寄りました。ナイアガラの滝までに途中で一泊。開拓時代の製粉所を改築したB&Bでしたが、壁紙を貼り、ペンキを塗りさえすれば、素敵に改築できるんだなあと、驚きました。
これからの記事は、残されたノートと古いパソコンのメールから
写真を見ながらふと思いついたのが、もう使っていないけれど、壊れていないので処分できないままに、パソコンルームの隅っこに置いたままになっている約20年前のパソコン。インターネットもできないし、USBも使えないし、今のプリンタ―にも対応していないので、記録を移行することもできず、もう役に立つことはないだろうと思っていました。
でも、受信や送信済みトレイに残っている中に、ちょうどNOVAに通い始めた頃、娘たちとやりとりしたメールがたくさん残っていました。英会話の学習に関する物を、WORDにコピペしてまとめて見られるようにすれば、何とか記事を書く資料になりそうです。
古いノートの記録から、初めてNOVAのレベル7Bのレッスンを受けたのは、2003年6月21日であったことがわかりました。初めてのアメリカ旅行から、約1年10か月がたっていました。
古く黄ばんだキーボードを叩きながら、メールを整理してみると、50代の共働きの主婦としては、珍しいスピードでレベルアップしていったことがわかりました。1年10か月前の2週間のアメリカ滞在が、潜在的なモチベーションと力になっていたのでしょう。
テンポが悪く心苦しいですが、「52歳からの英会話の学習」について、もう少し続けます。
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