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2023.04.092020年06月05日
私の仕事は、結婚式の司会者でした
アフターコロナの婚礼の仕事について考える
30年に渡り、結婚式やセミナーの司会者をしてきたMCイルカさん。新型コロナウイルスの影響で春から仕事の中断を余儀なくされてきましたが、やっと再開の兆しが見えてきました。しかし、仕事が再開するとしても、考えることは山積みのようです。
緊急事態宣言の解除に向けて
新型コロナウイルスに対する「新しい生活様式」が発表され、緊急事態宣言が解除された地域のみなさんは、少しずつ自由を取り戻していることでしょう。新型コロナウイルス感染防止の正しい対処法をふまえ、新しい生活スタイルを築いていくことになります。
東京も緊急事態宣言が解除される兆しが少し見えてきたように思えます。このまま順調にコロナ禍が終息することを願うばかりです。
婚礼業界に携わる者として
「新しい生活様式」が発表され、各業界団体に対する各々のガイドラインも発表されています。これからは、どの業界も仕事のやり方が今までとは変わってくることでしょう。
婚礼業界のガイドラインも発表されました。この春のブライダルシ-ズンに、結婚式を挙げるはずだった新郎新婦は、時期を延期した方がほとんどです。きっと、心配と不安でいっぱいだと思います。お客様の不安に寄り添って、私達、式に携わるスタッフは、ガイドラインに沿って準備を徹底していかなければならないと身が引き締まる思いです。
結婚式の日程変更に不安が残る
まず、延期の日程についての問題があります。多くのカップルが挙式を秋にしようと考えています。しかし、秋はインフルエンザとともに、新型コロナの第二の波が来るという専門家が多数おり、恐怖を覚えています。
春から秋に結婚式を延期したのに……。さすがに再々延期はできないと思います。中止となれば、式が挙げられないだけでなく、キャンセル料金を払わなければならないという悲しい現実が、新郎新婦の身に降り掛かってきます。
夏場の方がウイルスが抑えられた状態が保てるという、専門家の先生の助言もあり、夏場に延期日を変更した方もいらっしゃいます。無事、夏に結婚式が実現できることを願い、私たちは準備をがんばるのみです。
結婚式のガイドライン
結婚式における「3密」とリスクを、ガイドラインに沿って、できる限り少なくしなくてはなりません。
結婚式では、多人数の行動・移動を避けるため、衣装や着替えの確認と見直し、時間の見直し、列席者の列席方法の見直し、親族紹介のやり方の工夫など、考えることが山盛りです!
披露宴では、参加者の席間の距離、大皿・ビッフェの禁止、余興に対する列席のみなさんのご協力、写真撮影に対するお願い、お酌の禁止(残念ではありますが)の配慮をしなければなりません。
結婚式の中で起こる得るあらゆる問題を想定してできる限りの対策を考えていかなければなりません。
プロとしての決意
コロナ対策を取ることで、もしかしたら、新郎新婦が思い描いていた結婚式とかけ離れてしまうことも出てきてしまうと思います。すでに辛く悲しい思いをしている若い新郎新婦に、再度の延期、もしくは結婚式の中止を決断させるようなことは、あってはならないと思います。新郎新婦の理想に少しでも近づけられるよう努力をすることが、今 私達プロに与えられた使命だと思っています。