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- “人生は楽しむため”ハルトモ倶楽部で思い出したこと
ハルトモライターの皆さんに、「今年のチャレンジしたこと」を聞いてみました。渡来夢さんは、「ハルトモ倶楽部でライターに挑戦したこと」だそう。さまざまな年代の人がいる中で、人生のお話を聞く機会は20年以上前の体験を思い出したといいます。
目次
入院先で、夜のお話会
今年のチャレンジ一番はWEBライターへの挑戦です。昔、歴史から学べと教えられました。確かにそうですが、ハルトモ俱楽部は、もっと現実的で、より身近で『さあ、自分はどうするか、こうすればいいんだ』と時々考えるきっかけになっています。
私は、27年ほど前、40代のときに腰の椎間板ヘルニア手術で入院生活を送っていました。確か6人の部屋で、同室の60代から70代の皆さんは、膝関節や股関節の手術をした後でした。
全員が身動きできないため、お互いの顔もよく分かりません。そんな中、夜になると、誰ともなく一人ずつ、人生経験や趣味などを語るようになり、それは、毎晩続きました。長い夜の楽しみでした。ある方の話は今でも覚えています。
「当日まで、相手の顔を見たこともなく、御籠(おかご)に乗って嫁入りした。祝儀は3日間続き、自分の家の人達が帰ってしまった時は寂しくて、泣けた」と、語るのをまるで時代劇のように思いながら聞いていました。
「夫が亡くなって困った農作業を、いろいろな人達が助けてくれてありがたかった。一生懸命に農業をして働いていた。ある日、背負子に作物を背負って町に出た時、ふと通りかかった店のショーウィンドウに移った自分の姿を見て、女性として本当に切なく、悲しい思いをした」と、若かった頃の思い出を聞かせてもらいました。
御籠(おかご)に乗った嫁入りなど、初めて聞きました。お大臣のお嬢様だったのでしょう(お金持ちのことをお大臣などと言いました)。
私たちは、「頑張ったねえ」「すごい!」と互いに認めあい、励まし合っていました。どんな風に乗り切ったかという部分に皆聞き入りました。
そういった苦労話ばかりでなく、おいしい料理のコツや、道具などの話、行ってよかった場所、生活を楽しくする工夫など、話題は盛りだくさんでした。
家族と離れての病院暮らしは辛い思い出ですが、毎晩のお話の会で救われました。
嬉しい経験
見知らぬ人の豊富な経験など聞く機会はめったにありません。ハルトモ倶楽部のコーナーは、身動き出来ない病院のベットで、いろんな話を聞いていたあの頃と同じような体験だなと感じます。
“人生は楽しむためにある”とも言いますから。昔の辛いことや苦しかったことは忘れ、嬉しがって、楽しんで、面白がって行こうと思っています。やってみようの精神で!! 発信することができ、うれしいです。顧みて少しは大人になれてきたのかなと。
ちょっと行動してみたら、思いがけない嬉しいことに遇えるようになりました。
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