比叡山の魅力

17週連続で、比叡山に登る

2019/05/23 13

かつて比叡山の魅力にとりつかれ毎週のように通っていたという翠さん。なんと17週連続で比叡山に登り続けていたのだとか! その中で特に印象深かったという、不動明王堂での貴重な異次元体験について紹介していきます。

比叡山から琵琶湖方面
比叡山から琵琶湖方面
【目次】
  1. 毎週土曜は比叡山の日
  2. 不動明王堂での体験
  3. 友達と共に再訪する

毎週土曜は比叡山の日

かつて比叡山に取りつかれたように毎週、静岡から通って、日帰りで登っていたことがあります。毎週土曜日になると朝一番のJR各駅停車で比叡山に向かいます。数えてみると連続で17週、休まずに登りました。
駅からも節約してケーブル駅までのバスにも乗らず、坂本の街を通過し琵琶湖病院前の登山口から登り始めます。

登山道には、所々に石仏が安置されて歴史深いことがわかります。

不動明王堂での体験

何回目かの登山をした日に、途中いつもは通過する無動寺不動明王堂に入り込んだことがあります。明王堂からは読経の声が聞こえ、ついふらっと戸をあけて滑り込んでいました。

10人ほどの人が座っています。私もリュックを脇に置き同じように座りました。

不動明王の護摩行(ごまぎょう)のようです(まったくの無知で正式名称はわかりません)。しかし、一種独特の空気感は伝わってきます。

護摩行が終わり奥から白衣の僧侶が登場。手にした数珠で一人一人の肩をポンポンと叩いて行きます。人々はただただひれ伏すのみ。私も真似をして頭を垂れました。
 

護摩壇
護摩壇

 何も知らずに入り込んだ明王堂が、とても神聖な場所だということは理解できました。
そして、初めて声をかけられて……別棟に案内されました。

明王堂の建物
明王堂の建物

 

明王堂の内部
明王堂の内部

 古めかしく落ちついた家屋に入ると座敷には人数分の塗りのお膳が用意されています。
案内されるままに末席に座ります。

そして、隣の席の方にそっと聞いてみると、先ほど護摩行を行っていた方が最高に位の高い阿闍梨(あじゃり)さんだということもわかり、改めてびっくりしました。

阿闍梨さんが床の間を背にして塗膳の前に座り、食前の文言を全員で読み上げ食事が始まります。塗りの器を手に持ち一つずつ音をたてずに食べます。最後に一切れ沢庵を残しておき、注がれたお茶で器を清め、沢庵で拭い飲み干します。その後に、食後の文言があります。私は隣の方のしぐさを見ながら真似をして食べ終わることができました。

食後は、隣の部屋に移り阿闍梨さんが点てた抹茶と菓子をいただきながらお話ができます。

何しろ全てのことが初めての経験、作法も何も知らずにもぐりこんでしまった私としては身の置き所がない状態なのですが、阿闍梨さんの温かい言葉一つ一つに緊張感も解ける思いでお話に加わることもできました。

と、その様な異次元体験ができて帰りの山道はどこをどう歩いて下山したのかも……軽い興奮状態で、いまだに不明です。

貴重な体験をさせていただけました。

帰宅してからは、阿闍梨さんや千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)のことなども調べて、さらに改めてびっくりしたものです。

友達と共に再訪する

2019年春の休みに、昨年モロッコで知り合いになった方と二人で旅をすることになりました。

3日ほど大垣、美濃赤坂、醒ヶ井、余呉湖、近江八幡などを廻り、あとの1日は比叡山に行くことに。

そこで、友達にかつての比叡山での話をすると興味を持ち、どうしても比叡山の明王堂に行ってみたいというのです。

朝早く米原のホテルを発ち、比叡山坂本駅に向かいます。今回はケーブルカーで比叡山に登ります。ケーブル駅を降りてすぐの石の鳥居をくぐり参道を下って行きます。10分ほどで明王堂に到着。

護摩行は11時から執り行われると聞き、堂内に入り座って待ちます。

11時に全員が額づくなか鐘の音を合図に阿闍梨さんが堂内に入り、塗香(ずこう)で身を清めて奥に入ります。

約1時間で護摩行が終わり、また私たちは別棟に案内されました。

かつての座敷で塗膳の前に座り阿闍梨さんの入室を待ちます。

今回は食べ方、決まり事などの説明が事前にあり、作法の流れが理解できて緊張感が薄れました。器をその都度手に持つこと、器には汁椀以外は口をつけてはいけないこと、食べる音をたてないこと、決して話をしないこと……どれも簡単そうですが、やってみると難しいものです。

献立は、ナスの素揚げと筍、白和え、野菜と麩の味噌汁、白米、沢庵2切れ。

皆さんの食事スピードになんとか合わせながら食べることができました(ゆっくり食べていると、もう食後のあいさつが始まってしまいます)。

今回も貴重な体験をさせていただくことができ、友達と二人で感動の時間を持つことができました。

このことを通して比叡山の印象がますます身近に感じることができ、根本中堂、戒壇院の参拝もさらに深い思いで巡ることができました。

比叡山、明王堂の阿闍梨さん、本当にありがとうございました。

皆さんも、こうしてまた違った比叡山の魅力を感じていただけたら嬉しいと思います。

静岡県 /65歳
静岡県 /65歳

富士山の見える町で暮らす元気な65歳。半日仕事をし、午後はジムで軽く運動。好きなことは絵画を見ることと針仕事。旅先の町で買い求めた布でポーチやバッグを作っています。雨の土曜日は映画を観て、晴れた土曜日には尾根道を3時間ほど歩く。楽しいことが大好きです

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