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2024.03.27
更新日:2019年06月06日 公開日:2019年06月05日
余呉湖の魅力を大公開!
余呉湖ってすごいぞ‼
琵琶湖の近くにありながら、琵琶湖と繋がっておらず孤立した湖「余呉湖」。歴史的にも重要な舞台であったこの湖は、静かで神秘的でもあります。今回はこの「余呉湖」についてご紹介します。
兵どもの余呉湖
かつて歴史のターニングポイントともなった滋賀県の余呉湖。
ここで勝つか負けるかで歴史が大きく変わったはずの場所です。
「賤ヶ岳の七本槍」で有名な余呉湖は、日本一の大きな琵琶湖の斜め上あたりにぽつんと存在し、琵琶湖とつながっているわけではなく孤立した湖です。かつては、湖の水が血の色に染まったというほど激しい戦いの舞台でもあったのです。
歴史を振り返ることをしなければ、なんと可愛く静かで神秘的な湖だろうと……、絵画や作詞の感性を掻き立てるような美しいところ。
湖のまわりを1周する道路があり、四季折々の自然を楽しむことができます。

砦跡を巡り賤ヶ岳山頂への道
余呉湖のJR駅の改札を出て直進、道路に出たら左手に歩き、山際の登山道を上り始めれば
15分ほどで岩崎砦に、その先には大岩山砦に着きます。少し荒れてはいるものの、よく見れば土塁跡や横矢の造りなど城郭様式を見つけることもできる砦跡です。現在も土塁らしき高さを確認できるということは、急場しのぎで造られたものではなく、しっかり計画されて版築で造られたものだろうと推測されます。
中世の古城好きの私にとっては魅力的な場所です。


そのまま山道をたどると城跡の残る賤ヶ岳山頂へ到着。眼下に余呉湖、後ろを振り返れば琵琶湖周辺を望むことができます。
賤ヶ岳城址もよく見て歩くと、土塁や虎口らしきものも見られて興味は尽きません。
そのまま元国民宿舎の方に下山すると、余呉湖の半分ほど回り込んだあたりに下りられます。あとは湖に沿って余呉湖の駅まで歩けます。




羽衣伝説と白鳥伝説
またもう一つ興味深いのは、余呉湖周辺には「羽衣伝説」が残っていることです。
静岡県の三保半島にある「羽衣の松」とは異なり、ここに残る伝説は柳の木に羽衣がかけられていたというもの。今も湖畔には大きな柳の木が残っていて伝説のロマンを掻き立てます。
もう一つ、賤ヶ岳を元国民宿舎とは反対側、木ノ本駅方面に下山すると静かな集落の傍らにも、同じような「白鳥伝説」が残っています。
湖を挟んで山の尾根の向こう側にも同じような伝説が残っていることは、とても興味深く余呉湖の魅力の一つです。


戦いや伝説を懐深く秘めた余呉湖は、琵琶湖とはまた違った魅力を有する湖です。よく晴れた日にゆっくり自然をめでながら歩いたり、JR駅のレンタサイクルを利用して自転車で湖1周をするのはいかがでしょうか?
湖も場所によって表情を異にし趣を変えた湖面を見せてくれます。